一人暮らしの引越し費用相場は?状況別の費用や安く抑える方法を紹介

吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

本記事では、一人暮らしの引越しにかかる費用について解説しています。引越し費用だけではなく、賃貸契約や退去費用の相場や費用を抑えるための方法についても紹介しています。

春は入学や就職を機に引越し、一人暮らしを始める方が増える季節です。

新生活を始めるにあたって、以下のようにお考えの方もいらっしゃるでしょう。

  • 「引越しにかかる費用を安く抑えたい」
  • 「新生活をやっていけるか不安」

初めての一人暮らしの場合はどれくらい生活費がかかるかわからないため、できるだけ初期費用を抑えて余裕を持ちたいものです。

本記事では、一人暮らしの引越しにかかる費用相場を解説します。

新生活を始めるにあたってかかる費用や、引越しにかかる費用を抑える方法についても解説していますので、新生活のいいスタートを切るための参考にしてください。

一人暮らしの引越し費用の平均はどれくらい?

一人暮らしの引越し費用の相場は時期によって異なりますが、平均で約6万円となっています。

月別の引越し費用は以下の表のとおりです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平均
49,438円 54,926円 92,071円 72,150円 57,157円 53,620円 53,597円 52,673円 55,733円 52,411円 51,957円 51,373円 58,092円

※使用しているデータは、2023年8月時点での情報です。当サイトでご紹介した業者にて引越しをされた方の料金データから集計しており、引越し見積もり料金を保証するものではありません。

最も費用が安いのは1月で、最も費用が高いのは3月となっており、料金の差は2倍近くとなっています。

引越し時期を変更できる方は、3月の引越しを避けることで費用を抑えられるでしょう。

一人暮らしの引越しにかかる費用の総額や内訳は?

一人暮らしの引越しにかかる費用は荷物の運搬だけでなく、賃貸の初期費用や家具や家電の購入など、さまざまな種類の費用がかかります。

一人暮らしの初期費用の総額は、物件や地域によっても異なりますが、平均的には6万円程度といわれています。

また、かかる費用の内訳とそれぞれの相場は以下のとおりです。

内訳 相場
引越し費用 6万円
賃貸契約の初期費用 16~20万円
退去費用 5~10万円
家具・家電の費用 10~20万円
引越し業者のオプション料金 ※サービスごとに異なる
合計 36~56万円

それぞれの内訳について解説しますので、ぜひご覧ください。

1.引越し費用

一人暮らしにかかる月別費用は以下のとおりです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
49,438円 54,926円 92,071円 72,150円 57,157円 53,620円 53,597円 52,673円 55,733円 52,411円 51,957円 51,373円

※使用しているデータは、2023年8月時点での情報です。当サイトでご紹介した業者にて引越しをされた方の料金データから集計しており、引越し見積もり料金を保証するものではありません。

繁忙期である3~4月はほかの時期に比べて料金が高くなり、約10万円の費用がかかります。

対して、1月の相場の平均は5万円以内、2月と5~12月の相場の平均は5万円台となっています。

また、地域別の月別引越し費用は以下のとおりです。

引越し元/月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
東京都 49,447円 53,687円 83,078円 67,869円 54,721円 51,610円 52,909円 53,486円 56,691円 51,129円 50,635円 52,176円
大阪府 47,772円 50,811円 86,387円 65,722円 56,298円 53,372円 47,685円 46,782円 50,959円 50,097円 50,399円 47,162円
愛知県 52,754円 59,416円 97,265円 75,679円 59,812円 57,335円 57,976円 58,381円 57,292円 56,187円 53,742円 54,219円
福岡県 47,290円 52,599円 94,671円 78,551円 50,250円 51,062円 52,207円 52,680円 52,049円 51,088円 47,637円 45,778円
北海道 52,572円 59,099円 121,763円 93,862円 57,192円 57,218円 60,763円 55,906円 64,594円 54,880円 56,014円 56,630円

※使用しているデータは、2023年8月時点での情報です。当サイトでご紹介した業者にて引越しをされた方の料金データから集計しており、引越し見積もり料金を保証するものではありません。

