ピアノ買取会社に突撃インタビュー

「世界最高のピアノをお届けする」ことを理念に掲げて、愛知県岡崎市に本社を構える株式会社グランドギャラリーでは、自社工房を完備し、あらゆるピアノを買取り・販売しています。2014年には中古スタインウェイピアノを中心に、輸入ピアノの販売に軸を置いたプレミアムピアノ専門店「グランドギャラリー東京」をオープンさせました。ピアノに対するこだわりについて、社長の司馬健さんをはじめ、会社のさまざまな方にお話をお伺いしました。
目次
お客様のニーズに応える「全てにYES」の信念

グランドギャラリーを創業したきっかけを教えていただけますでしょうか。
2002年にグランドギャラリーを創業する前、私は、オートバイを販売する会社に勤めていました。その会社は日本全国だけでなく海外展開もしていて、私は輸出に関する業務を担当していました。その際に「ピアノも輸出できるのではないか」、と思い立ったのです。従来のピアノ会社とは違った視点で、自分の経験を活かして、これまでにないサービスをお客様に提供できるのではないかと思いました。
株式会社グランドギャラリー 代表取締役社長・司馬健さん
ピアノ業界の中では、グランドギャラリーは後発の企業なのですが、それでも、どうやってお客様に既存の会社にはないサービスを提供できるのかを考えるよう心がけています。お客様のニーズに応えていくことが、グランドギャラリーの発想の基になっているのです。そういったことを積み重ねていった結果、ピアノの品揃え・サービスに関して言えば、今ではグランドギャラリーは世界一の会社になりました。
会社の規模なら他にも大きな会社はありますが、ピアノの品揃えは世界一です。日本はもとより、海外のどの会社、メーカーよりも多いのです。似ている会社もありますが、低価格商品からハイエンド商品、エレクトーン、パイプオルガンまで、鍵盤楽器に関するもの全てを取り扱い、買取り、小売、修理、卸し、輸出までを行う会社は他にはありません。
買い取ったピアノは社内の技術者の手によって、修理・調整が行われている。
あらゆるお客様のニーズに応えるということで、気をつけていることはありますか。
グランドギャラリーの基本姿勢は「全てにYES」です。分からないとか、できない、ということをお客様にお伝えする前に解決に向けて努力するよう心がけています。
「全てにYES」というのは、ピアノの修理や商品に関することなど、どのような問い合わせが来たとしても応えられるようにするということです。そういう習慣が身に付くと、分からないことが、分かるようになるのです。できないことが、できるようになっていくのです。
そうは言っても、できないことは沢山あって、できないことをいかに早くできるようにするか、ということにも取り組んでいます。国内の優秀なピアノ技術者やスペシャリストを定期的にお招きし、講習会を開いたり、コミュニケーションを取ることでスキルアップに努めています。お客様の要望には全て応えるというのが、グランドギャラリーの考え方なのです。
ピアノならではの難しさについて教えてください。
ピアノで難しいのは、音色とタッチの良し悪しです。これは、数字では表すことができません。自動車などは全部数値で表されていて、それで良し悪しを判断できますが、ピアノだとそうはいきません。ピアノは部品数が極めて多く専門性の高い楽器で、買取りから販売、修理、配送まで、とても難易度の高い楽器です。特に、修理や整備をしてそれぞれのピアノが持つ本来の美しい響きを引き出す技術は、技術者の知識や設備はもちろん、経験やセンスが問われる大変難しい作業となります。
グランドギャラリーでは、特に音が優れているピアノを「プレミアムサウンド」ピアノとして認定しています。
本社のショールームでは、国内外のさまざまなグランドピアノやアップライトピアノを展示している。
双子の方は同じ顔をしていますが、40歳になったらお二人とも同じ性格ということはありませんよね。年月が経つと違う性格を持つ人になります。ピアノも同じで、製造された時は同じでも、置かれていた環境や弾いていた人や手入れの仕方などが違うと、人間と同じようにそれぞれが違うものに変わっていきます。だから、ピアノのモデルやグレードではなく、一台一台それぞれのピアノの音の本質を感じ取ってプレミアムサウンドを認定するようにしています。
