急な即日・翌日の引越しはできる?最短かつ最安で引っ越す方法

ガイド:吉田 章

今回は、即日や翌日といった急な引越しで戸惑わないために、最短で引越しをこなす方法や、やるべきことのリストを解説したいと思います。

引越しは、人や物が多ければ多いほど大変です。

荷物の準備はもちろん、役所手続きや不動産関連の手続き、ライフラインの解約、契約手続き等、限られた時間の中で効率よくこなさなければなりません。

一つひとつの手間は小さくとも、積み重なると抜け漏れが出てしまいがち。特に急な引越しの場合、頭の中ですべてを管理するのは難しいでしょう。

忙しい時の備忘録として参考にしていただければ幸いです。

急いで引越さなければいけなくなった場合の対処法

引越しというのは、時間が掛かるものです。

ただ、避けられない事情で、即日ないし翌日に家を出なければならないケースが少なからず存在します。

難しい課題ではありますが、決して不可能ではありません。以下に、それぞれの対処法を解説します。

即日引越しの場合

即日引越しの場合、まず行わなければならないのは業者の確保です。

通常は複数の業者に見積もりを依頼して、その結果を比較、検討した上で依頼先を決めます。しかし、即日に引越さなければならない場合、こうした手続きを踏んでいる時間はありません。安く済ませることは諦めて、とにかく業者を探すことが重要です。

作業員とトラックに空きがあって、距離的や地域的に対応できる引越しであれば、即日であっても引き受けてもらえる可能性はあります。

目ぼしい業者に片端から電話を掛けましょう。また、Webの一括見積もりサービスを利用するのも手です。

一般的に、一括見積もりの回答は届くまでに1〜2日掛かります。そのため当てにはできませんが、備考欄に急ぎの旨を記載しておけば、対応可能な業者が反応してくれるかもしれません。

できることは、すべて試しておくことをおすすめします

。

翌日引越しの場合

翌日引越しの場合も、電話やWebを使って、まずは対応してくれる業者を見つけるために全力を尽くします。

即日引越しの場合、見積もりに来てもらう余裕はありませんが、翌日引越しの場合は、一度訪問してもらい、見積もりを出してもらった上で契約を交わす流れとなります。

見積もり時に引越し業者が段ボールを持ってきてくれるため、効率的に梱包できるよう荷物をまとめておくことをおすすめします。

また、中には運搬だけでなく梱包までワンストップで請け負ってくれる業者も。荷造りする余裕がなければ、問い合わせ時に相談してみましょう。

前日に時間が取れない時は、訪問見積もりではなく電話見積もりで対応してもらうことも可能です。ただしその場合、積み残しが残らないように余裕を持った人員、トラックが割り当てられるため、高くつくことは覚悟する必要があります。

引越し前日の内に済ませておきたい準備

引越しの準備というと、まず思い浮かぶのは荷物の梱包でしょう。

しかし、梱包以外にも、抜かりなく準備しておきたいことがあります。以下のようなことです。

・鍵の確認
・冷蔵庫を空にし、電源を抜いておく
・洗濯機から給水・排水ホースを外しておく
・PCデータのバックアップ
・不用品の処理

荷詰の際、鍵を一緒に入れてしまうトラブルが少なくありません。退去する住居と新居、どちらの鍵も手元にあることを確認しておきましょう。

また、冷蔵庫や洗濯機は、事前に水抜きを行い、電源も抜いて、スムーズに運び出せるよう準備を整えておくことが大切です。

PCに大切なデータが保存されているなら、バックアップを取っておくことも重要。PCデータは保証の対象外のため、運搬時に破損すると取り返しがつきません。全てとはいかなくとも、必要なデータだけはUSBメモリなどに保存しておくことをおすすめします。

短い間ですが、できれば引越し業者のスタッフさんとも良好な関係を気付きたいところ。タオルやお茶などを用意しておくと、親切でしょう。

万が一業者が見つからなかった場合

万が一業者が見つからなかった場合、自分ですべてを賄わなければなりません。

まず行いたいのは、宅配便の手配です。即日で回収してもらえる荷物を確認し、それに基づいて荷造りを始めます。

生活に最低限必要なものをピックアップして、それから優先度の低いものを荷詰すると効率的です。

宅配便に対応してもらえない分は、自分で運搬するか、思い切って処分してしまいましょう。

お金も手間も掛かりますが、どうしても手放したくない使い慣れた家具や思い出の品などがある場合は、レンタル倉庫を利用して、一旦荷物を預かってもらうのも手です。

引越し前に必ずやるべきことのリストと順番

引越し前にやるべきことはたくさんあります。流れに沿って対応すればそこまで複雑ではないものの、忙しさに紛れて失念してしまうこともしばしば。

続いては、引越しの準備段階で必ずやっておきたい事項をリスト形式で解説します。

【1】物件の退去手続き

物件を退去する際、必ず行わなければならないのが退去手続きです。この手続きを忘れたり、後回しにしたりすると、家賃が引き落とされ続け、大きな損害に繋がってしまう可能性も。

