大事な家族の一員!ペット別 引越しの注意点とは

ガイド:船木 麻里

動物も人間と同様、いつもと違う環境や状況にストレスを感じます。ペットに負担をかけない引越しを心がけましょう。犬や猫の場合、作業中は脱走しないよう、ドアや窓の開け閉めには十分注意する必要があります。今まで使っていた毛布やおもちゃなどを新居に持って行き、なるべく同じ環境を作ってあげましょう。鳥の場合、引越し作業中や移動中は鳥かごを布で覆って落ち着かせて。移動の際は鳥に適した温度を保つ工夫が必要です。魚は引越し前から少しずつ水換えに慣らしておくといいでしょう。移動時の水質悪化を防ぐため、2日前からエサやりを控えます。移動は専門業者に任せるのがおすすめ。また、水槽の輸送方法についても考えておきましょう。

ペット可の物件も増えてきた昨今、ペットを連れて引越しをするのは珍しいことではなくなりました。大切な家族であるペットにも、なるべく負担をかけずに引っ越したいもの。主なペットの引越しにおける注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

【犬の場合】ストレスを飼い主が落ち着かせてあげましょう

引越し作業中は、騒がしかったり人の出入りが多かったりして、犬も落ち着きません。事故や脱走の危険もありますので、ケージの中に入れる、浴室に待機させる、ペットホテルなどに預けるなどの対策を取り、ドアの開け閉めには十分注意します。使用していた毛布やおもちゃ、ケージなどは環境に慣れさせるために必要です。捨てずに新居に持っていきましょう。

飼い主が新居に連れていく場合は、出発の6時間程度前に普段の半分の量の食事を与えることで、乗り物酔いを防ぐことができます。車や電車に乗るまえには、トイレも済ませておきましょう。鳴き声などで迷惑にならないよう、事前に何回か乗り物に乗る練習をして慣れさせておくのがおすすめ。

新居についたら、まず犬が落ち着いて過ごせる場所を確保し、なるべくこれまでと同じ環境を作ります。慣れるまでは体調を崩したり、鳴いたり吠えたりしやすくなりますので、いつも以上に犬の様子を確認し、一緒に過ごす時間を作ってあげましょう。なお、犬の場合は引越し後に登録変更手続きをする必要があります。管轄の役所か保健所に、印鑑、鑑札、狂犬病予防注射済証を持参して再登録をしましょう。届出の期間は引越しした日から30日以内です。それを過ぎると罰金の対象になる場合もあります。

【猫の場合】環境の変化に敏感。新居では猫のペースに合わせて

引越し準備を始めると、猫は家の中の変化に気づいて神経質になります。ふとした瞬間に逃げ出す可能性もあるので、必ず窓やドアを閉めて作業しましょう。引越し当日の猫は、見知らぬ引越し業者が慌ただしく作業する様子に大きな恐怖とストレスを感じますので、キャリーバッグに入れておくといいでしょう。可能であれば引っ越し前日か早朝に新居へ猫を連れて行き、誰かがそばについていると安心です。

飼い主が新居に連れて行く場合、出発の6時間程度前に食事を与え、できればトイレも済ませておきます。時々声をかけて、安心させてあげましょう。新居についたら引越し作業が終わるまでキャリーに入れたままにするか、浴室や一部屋を先に片付け、猫に待機してもらいます。今まで使っていた猫砂や毛布など、自分の匂いのついたものを側に置いてあげると安心できるでしょう。猫は縄張り意識が強いので、環境が変わると警戒を強くします。しばらくは猫が自由に新居を探検できるようそっと見守り、甘えてきたときにはなでたり遊んだりしてあげましょう。

【鳥の場合】布をかけてストレスを軽減。移動の際は適温に

引越し作業中や移動中には、鳥が鳴いたりストレスを感じたりしないよう、鳥かごを布やバスタオルなどで覆っておきます。自分で連れて行くなら、鳥かごではなくキャリーケースを使うのがおすすめ。綿やスポンジに水を含ませる、好物の野菜などを入れておくなどの工夫をし、餌や水がこぼれないよう注意しましょう。また、鳥は暑さや寒さに弱いため、季節にあわせて適切な温度を保つ工夫をします。温かいお湯を入れたり、水を入れて凍らせたりしたペットボトルをキャリーに入れるなどの対策をして、様子を確認しながら移動してあげてください。

【魚の場合】移動の2日ほど前からエサやりを控えて

魚はデリケートな生き物ですから、輸送はできれば専門業者に依頼したいところです。自分で運ぶ場合は、細心の注意を払いましょう。引越し前には少しずつ水換えを行い、魚を水換えに慣れさせておきます。また、移動中の小さな容器内で魚が糞をすると水質が悪化するため、移動の2日程度前からエサやりを控えましょう。水槽の輸送についても考えておく必要があります。引越し業者に運んでもらう場合は、砂利や水草、水を抜いて乾かす作業を行わなければならない場合が多く、見積もり時などに確認が必要です。

自分で運ぶ際は、厚手のビニール袋にきれいな飼育水、酸素スプレーや酸素の出る石などを入れます。魚を入れてから、水や酸素が漏れないように袋を閉じましょう。魚は急激な温度変化に弱いため、クーラーボックスや発泡スチロールの箱、カイロ、保冷剤などで魚に適した水温を保つ必要があります。魚を取り扱っているショップなどでアドバイスを受けたり、魚を袋に詰めてもらったりするのもいいでしょう。

新居では、水槽に魚を放したあと、すぐにエサを与えるのは避けます。魚の様子を見ながら数日かけて元のエサの量やペースに戻すと魚に与える負担が少なくて済むでしょう。

2016年1月25日掲載

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ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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