全体的に全国平均に近い費用となっているため、地域ごとの大きな差はないと考えてよいでしょう。

ただ、北海道の3~4月の引越し費用がほかの地域よりも高くなっています。

道外に出る際に海を越える必要があり、追加の費用として船代がかかるためだと考えられます。

海を越える引越しの場合は、相場以上の料金になってしまう可能性を考慮しなくてはなりません。

2.賃貸契約の初期費用

一人暮らしにおける賃貸契約の初期費用の種類と相場は以下のとおりです。

  • 敷金:5~6万円
  • 礼金:5~6万円
  • 仲介手数料:5~6万円
  • 火災保険料:1.5~2万円

令和4年度に入居した賃貸住宅の家賃は「5万円以上、7.5万円未満」が36.7%でもっとも多くなっており、「2.5万円以上、5万円未満」の14.3%と合わせると半数を超えます。

全体の平均は78,069円ですが、一人暮らしの相場を考えると、5万円から6万円程度と考えられるでしょう。

共益費の平均は月額4,836円となっているため、月額費用は、5.5万円から6.5万円程度の費用がかかります。

敷金

一人暮らしの引越し時の敷金相場は、5万円から6万円です。

敷金とは、大家さんへの保証金として支払うお金です。

退去時に部屋をきれいにして返せば、全額または一部が返金されます。

しかし、退去時に清掃費や修繕費などがかかる場合は、敷金から差し引かれるます。

令和4年度は、58.7%の賃貸住宅が「敷金あり」で、64.9%が「家賃一ヶ月分」かかります。

敷金ありの賃貸物件の場合は、5万円から6万円程度の費用がかかると考えましょう。

礼金

一人暮らしの引越し時の礼金相場は、5万円から6万円です。

礼金は、大家さんへのお礼として支払うお金です。

敷金と違って、退去時に返金されたり、退去費用と差し引きになることはありません。

令和4年度は、44.8%の賃貸住宅が「礼金あり」で、69.4%が「家賃一ヶ月分」かかります。

礼金は敷金と同様に、5万円から6万円程度の費用がかかると考えましょう。

仲介手数料

一人暮らしの引越し時の仲介手数料相場は、5万円から6万円です。

仲介手数料は、不動産業者へ支払うお金です。

不動産業者を通して部屋を借りる場合に発生します。

仲介手数料の上限は法律で定められており、家賃一ヶ月分と消費税までとなっています。

第四 貸借の媒介に関する報酬の額
宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額の合計額は、当該宅地又は建物の借賃の一月分の一・一倍に相当する金額以内とする。この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たつて当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の〇・五五倍に相当する金額以内とする。

出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/common/001307055.pdf)

令和4年度は49.7%が「仲介手数料あり」で、76.4%が「ちょうど家賃一ヶ月分」かかりました。

仲介手数料も、5万円から6万円ほどの金額がかかるでしょう。

火災保険料

一人暮らしの引越しの火災保険料相場は、1.5〜2万円です。

火災保険料は、火災や水漏れなどの事故に備えて加入する保険です。

賃貸契約と同時に加入することが必須となっています。

火災保険料は契約期間ごとに支払うことになりますが、相場は契約期間は2年が一般的で、更新時に再度支払う必要があります。

3.退去費用

一人暮らしの退去費用相場は5〜10万円です。

引越し前も一人暮らしをしていた方は、新しく住む家だけでなく今まで住んでいた家の原状回復のための費用がかかります。

原状回復は以下のように定義されています。

賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること

原状回復費用は借りた側が故意に住宅に傷をつけた場合に発生する費用です。

経年劣化や通常使用でのダメージは対象外となります。

原状回復に関する費用は、どこまでの範囲を負担するかでトラブルになりやすい費用です。

契約条件を確認し、理解した上で契約を結ぶようにしましょう。

入居時に支払った敷金と相殺になるケースがほとんどですが、敷金を払っていない場合や敷金以上の費用がかかる場合は、借主が負担しなければなりません。

また、退去費用には契約が残っている分の家賃を支払わなくてはならない場合があります。

事前に大家さんや管理会社と確認するようにしましょう。

4.家具・家電の費用

家具や家電の費用は購入するものや質によって異なりますが、一人暮らしの場合は10~20万円が相場です。

新たに一人暮らしを始める方は、生活に必要な家具や家電の購入も必要となります。

一般的に一人暮らしで必要な家具や家電の相場を以下にまとめました。

家具 相場
ベッド・寝具 1~3万円
カーテン 5,000~1万円
ソファー 1万円
デスク 1万円
チェア 1万円
テーブル 1万円
チェスト 1万円
カーペット 5,000円
合計 7~9.5万円
家電 相場
冷蔵庫(150~250L) 2~3万円
洗濯機(5~7Kg) 2~3万円
エアコン 4~6万円
炊飯器(3~5合炊き) 1万円
電子レンジ 1万円
ガスコンロ・IHヒーター 1万円
掃除機 1万円
ドライヤー 5,000円
テレビ 2~3万円
合計 14.5~19.5万円

