男の単身赴任は危険!?
健康的な暮らしと食生活 8つのポイント

ガイド:船木 麻里

女性と比べると、男性には、炊事、洗濯、掃除などの家事が苦手な人が多いと思います。中には、奥さんに任せていて、まったく家事ができない人もいるでしょう。そういった男性が、単身赴任で一人暮らしを始めると、家事ができないためにすさんだ生活になってしまうことも。特に、ゴミ捨てや洗濯などの家事をおろそかにすると、虫がわいたり、カビが生えたりして不衛生な環境になり、健康を害する可能性があります。家事と食事の知識を身につけて、健康的な生活ができるようにしましょう。

単身赴任などで一人暮らしの場合、食事の準備、片付け、洗濯物の取り込みなどの家事をすべて自分でやらなくてはいけません。特に男性は家事の苦手な人が多く、掃除をしなかったり、ゴミ捨てをさぼったりして、自宅を不衛生な環境にしてしまう人も少なくないようです。今回は、一人暮らしの男性のための、最低限の家事や生活の知識を紹介します。

清潔な環境を作るための家事

食事作りは、生きるうえで欠かせない、優先度の高い家事ですが、皿洗いや洗濯はそれと比べると優先度が低く、後回しになってしまいがちです。しかし、中には、健康のためにも早くやるべき家事があります。

ゴミ捨てはこまめに。ゴミの日は忘れずに

ゴミの回収が朝早い地域に住んでいると、ゴミを捨てる時間に間に合わず、「次のゴミの日に捨てよう」と放置してしまうことがあります。これが何度も重なると、一人暮らしといえども、相当な量のゴミが溜まることに…。しかも、夏に生ゴミなどの燃えるゴミを溜め込んでしまうと、数日で虫が発生します。ゴミの量が少なく、ゴミ袋がいっぱいになっていなくても、ゴミの日ごとに捨てるように心がけましょう。

また、燃えないゴミも、油断してはいけません。惣菜のトレイや空き缶に残った、わずかな食べカスなどから虫が発生することもあります。こまめにゴミを捨てて、住み良い環境を維持しましょう。

洗濯したらすぐに干す

洗濯機で衣類を洗ったら、なるべく早く干すようにしましょう。朝、出かけるときに洗濯機に衣類を入れて洗い、帰宅してから干そうとすると、衣類から嫌な臭いがすることがあります。これは、衣類に残った雑菌が繁殖してしまうためです。夏は、短時間で雑菌が繁殖するため、特に注意が必要です。朝、出がけに洗濯をして帰宅後に干すなら、洗濯工程の最後の脱水をしないで水の中に入れたままにしておき、帰宅後に脱水をして干すといいでしょう。

布団は、定期的に乾燥させよう

寝ている間にかいた汗は、布団に吸収され、放っておいても蒸発しません。寝れば寝るほど、布団の中に湿気がこもって、カビやダニの発生源となります。特に、布団を敷きっぱなしの万年床にしていると、湿気がこもったままになって危険です。起きたら布団はたたみ、定期的に干すようにしましょう。

ちなみに、布団の種類によって異なりますが、布団を湿気から守るには、以下の頻度で天日で干すようにしましょう。

  • 羽毛布団:月に1~2回
  • 綿などの布団:週に1~2回

午前10時~午後3時くらいの間で、片面1~2時間程度。取り込むときは強く叩かないことがポイントです。日中仕事をしていて干せない人は、布団乾燥機を使うと便利です。

シンク内に汚れた食器を溜めないようにする

食事のたびに、使った食器を洗うのは面倒です。しかし、食器をシンクに放置したままだと、食器に残っている食べカスやシンクに溜まった水の中の細菌が増え、さらにゴキブリなどの害虫も呼び寄せてしまいます。食べ終わったら、すぐに食器を洗うことを習慣にしたいものです。

できれば、食器を洗ったあとのシンクも、布巾やキッチンタオルで拭いて、乾燥させましょう。

新しく家電を揃えるなら掃除のしやすさもチェック

冷蔵庫は、飲み物をこぼしたり、賞味期限が切れた食べものをそのままにしたりと不衛生な環境になりやすく、嫌な臭いが中にこもってしまうことがあります。また、冷蔵庫自体の熱によって、ゴキブリなどの害虫が過ごしやすい環境を作っています。さらに、大きくて動かしにくいため、冷蔵庫の裏側や側面、下部はなかなか掃除できず、大量のホコリが溜まります。洗濯機も同じで、細部にまで掃除が行き届きません。

単身赴任の生活では、あまり大容量の家電は必要ないはずです。新しく買う場合は、値段や性能も大事ですが、内部に手が届きやすいもの、動かしやすいサイズのものなど、掃除のしやすさも考えて選ぶほうがよさそうです。

バランスの良い食生活を送る

仕事から自宅に帰ってきて、ひとり分の食事を毎日作るのは大変です。そのため、外食やコンビニ弁当、レトルト食品などで簡単に済ませてしまいがちですが、それでは栄養バランスが偏り、健康を害する可能性があります。特に男性の一人暮らしの食事では野菜不足の傾向があります。バランスの良い食生活を送るように心がけましょう。

外食をするときはバランスに気をつけて

仕事が忙しくなると、自炊をする時間がとれないため、つい外食に頼りがちです。運よく近所においしい料理屋を見つけたとしても、いつも自分の好きな肉料理やラーメンばかりを食べていれば、栄養バランスが偏り、体に負担がかかります。特に塩分や脂肪分の取りすぎは、健康を害する可能性が高いので注意しましょう。

料理を注文するときは、魚料理や野菜が多いメニューを選ぶなど栄養バランスを考えることが大切です。また、最近のファミリーレストランにはサラダバーを設けているところも増えています。野菜不足を感じたら、意識して利用するのもいいでしょう。

惣菜を買うときはサラダも一緒に買う

外食は出費がかさむため、スーパーで売っている惣菜を購入して、自宅で食事をする人も多いでしょう。しかし、餃子やから揚げ、コロッケなどの脂肪分が多い惣菜ばかりでは、栄養バランスが偏ります。サラダや煮物など野菜の多い惣菜を一緒に購入するようにしましょう。

冷蔵庫の中の賞味期限に注意

仕事が夜遅くて頻繁にスーパーへ行けない場合、休日などに食料品の買いだめをする人も多いと思いますが、あまりおすすめできません。なぜなら、一人暮らしでは、購入したときの想定通りに食品を使いきれず、食べる前に腐らせてしまうことも少なくないのです。購入するときは3日分、5日分などと量を決めて、必要な分だけ購入し、早めに食べきるように心がけましょう。

ビジネスでは、書類を納期や締め切り順に並べることで仕事の優先順位がわかりやすくなる効率的な管理方法があります。それにならって、冷蔵庫の中身も、早く食べなくてはいけないものがわかるように、賞味期限順に並べるなどの工夫をしてもいいでしょう。


仕事から帰ってきたときに、自宅の部屋が汚れているとリラックスできませんし、カビなどが生えていると健康に悪影響が出ることもあります。過ごしやすい家を維持するために、ゴミや汚れた物を放置せずに、適度に家事をこなしていきましょう。まとめてやろうとすると大変ですが、日々、少しずつやっていけば、それほど負担にはなりません。最低限の家事でいいので習慣づけていくようにしましょう。

2016年4月15日掲載

ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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