引越しで洗濯機を運ぶ手順と水抜きの方法

ガイド:吉田 章

引越しで洗濯機を運ぶときは、縦型式洗濯機、ドラム式洗濯機に関係なく、給水栓の確認や水抜きなど引越し前に準備しておくことがあります。引越し業者が安全・確実に洗濯機を運び出せるように、きちんと準備してください。準備を怠って水漏れなどがあると、引越し作業中にスタッフが足を滑らせて、洗濯機や家財を破損させる可能性があります。あまり手間がかからないので、忘れずに実行しておきましょう。

引越しで洗濯機を運ぶときは、新居の洗濯機を設置するスペースを測ったり、洗濯機の水抜きをしたりと、事前に準備しておくことがあります。引越し当日になって戸惑わないように、必ずチェックしておきましょう。

洗濯機

新居に洗濯機を運ぶときに注意すること

洗濯機を設置するスペースを確認

戸建てやマンション、アパートに関係なく、住宅には洗濯機を設置するためのスペースが設けられているのが一般的です。

設置スペースには、標準的な洗濯機が置けるように作られていますが、古い物件の場合、ドラム式洗濯機のような大型の洗濯機が置けなかったり、置けても給水栓(蛇口)や排水口が使えなかったりすることがあります。

引越しをする前に、新居の洗濯機の設置スペースのサイズ、排水口の位置、給水栓の高さなどを予め測っておきましょう。もし、スペース内に洗濯機が置けそうにない場合は、大家さんに相談してください。

洗濯機の給水栓の形状を確認

洗濯機の給水栓の形状にはさまざまな種類があります。もし旧居の洗濯機に使用していた給水栓と、新居の給水栓の形状が異なる場合、これまで使用していた口金(給水栓と給水用ホースを繋いでいた接続具)が使用できないことがあります。

引越し当日までに、新居の給水栓の形状にあった口金や、ホースを締め付けるバンドを購入しておきましょう。

洗濯機を運ぶときに用意するもの

洗濯機を運び出す準備をするには、次の道具が必要です。予め用意しておくと、スムーズに作業を行えます。

・洗濯機の取り扱い説明書
洗濯機の機種ごとに、操作手順に違いがあるので、説明書で運び出す方法を確認しておきましょう。

・ドライバー
給水栓とホースを繋ぐ口金を外すときとアースケーブルを外すときに使用します。

・ビニール袋(3~4袋ほど)
給水用ホースや、排水用ホースを外したあと、水が漏れないようふさぐために使用します。また、外した口金やネジ類を袋にまとめて入れておくと、紛失を防ぐことができます。

・養生テープ
ビニール袋やホースを洗濯機本体に固定するのに使用します。

・タオル、雑巾
洗濯機の器具を外すときに、周囲に水滴がこぼれるので、拭き掃除をするのに使用します。

・洗面器などの水受け
洗濯機に排水用の機構がある場合、洗濯内に残った水を流し出す際に必要になります。

洗濯機の水抜きをする方法

洗濯機には、洗濯が終わって排水しても、本体内に水が残っています。この水を可能な限り抜き取るのが「水抜き」です。

水抜きをしないまま洗濯機を運ぶと、水が漏れ出てしまいます。床が水で漏れると、引越しのスタッフが足を滑らせて、運搬中の家具や電化製品が破損したり、新居や旧居が傷付いてしまう可能性があります。また、輸送中に水が漏れると、ほかの荷物が水に濡れて破損するかもしれません。

洗濯機の水抜きは、家具や電化製品の破損を防ぐだけでなく、作業をする人の安全にもつながる重要な作業です。引越しをする前に、忘れずに洗濯機の水抜きを行ってください。

洗濯機の水抜きの手順

一般的な洗濯機の水抜きは、次のように行います。しかし、洗濯機の機種によって手順が異なることがあるので、事前に取り扱い説明書を見て確認しておきましょう。

(1)洗濯槽の確認
もし洗濯槽に衣類が残っていたら、取り出しておきましょう。洗濯ネットなど、取り外せる付属品は取り外し、紛失しないよう、袋などに入れて保管しておきます。

