【社会人まで習うと超レア】ピアノ経験者に聞く!ピアノをやめたきっかけとその後の気持ち
幼いころからピアノに触れていると、脳の発達に効果があるといわれています。近年では、認知症予防にもピアノが取り入れられているほどで、いま何かと注目を集めつつあるようです。中には「実は子どものころにピアノを習っていた」という人も多いはず。しかし、大人になるとピアノをまったく弾かない人も少なくありません。そこで今回は、20代から50代の男女を対象に、ピアノについてアンケート調査を実施しました。まずは、ピアノをやめてしまった年齢から見てみましょう。
これは納得!?小・中・高校を卒業する年齢でピアノをやめる人が増加する傾向
ピアノをやめた年齢の調査によると、12歳、15歳、18歳の年齢でやめる傾向が見られます。これは、それぞれ小・中・高校を卒業する年齢です。つまり、ピアノをやめるタイミングは、進学後の環境の変化と関係しているようです。それでは、環境の変化をもっと具体的に見てみましょう。
- ・中学校に進学して部活動を始めたので、ピアノを弾いている時間が無くなってしまったことです(20代女性)
- ・大学進学でピアノをしている暇がなくなった(40代男性)
- ・仕事が忙しくてピアノをやる時間がなくなりました(30代女性)
こうして見たとき、中学校や高校への進学にともない、部活動だったり、受験勉強だったりを、ピアノをやめるきっかけにする傾向があります。それとは別に、少数ですが社会人になってからピアノ離れするケースもありました。社会人の場合、仕事を優先せざるを得ない状況なので仕方ありません。しかし、中学、高校生活という多忙な時期を突破したレアな存在のため、彼らを失うことはピアノ業界にとって大きな損失といえるかもしれません。
ピアノをやめるきっかけは「忙しい」から 全11項目を一挙解説
ここでは「ピアノをやめたきっかけ」について迫ります。最多の割合を占めた「忙しさ」をはじめ、全11項目を一挙に解説。いったいなぜ、ピアノから離れてしまったのでしょうか?
忙しくなってできなくなった(28%)
- ・高校進学をきっかけに、勉強を優先するため辞めてしまった(50代男性)
- ・塾に行く代わりにピアノを、中学校入学と同時にやめてしまいました(20代女性)
- ・大学受験の勉強で忙しくなってしまったので(40代女性)
- ・中学に入って部活を始めたから遠のいた(30代男性)
もっとも多くの声を集めた「忙しさ」は、前項で解説したように、中学・高校における新生活の忙しさを挙げる傾向が見られました。中学・高校生は、部活や塾、入試、そして大学生になれば楽しいスクールライフがあるため、ピアノとの両立が現実的に難しいのでしょう。
ほかに趣味ができた(11%)
- ・ゲームが趣味になったのでピアノをやめました(50代男性)ほか多数
- ・スポーツが好きになったのでピアノをやめました(20代男性)
趣味は自由ですが、ピアノからゲームに移行する人が多い傾向は興味深いところ。どちらも指先が関係しているので、もしかしたらピアノより上達が早かったりして。
挫折して諦めた(10%)
- ・大人になってから始めて、左右の指をバラバラに動かすことが難しかった(40代女性)
- ・自分より遅く始めた人にあっさりと抜かれた(30代男性)
誰にでも向き不向きはありますが、ある程度の年齢になってからのピアノは、どうやら厳しいようです。
飽きた(10%)
- ・ピアノに飽きて部活をやっていました。ピアノは難しいです(40代女性)
- ・プロになる訳でもないからやる意味がない(40代女性)
- ・飽きっぽい性格なので、長く続かなかった(20代男性)
プロのピアニストになるのはかなりの難関だけに、難しいピアノを続けるモチベーションが保てないのはわからなくもありません。もともと長続きしない性分であれば、なおのことです。
いつの間にかフェードアウト(9%)
- ・無理やり習わされてたからやめて気分良くなった(20代女性)
- ・お酒を飲むようになると、気分が晴れやすくなった(30代男性)
きっぱりやめると断言してピアノから離れるより、フェードアウトのほうが気持ち的に楽なのかもしれません。ピアノをやめてから気分が良いのであれば、それはいいことでしょう。ストレス解消の手段がピアノからお酒になったというコメントもありますが、飲みすぎには注意したいところです。
引越し(8%)
- ・引越し先の近くに、ピアノ教室がなかった(30代男性)
- ・親の転勤にともない県外へ引越しをしたためです(20代女性)
新しい土地へと引っ越すと、これまで通りの生活ができるとは限りません。ピアノを続けたくても、ピアノ教室がないのであれば、どうしようもありません。ピアノを続けるには、環境も大事なようです。そのほか「大学進学で上京した」という声も多くありました。
嫌いになった(5%)
- ・ピアノの先生が怖くて習いに行くのが嫌になった(20代女性)
- ・みんなが外で遊んでいるのを見て、ピアノが嫌になった(20代男性)