入居の際に渡される賃貸借契約書に、解約を事前通知するタイミングや家賃の支払いに関する取り決めが記載されていますから、まずはそちらを確認した上で、管理会社や大家さんに退去の旨を伝えましょう。

通常、家賃を日割り計算で支払って退去となりますが、タイミングが急だと、賃貸借契約に基づいて余分な家賃を支払わなければなりません。

相場は1ヶ月分ですが、契約書に記載されている内容によっては、それ以上となることがあります。契約に同意している以上、原則支払わなければなりませんが、交渉次第で免除や減額してもらえる可能性も。

もし余裕がなければ、正直にその旨を伝え、金額や支払猶予について相談してみると良いでしょう。

その後は、物件の明け渡し日を調整し、鍵を返却して契約終了となります。明け渡しは立ち会いで行われるのが一般的ですが、都合がつかない場合は鍵だけを返却して済ませることも可能です。

【2】新居の申し込み

引越しをする際、新居がなくては生活が成り立ちません。

一定期間、荷物を預かってくれる業者もありますが、不動産手続きには時間が掛かります。そのため、少なくとも引越し予定の2ヶ月前には、新居を押さえておきたいところ。

ただ、諸事情により間に合わないこともあるでしょう。そうした場合は、ウィークリーやマンスリーなど、短期契約物件を活用するケースが多いです。家賃が前払い制のため、入居審査が緩く、保証人が不要という物件も少なくないからです。

ある程度長く住居を確保したい場合は、シェアハウスを検討するのも良いでしょう。普通の賃貸物件が職業や収入を基準に入居審査を行うのに比べ、シェアハウスは物件ごとの特色が審査内容に強く反映されます。

たとえばクリエイティブな活動を行っている、起業家を目指している、というように、シェアハウスのコンセプトに合った属性があれば、多少不利な条件でも審査に通る可能性があります。

【3】転入/転居手続き

新居が決まったら、転居、転入手続きも忘れずに行いましょう。

転居時の住民票の移動は、住民基本台帳法という法律で決められた、国民の義務です。転居した日から14日以内に手続きを行わないと、最大5万円の金銭罰が科される可能性も。

14日を超えたら即座に金銭罰、というわけではありませんが、住民票がある市区町村で保険料や年金の支払い額が変わりますし、行政サービスの利用に不都合が出ることもあります。

また頻度は少ないですが、住民票は就職や転職などの重要な手続きに身分証明書として使われるもの。放置していて良いことは一つもありません。

転入手続きは役所の窓口に出向かなければなりませんが、転出手続きは郵送でも対応可能です。窓口に出向くにしても、国内から国内への引越しであれば夜間窓口で受け付けてもらえます。

手続きに必要な書類は、各自治体の公式ホームページからダウンロードできることが多いです。

具体的な受付時間は市区町村により異なりますので、まずは新居のある役所に問い合わせてみることをおすすめします。

【4】ライフラインの手続き

電気、ガス、水道といったライフラインは、利用の停止と開始、両方の手続きが必要です。

停止を忘れると二重引き落としとなり、金銭的に損をしますし、開始を忘れると新居での生活に不便を強いられます。できれば、引越しの一週間前までには手続きを済ませておきたいところです。

ガスは立ち合いが必要ですが、それ以外の手続きはWebや電話で対応してもらえます。

一括で手続きができる無料サービス(https://smyb.jp/tetsuzuki/)もありますので、余裕がない時はぜひこちらを活用してみてください。

電気

電気は、利用停止、利用開始ともに立ち会い不要で、電話やWebを通した手続きで完了します。

手続きには、以下のような情報が必要です。手元に電気メーターの検針票を置いておくとスムーズでしょう。

新居で電気を使う場合、配電盤を開いて「アンペアブレーカー」「漏電遮断器」「配線用遮断器」の順にスイッチを入れます。配電盤は、玄関などの天井付近に設置されていることが多いです。

■解約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • 現住所
  • 引越し日
  • お客様番号
  • 契約種別
■契約に必要な情報
  • 契約者指名
  • 転居先の住所
  • 引越し日
  • 申し込むプラン
  • アンペア容量(アンペア契約の場合のみ)
  • 支払い方法