(2)給水用ホースの水抜き
給水栓と洗濯機をつなぐ、給水用ホース内の水抜きをします。水が出ないように給水栓を閉じたら、洗濯機の電源を入れ、洗濯コース、もしくは洗浄コースを選んでスタートします。どのコースを選ぶかは機種によって異なるので、取り扱い説明書を参照にしてください。

スタートボタンを押して、15~30秒ほどしたら電源を切ります。もし、洗濯機に水が流れる場合は、もう一度、給水栓を閉め直し、最初からやり直しましょう。

(3)洗濯機の水抜き
・縦型式洗濯機の場合
洗濯機内に残っている水と、排水ホースに残る水を流し出します。

再度、洗濯機の電源を入れ、脱水コースを選んでスタートします。時間は一番短いコースでかまいません。操作方法が機種によって異なるので、取り扱い説明書を参照にしてください。

・ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機には、洗濯機内に溜まった糸くずなどの異物を取り除く機能があり、これで洗濯機内に溜まった水を排出することができます。

多くの場合、洗濯機本体の下部に設置されたドレン(つまみ)をゆるめることで、排水が行われます。排水された水は、洗面器などで受け止めます。ドレンの位置などは、取り扱い説明書を参照にしてください。

(4)給水用ホース、電源コードの取り外し
洗濯機と接続しているホースやコードを取り外します。最初にコンセントから電源コードを外し、ドライバーを使ってアースケーブルを取り外します。電源コードとアースケーブルは、養生用テープや輪ゴムを使って短くまとめておきましょう。

ドライバーを使って、給水栓と給水用ホースをつなぐ口金やバンドを外します。口金によっては、ドライバーを使わなくてもホースを外せるものがあります。

この場合、給水栓に接続用の口金が残るので、付けたままにしないで外しておきましょう。外した給水用ホースはタオルで拭き、先端をビニール袋などで止めておくと、水滴がこぼれずに済みます。口金やバンドは新居でも使用するので、紛失しないようにビニール袋などへ入れておきます。

縦型式洗濯機の場合、電源コードや給水用ホースを取り外したあとに洗濯機を軽く傾けると、洗濯機内に残っていた水が排水ホースへ流れます。ドラム式洗濯機は、傾きに弱いので行わないでください。

(5)排水用ホースの取り外し
排水口から、排水用ホースを取り外します。排水用ホースは曲げやすいように蛇腹になっているので、ホースに水滴が残りやすくなっています。

排水用ホースを外した直後は、ホースと排水口に残った水が流れ出てくるので、予めタオルを用意しておきましょう。

排水用ホースの先端をタオルの上に置き、中の水を流しきったら全体を拭き取り、先端部をビニール袋で包んで、外れないよう養生テープで固定します。

(6)洗濯機の拭き取り
洗濯槽の中に残った水滴をタオルで拭き取ります。このとき、洗濯機全体のホコリも拭き取っておくと、新居に洗濯機を持ち込んだときに、旧居のホコリを持ち込まずに済みます。

コードやホース、付属品は、養生用テープで洗濯機に固定しておくと紛失の恐れがありません。

(7)ホースの確認
洗濯機のホースは劣化しやすく、割れていたり、傷ができていたりします。手にとって状態を確認し、まだ破損していなくとも、ひどくくたびれている場合は、引越しを機に交換することをおすすめします。

洗濯機を運ぶときの注意

縦型式洗濯機の場合

縦型式洗濯機は揺れに強い構造になっているため、水抜きさえしっかりとできていれば、運搬するときに注意することはあまりありません。トラックで運んでいるときに、ほかの荷物がぶつかったり、倒れたりしないように気をつけましょう。

ドラム式洗濯機の場合

ドラム式洗濯機は揺れや傾きに弱く、運搬する前に本体後部や側面にある輸送用の固定ネジを締め、ドラムが動かないようにする必要があります。

固定ネジの場所は取り扱い説明書に記されていますが、見当たらない場合は、メーカーに連絡して確認しましょう。

2017年4月17日掲載

2020年4月14日更新

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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