- ・難しいし、男がするものではないと思ってしまった(30代男性)
何となく、ピアノの先生って、怖いイメージがありますね。実際に怖いのであれば、ピアノを習うのが嫌になるのも仕方ありません。それはピアノ以外でも言えることで、老若男女に共通することです。また、ピアノのせいで遊びに行けない、ピアノは女の子のするもの、という思いがあると、ピアノが嫌いになるのもうなづけます。
ピアノが置けない部屋への引越し(4%)
- ・実家から、アパートで一人暮らしを始めてピアノが置けなくなった(20代女性)
- ・転勤で引越しをしましたが狭くて置けなくなりました(20代男性)
アパートやマンションには、重量制限により、ピアノを置けないという物件もあります。またグランドピアノになると、置くスペースはもちろん、部屋まで運ぶまでの問題も出てきます。
金銭面(4%)
- ・父がリストラされてしまい、余裕がなくなりました(30代男性)
- ・父が失踪してお金が払えなくなったからやめた(30代女性)
- ・毎月5000円の月謝が払えなくなったから(30代女性)
- ・結婚をして、他にお金がかかるようになったため(50代男性)
結婚以外は、どれも悲惨すぎます。そこまでリアルに言わなくても…。ただ、ピアノはお金のかかる習い事でもあります。収入や状況の変化があれば、真っ先にやめざるを得ないのも仕方ありません。
ピアノを手放した(2%)
- ・バンドがしたくてギターをやりたかったので手放しました(40代男性)
- ・豪華なグランドピアノを売らないといけないほど家計が苦しかったから(50代女性)
- ・父の借金を返済するためにピアノが売られたから(30代女性)
バンドは別として、こちらも金銭面と同じ傾向です。うがった見かたをすれば、ピアノは生活にゆとりのあるブルジョワが持つものなのでしょう。確かに、家にピアノがある人はお金持ちだった気がします。
その他(自由回答)(8%)
- ・以前、幼稚園教諭をしていました。いまは違う職種についたため触ってすらいません(30代男性)
- ・なぜか突然終了が決まり、それと共に弾かなくなった(40代女性)
保育士試験にはピアノを含む実技(選択制)があるため、きっとそのときは猛練習したのでしょうね。一方、突然の終了とは、何かただならぬことでもあったのかもしれません。金銭面やピアノを手放したのと同じように、大人の都合というやつが働いたのかも。
ピアノをやめた人はいま、どう思ってる?後悔のポイントは「楽譜が読めなくなる」
よく「後悔先に立たず」と言いますが、上のグラフを見れば、ピアノでもそれは言えるようです。ピアノをやめた人は、何がしかの後悔をしていることがうかがえます。中でも「楽譜が読めない」と答えた人がもっとも多かったのですが、それを上回った「その他」も気になるところ。ではなぜ、楽譜とピアノをやめた後悔が関係するのでしょうか?さらに、その他には、どんな声が多かったのでしょうか?順番にご覧ください。
楽譜が読めなくなった(18%)
- ・習っているときは楽譜が読めたのに、やめてから1年もたたないうちに読めなくなってしまった(20代男性)
- ・久しぶりに楽譜を開いて弾いてみようと思っても、指と頭がついてきません(30代女性)
- ・ダルセーニョなど楽譜通りに読めなくなってしまった(40代男性)
- ・4年くらい通ったわりにまったく音楽の知識が残っていないので後悔しています(30代男性)
習ったことは忘れない…と思いきや、1度でもピアノから離れると、楽譜が読めなくなってしまう人がいることに驚きです。楽譜が読めないのですから、せっかく習ったピアノも弾けなくなってしまいます。以前は難なく弾けていたのに、それができないもどかしさは、元ピアノ経験者の宿命なのかもしれません。ただ、4年もピアノの練習をしたのにすべて忘れているのは、そもそもピアノに向いていなかったのかも?
その他(21%)
- ・ピアノをやめて後悔したことはありません(20代男性)ほか多数
- ・大嫌いだったから止めることが出来て清々している(50代女性)
- ・下手なりにでも脳活には役立っていたのでしょう。物忘れが酷くなりました(40代男性)
その他と答えた人の中で、もっとも多かったのは「後悔していない」でした。その理由は「やめて自由な時間が増えた」や「いまでも弾けるので」など、さまざま。それにしても、ピアノをやめて清々しているとは、実に大胆なコメントです。よっぽど嫌なことでもあったのでしょう。そのほか、ピアノと脳活の関係を述べていた方も。やはり認知症予防には効果的なのかも。
まとめ
ピアノ離れする原因には、小・中・高校の卒業が大きく関係しているようです。それ以外に、引越し先の環境だったり、親の都合による転勤だったり、金銭面での生活苦、重量問題などの「境遇」と関係するケースも多く見られました。そう考えると、社会人までピアノを続けられるのが、改めてスゴイことだと感じていただけたのではないでしょうか。