認定したピアノは、お客様に弾いていただいた時に「確かに良いね」と言っていただかなくてはいけませんので、認定基準は根拠を持って厳しく設けています。
グランドギャラリーが目指していることについて教えてください。
お客様の全てのニーズに応えられるように、もっとバリエーション豊富なピアノを買い取らせていただけるよう、さらに努力していきたいと思っています。他社様で買い取っていただけなかったピアノでも、ぜひグランドギャラリーに声をかけていただきたいですね。そうでなくても、いつも声をかけていただきたいですが(笑)。
買取らせていただいたピアノを整備・再生して次世代のお客様にお届けし、将来お買い替えやご不要になった時にまた買取りのご相談をいただけると、嬉しいです。
新品を超えるピアノをつくる――買い取ったピアノの99%を再生
取締役専務・宗川裕行さん 会社全体の業務を管理
営業部 マネージャー・杉田ちよ子さん 買取・査定を担当
買取の査定を依頼してからの流れについて教えてください。
杉田:
電話などでお申込みをいただいた後は、お客様にピアノに関する情報(メーカーや機種名、製造番号など)や設置場所についてお聞きし、その情報をもとに査定金額をご案内させていただいています。どんなピアノであっても買取りをしていますので、お気軽にご連絡ください。お聞きしていたピアノのメーカーや機種名などが実際と違っていたりしない限り、引き取り当日の減額もございません。
グランドギャラリーは、45社以上の運送会社と提携していますから、特定の地域だけということはなくて、北海道から沖縄県まで、全国対応しています。お客様がグランドギャラリーへ買取りをご依頼いただいた後に、運送(引取り)手配をさせていただきます。社内に運送業に30年も携わっていたスタッフもおりますので、お住まいにお伺いしなくても、お客様のお話だけで搬出が可能かどうかを判断できます。
お申し込みいただいてから、通常ですと2、3日でお引取りとなります。なかには当日引き取ってほしいというお客様もいらっしゃいますが、ご相談によっては対応させていただくこともできます。逆に、お引取りが1ヵ月、2ヵ月先というご要望にもお応えしています。
グランドギャラリー本社ロジセンター
電話をする時、どういった情報がまとまっていると助かりますか。
杉田:
まず、あれこれご自分でお悩みになられるより、ご相談していただいたほうが良いと思います。ピアノを売るのが初めてのお客様がほとんどですから、分からないことがあるのは当然です。ですので、ピアノのお近くからお気軽にお電話ください。
ピアノをお売りになることをご検討されていらっしゃるようであれば、少しでも早く電話しましょう。大事なピアノですので、環境の良い場所に置かれている場合も多いと思うのですが、日本は一般的に湿気が多いので、風を通さないとカビが生えてしまい、中が真っ白になっている場合もあるんですよ。
宗川:
杉田はお客様のお宅へ行って、ピアノを磨いたり、整備をしたこともあるんですよ。ショールームでの販売の経験もあり、ピアノやお客様の気持ちも具体的に理解しておりますので、さまざまな観点からアドバイスをすることができると思います。
買い取ったピアノはどのような処理をしているのでしょうか。
宗川:
買い取らせていただいたピアノは、社員技術者を中心にピアノのコンディションや個性を見極め、どういった修理が必要なのかを確認して必要な修理を施します。修理には、外装の塗装修理や磨き、部品の交換、内部のクリーニングや音・タッチ(弾き心地)の調整などがあり、全てを自社工房「リノベーションセンター」で実施しています。ベテランから若い技術者までがそれぞれの特技を活かして再生にあたります。「リノベーションセンター」はメーカーの調律学校の校長をしていた楽器一筋40年のベテラン技術者が顧問を務め、指導や作業にあたっています。そして、基本的に直さないピアノはほとんどなく、買い取らせていただいたピアノの99%を再生しています。
新品のピアノのように美しくするため、買い取ったピアノを丹念に磨き上げる。
ピアノの音色やタッチの違いは、特に重要。念入りに調整が行われる。
宗川:
いま、グランドギャラリーでは「整備のミッションは『新品を超える』」という目標を掲げています。見た目はもちろん、特に音にこだわって整備を実施しています。