ガス

他のライフラインと違い、ガスは利用開始に立ち会いが求められます(停止は建物によって異なります)。転居後すぐ使う予定があるなら、早めの手続きが重要です。

手続きに必要な情報は以下の通り。お客様番号は、ガスメーターの検針票に記載されています。わからない場合は、Web上で番号照会するか、電話で問い合わせましょう。

また、ガスにはプロパンガスと都市ガスがあり、エリアによって利用する種類が変わります。引越し先によっては、それまで使っていたガス機器が使えなくなりますので、注意しましょう。

■解約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • お客様番号
  • 現住所/転居先の住所
  • 連絡先
  • 使用中のガスの種類
■契約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • 転居先の住所
  • 引越し日
  • 連絡先
  • 現在使用しているガスの種類

水道

水道料金も、電話、Webで手続きを行います。利用停止、開始ともに立ち会いは不要です。

必要となる情報も、電気、ガスとほぼ同じです。こちらも、水道メーターの検針票を用意しておくとスムーズです。

水道自体は、流し台の下などにある水止め栓を開くことで、使えるようになります。もし水が出てこない場合は、管轄の水道局に連絡してください。

■解約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • 引越し日
  • お客様番号
  • 連絡先
■契約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • 転居先の住所
  • 連絡先
  • 利用したいプラン
  • 支払い方法

インターネット

モバイルWiFiを利用している場合は不要ですが、固定回線を利用している場合、解約、契約手続きが遅れると、開通するまでインターネットに接続できません。

レンタル機器を利用している場合、返却の手配が必要ですが、手続き自体はWebを使えば5分程度で終了します。引越し当日から使えるように、早め早めに準備しておきましょう。

■解約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • 現住所
  • 転居先の住所
  • お客様ID
■契約に必要な情報
  • 契約者氏名
  • 新住所
  • 連絡先

後回しにできる手続き

即日や翌日など、大急ぎで引越しをしなければならない状況では、必要な手続きに優先度をつけて効率よく処理することが重要です。

以下のような手続きは、後回しにしてしまいましょう。

不用品の処分

引越しをきっかけに、不用品を処分しようと考える人は多いです。しかし時間が限られている時に、要不要を吟味するのは難しいでしょう。 キッパリ不要と断言できるものは別ですが、迷うようなら引越し先に持っていって、後で処分することをおすすめします。 時間に余裕があれば、物品を綺麗にして、フリマアプリなどを使ってお金に換えることができるかもしれません。 荷物が増えることで引越し料金が嵩んでしまう可能性もありますが、トラックに余裕があるようなら検討する価値はあるでしょう。

郵便物の転送

重要な郵便物が送られてくる可能性がありますから、郵便物の転送は忘れずに行っておきたいところです。

ただ郵便局は、ウェブ上で郵便物の転送を届け出ることができる、e転居サービス(https://welcometown.post.japanpost.jp/etn/)というWebサービスを提供しています。

これを使えば、引越し先へ向かう途中に、スマートフォンを使って手続きをすることが可能。

他に優先すべき作業があるなら、後回しにしても問題はないでしょう。

急ぎつつも費用を抑えられる方法

急いで引越ししたい、でも出費は抑えたい、という状況も少なからずあることでしょう。

難題ですが、以下のような工夫をすれば多少なりともコストが抑えられるはずです。

相見積もりで最安の業者を探す

相見積もりの一括サービスを利用すれば、複数の業者に一気にアプローチできます。

備考欄に急ぎの旨を伝えておけば、キャパシティに余裕のある業者が迅速に反応してくれる可能性も。

残されている時間によりますが、その中から最安の業者を選べば、焦って高い業者に依頼するよりトータルコストは抑えられるでしょう。

自分で荷物を運ぶ

自分で運ぶことで、そもそも引越し業者に依頼することをやめてしまう、という手もあります。

例えば貸倉庫やトランクルームを利用して一旦荷物をそこに移し、順次シャトル運搬していく、というような方法です。

知人に車を出してもらったり、自分でレンタカーを借りたりすれば、引越し業者に依頼するよりも安上がりで済むかもしれません。

もちろん、荷物の量や、各手配に掛かる費用によっては損をする可能性も。下調べを行い、本当に低コストで引越しができると確信してから行動に移しましょう。

また、荷物を処分してしまい、何もない状態から新生活をスタートする方法もあるでしょう。引越しで浮かせたお金で、最低限の生活用品を揃えるわけです。

2017年4月27日掲載

2020年8月14日更新

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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