すべてを一からそろえる場合、20~30万円の金額がかかります。

ただし、今まで使用していた家具や家電を使ったり中古品を購入したりなど、さまざまな方法で費用を抑えられます。

すでに生活用品が一式そろっている方もいらっしゃるので、全体的な一人暮らしの相場を見ると10~20万円になるでしょう。

5.引越し業者のオプション料金

引越し業者に依頼する際、さまざまなサービスをオプションとして依頼できます。

サービスごとに料金が決まっています。

一人暮らしの引越しでよく利用されるオプションと費用の相場は以下のとおりです。

荷造り・荷解き それぞれ1万円~2万円(時期によって変動あり)
家電の設置・取り外し 1万円
家具の配置 無料

荷造りや荷解きは引っ越し準備がなかなかできない方向けのオプションです。

時期によって費用が変わり、荷造りと荷解きのそれぞれに費用がかかります。

荷物の量によって金額が変わるため、荷物が少ない一人暮らしの引越しにおすすめです。

家電の設置や取り外しはエアコンや洗濯機を代わりに設置してくれるオプションです。

取り付けの際に部品が足りない場合は別途支払いが必要になります。

家具の配置は大きい家具や家電を配置してくれるサービスです。

業者によっては、設置後6ヶ月~1年間は無料で対応してくれます。

どれも便利なサービスで種類も豊富なため、ご自身の状況に応じた選択が必要です。

一人暮らしの引越しにかかる費用を抑える方法7選

引越し費用は、工夫次第で大幅に節約できる場合があります。

以下の内容を参考にして、無駄な出費を減らしてみましょう。

  • 自分で引越しを行う
  • 単身パック・単身向けプランを使用する
  • 荷物を減らす
  • 安くなる引越し時期を選ぶ
  • 敷金・礼金無料の物件を選ぶ
  • 仲介手数料や家賃を交渉する
  • 家具・家電付きの物件を選ぶ
  • ガス・電力会社を自分で検討する