人で言うと、60代、70代の方は体のいたるところに傷みがあるかもしれませんが、これまでの人生の蓄積というものがあります。別に若いことが悪いことではないし、歳を取ることが悪いことでもない。ただ、こういった年月を重ねたことを活かした調整をして、新品を超える音づくりをするよう心がけています。
グランドギャラリーには、製造後10年未満の比較的新しいものから20~30年経ったものまで、さまざまなスタインウェイが何十台もあるのですが、誰もがいい音だと言うのは、新しいものではなく100年以上前のものなんです。いろんなピアノを演奏して弾き比べてきた方でも「一番良い音がする、素晴らしい」とおっしゃるんです。
「理想のピアノ」のためにーープレミアムピアノをベストな状態で維持する
グランドギャラリー東京 輸入ピアノコンシェルジュ・榎本研次さん 買取・販売・メンテナンスを担当
なぜ、愛知県の本社以外に東京でも販売店をオープンしたのでしょうか。
グランドギャラリー東京では、常時40数台ものプレミアムピアノを展示している。
榎本:
都心部にはピアノの大型店がないため、多様化するお客様のニーズに応えられていないという問題がありました。また、日本の中枢である東京に出店することで、一般のお客様はもちろん、楽器店様・調律師様にもご活用いただき市場を活性化することができたらと思い、オープンしました。グランドギャラリー東京は、東京メトロ茅場町駅からすぐ近くで、東京駅からも徒歩15分というアクセスに優れた立地にありますので、全国のお客様からもご来店いただいています。
グランドギャラリー東京の特徴について教えてください。
展示されているピアノだけでなく、Skypeを通じて本社のショールームに展示されているピアノも案内してくれる。
榎本:
ここでは、スタインウェイを中心として、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインといった「世界三大ピアノ専門店」として、40台以上のピアノを、常に点検・管理をしたベストの状態で展示しています。火曜日、水曜日をメンテナンス日にあてて展示しているすべて全てのピアノを調律師が定期的にメンテナンスをしていまして、なかには、月に何度も調律・調整するピアノもあります。
最高のピアノを1台でも多く展示し、ご試弾いただき、それぞれのピアノの違いをお感じいただけたらと思います。調整不足で選ばれないピアノが出ないように、すべて全てのピアノを美しく最高のコンディションで展示しています。
そのために、スタインウェイを中心としたプレミアムピアノの仕入れに、とても力を入れています。見積もり訪問させていただいてピアノの価値を見極め、ご納得いただける条件で契約を締結して仕入れています。
最高のピアノをお客様にお届けして「理想のピアノに出会えた」と思っていただくことが、グランドギャラリー東京の使命だと思います。
おわりに
「最高のピアノを届けるために」「お客様の要望に応えるために」インタビューをしたすべての人から伝わってきたのは、ピアノに対する情熱と自信でした。ピアノの品揃え世界一を実現したグランドギャラリーが、新たな世界一にたどり着くのも、そう遠い話ではないのかもしれません。

ムービーギャラリー
株式会社グランドギャラリーの会社概要
| 屋号 | 株式会社グランドギャラリー |
|---|---|
| 社名 | 株式会社グランドギャラリー |
| 代表 | 司馬 健 |
| 住所 | 愛知県岡崎市大平町字榎田10番 |
| 設立年月 | 2002年5月13日 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 古物商許可証 | 愛知公安委員会許可:第543850204300 号 |
| 事業種類 | ● ピアノ買取・下取(自社直接仕入) ● ピアノ修理(自社工房完備) ● ピアノ販売(輸出・小売・卸売) ● ピアノ移動・保管 ● ピアノ調律・アフターサービス ● ピアノレンタル ● ピアノ委託販売 ● ピアノアクセサリー・パーツ販売 |
| 営業時間 | 9:00-18:00 年中無休(※年末年始は除く) |
| 買取可能地域 | 富山県 石川県 福井県 広島県 山口県 熊本県 大分県 鹿児島県 |