1.自分で引越しを行う

引越し業者に依頼せず自分で引越しを行うことで、一人暮らしの引越し費用およそ6万円を浮かせられます。

ただし、自分で引越しを行うには、レンタカーやトラックの代金や手伝ってくれた家族や友人へのお礼が必要になります。

また、荷物の運び出しや積み込み時に、荷物や部屋を傷付けてしまう危険性も考えられるでしょう。

短距離の引越しや荷物が少ない場合は自分での引越しがおすすめですが、荷物や家に傷をつける不安がある場合は、引越し業者に依頼しましょう。

2.単身パック・単身向けプランを使用する

一人暮らしの引越しの場合、単身パックや単身向けプランがおすすめです。

単身パックや単身向けプランは、業者によって行っている単身者の引越し向けサービスを行っており、シンプルな料金プランが魅力です。

荷物の量や運搬時間が少ないことを前提にしているため、通常よりも安く引越しを行えます。

3.荷物を減らす

引越し費用は荷物の量に比例して高くなるため、荷物を減らすことで引越し費用を抑えられます。

荷物を減らす際は不用品の処分や買取がおすすめです。

自分が不要なものでも予想以上に売却できるケースがあります。

RealAudioと日本トレンドリサーチ が共同で行ったアンケートによると、80.3%の方が家の不用品を予想以上に高く買取してもらえたとの結果が出ています。

買取を行う際は、リサイクルショップやフリマアプリの利用がおすすめです。

また、大きな家具や家電は新たに買い直した方が安く済む場合もあります。

たとえば、冷蔵庫や洗濯機などは梱包や運搬の手間がかかります。

新しい商品に買い替えると、送料無料で発送してくれたり今後のランニングコストを下げられたりするでしょう。

4.安くなる引越し時期を選ぶ

引越し費用を抑えるためには、11月から2月の閑散期に引越すことがおすすめです。

閑散期は引越しをする人が少ないため需要が下がり、引越し費用も安く設定されています。

3月から4月は繁忙期と呼ばれ、新年度や新学期の始まりに合わせて需要が高まり費用が高くなるため、安く引越しをする際には避けたほうが無難です。

引越し時期をずらせる場合は、閑散期を狙って引越しを行うことで、引越し費用を抑えられます。

詳しくは以下の記事で解説しています。

月別の引越し費用も解説していますのでぜひ参考にしてください。

引越し費用が安い時期はいつ?安く済ませる方法も紹介

5.敷金・礼金無料の物件を選ぶ

敷金と礼金はそれぞれ一ヶ月分ずつが相場です。

敷金と礼金が無料の物件を選ぶことで、10〜12万円程度の初期費用を減らせます。

ただし、敷金は退去する時に原状回復費用と相殺されます。

退去時にかかる負担が増えてしまうため注意しておきましょう。

6.仲介手数料や家賃を交渉する

仲介手数料や家賃は、交渉次第で安くなるケースがあります。

仲介手数料は、家賃一ヶ月分が相場のため、5〜6万円の費用削減につながります。

また、状況に応じて家賃を下げられることもあるでしょう。

たとえば、物件が空きがちだったり契約期間を長くしたりする場合、家賃を下げてもらえる可能性があります。

また、家賃だけではなく駐車場の料金や更新費用などを割引してくれる可能性もあるため、大家さんや管理会社へ交渉してみることをおすすめします。

7.家具・家電付きの物件を選ぶ

賃貸物件の中には、家具や家電がすでについている物件もあります。

エアコンや冷蔵庫、洗濯機は購入すると高いため、すでに付属している物件を選ぶと10万円程度の費用を抑えられるでしょう。

ただし、家具・家電付きの物件は前の住人も使用している可能性があります。

他の人が使用したものを使いたくないという方や、商品にこだわりのある方にはおすすめできませんが、気にならない方は検討してみましょう。

8.ガス・電力会社を自分で検討する

ガスや電力会社も費用を抑える上で重要なポイントです。

賃貸業者のおすすめにしたがって業者に依頼すると、高くつく可能性があります。

たとえば、新電力の場合は「電源調達調整費」がかかります。

電源調達調整費とは、一部の電力会社が採用している電気代にかかる費用のひとつです。

日本卸電力取引所から電力を調達している電力会社が独自で算出しているため、場合によっては想像以上の金額を請求される可能性があります。

電気や都市ガスはご自身で選ぶ方がおすすめです。

ただし、プロパンガスは変更できないため、注意が必要です。

まとめ|賢い引越しをして料金を抑えよう

一人暮らしの引越し費用は36~56万円ほどが相場です。

しかし、細かいポイントに注目することで費用を抑えられます。

また、引越しにかかる費用は荷物を運ぶだけではありません。

賃貸の契約や家具・家電の用意、ガスや電力会社を賢く選ぶことで引越しにかかる総額を抑えられるでしょう。

また、引越しにともなう契約や荷物の整理もおすすめです。

自分の持ち物を再確認するいい機会として引越しを活用することで、今後の節約にもつながります。

ズバット引越し比較では、複数の業者の見積もりをネットで簡単に取れます。

なかなか時間の取れない方や業者と直接話すのが苦手な方などに最適なサービスですので、ぜひご活用ください。

引越し見積もりを複数社へ依頼

1回の入力で最大12社に一括見積もり!
引越し業者と直接相談・交渉することで、一番安い引越し業者が見つかる!

「新生活&住み替えの理由別 引越し料金相場と引越し件数(単身・一人暮らしタイプ)」

そのほかのおすすめコンテンツ

不用品・粗大ごみを上手に処分する方法

市区町村の窓口に連絡して回収業者に来てもらう、というのが一般的な流れですが、実は引越し業者の中には、粗大ゴミの回収を行ってくれる会社も。

こうした知識の有無は、掛かるコストや手間に直結します。そこで本記事では、引越しで粗大ゴミを処分する際に知っておきたい、基本的な知識を解説したいと思います。

続きを読む
引越し見積もりを複数社へ依頼

1回の入力で最大12社に一括見積もり!
引越し業者と直接相談・交渉することで、一番安い引越し業者が見つかる!

ライフラインの手続きを依頼

「Smyb引越し手続き」は、電気・ガス・水道などの手続きが一括でできる!
引越し手続きをまとめてカンタンに!

無料 一括手続きを依頼する

他の引越しタイプ、引越し時期を見る

単身×通常期 夫婦(カップル)×通常期 家族×通常期
注目のタグ一覧
長距離 同一地方内 同一都道府県内 同一市区郡内 進学・就職 転勤・転職 結婚・同棲 住宅購入・建替え 住環境・利便性向上
ページトップ