引越し後の片付けを効率良く進める方法

ガイド:吉田 章

荷造りは、引越しの中でも大変な作業のひとつです。しかし、引越し後の荷解きや片付けはもっと大変です。面倒くさがって片付けをしないままでいると、いつまでも開かないままのダンボールがある、荷物を積んだまま新生活を始める、なんてことになります。引越し後の新生活を気持ち良く始めるために、片付けをしやすいように、引越し前から準備をしておきましょう。家具の配置やダンボールへの詰め方など、ちょっとした工夫で、引越し後の片付けをスムーズに進められます。

引越しの片付けを効率良く進めるには、事前に準備しておくことが大切です。きちんと準備しておけば、スムーズに後片付けを終わらせて、気持ち良く新生活を始められます。

引越し後の片付け

片付けの効率が良くなる家具・電化製品の配置

  • ■引越しで家具や電化製品を効率良く配置するコツと注意点
  • ・間取り図に家具や電化製品の配置を記入する
  • ・家具や電化製品の配置は、動線を意識して考える
  • ・配置図どおりに家具や電化製品を配置してもらう
  • ・イメージと違ったら、その場で配置し直してもらう
  • ・引越し後の再配置は、引越し業者によっては有料

間取り図に家具や電化製品の配置を書き込む

引越し前から家具の配置を決めておくと、引越し作業がスムーズに進み、片付けを効率良く進められます。物件を探すときに、不動産会社から間取り図のコピーをもらえます。これを拡大コピーし、搬入する家具や電化製品をどこに配置するか考え、記入しましょう。

物件の内覧をするときに、デジカメなどで室内の写真を撮影しておき、これを参考にすることで、家具を配置した状態がイメージしやすくなります。もし、間取り図を不動産会社にもらえなかったり、紛失してしまったりしたら、簡単でいいので、自分で間取り図を作成して、それに書き込みましょう。

家具や電化製品の配置は人の動線を意識する

家具や電化製品の配置を考えるときは、住人の動線(人の移動を線にしたもの)を妨害しないように考えましょう。

例えば、洗濯機から物干しのベランダへ移動するのに、廊下、階段、洋間を通過するとします。洋間の入り口からベランダへ出るまで、直線で移動できるように家具や電化製品を配置することで、効率良く移動でき、転倒などのリスクを減少できます。家具や電化製品は、あとから移動させるのは大変なので、じっくりと考えましょう。

配置図どおりに家具や電化製品を配置してもらう

引越し当日は、引越し業者の作業員に、家具や電化製品の配置図を渡し、そのとおりに配置するようお願いしましょう。作業員からすると、いちいち家具や電化製品の配置場所を確認する必要がないので、搬入にかかる負担を大きく軽減できます。

また、実際に家具や電化製品を配置した部屋を確認し、イメージと異なっていたり、不満があったりするときは、その場でお願いして、配置場所を変えてもらいましょう。

引越し後の家具の再配置は有料の場合も

引越しを終えて、実際に新居で生活してから、家具や電化製品の使い勝手が悪いことに気付くことがあります。引越し業者によっては、アフターフォローとして、家具や電化製品の再配置を行っています。慣れていない人が重い家具や電化製品を動かすと、床に傷を付けてしまうことがあるので、引越し業者にお願いしたほうがいいでしょう。

ただし、家具や電化製品の再配置は、引越し業者によって無料だったり、有料だったりするので注意してください。間取りの広い部屋へ引っ越す場合は、再配置をお願いする可能性を考えて、訪問見積もりのときに料金や利用条件を尋ねておきましょう。

効率良く片付く荷造りの方法

  • ■引越し後に効率良く片付けられる荷造りのコツと注意点
  • ・ダンボールに内容物と運ぶ場所を記入する
  • ・収納場所単位で荷造りをする
  • ・荷造りの順番は使わない場所、部屋から
  • ・すぐに使う日用品だけで荷物をまとめる
  • ・引越し後に使わなかったものは処分する

ダンボールに内容物と運ぶ場所を記入する

荷物を詰めたダンボールには、内容物だけでなく、運ぶ場所も書いておきましょう。運ぶ場所をダンボールに書いておけば、荷解きしたい場所へ届くので、荷解きをしてから家具へ収納するときに便利です。内容物や運ぶ場所は、ダンボールの側面だけでなく、上部にも書いておくと、見逃される可能性を軽減できます。また、すぐに荷解きをしないものは、あまり使用しない部屋や場所に置いてもらいましょう。

収納場所ごとに荷造りをする

荷造りをするときは、収納場所ごとにダンボールへ詰めるのが基本です。例えば、食器棚から出した食器は、まとめてひとつのダンボールや収納ボックスへと詰めます。そうすれば、そのダンボールには食器棚のものだけが入っているので、食器棚の近くへ持っていって荷解きをすれば、スムーズに収納できます。

荷造りをするときは、物置や押入れといった、あまり使用していない場所や部屋から荷物をまとめていきましょう。あまり使用していない場所や部屋であれば、荷造りの終わったダンボールをそのまま置いておいても邪魔になりません。

すぐに使う日用品はまとめておく

すぐに使う日用品などは、ひとつのダンボールにまとめておきましょう。重い荷物は引越し業者が運んでくれるとはいえ、さまざまな手続き、移動などによって、引越し後はかなりの疲れが体に溜まります。引っ越した日は、荷解きをせずに休み、晩ご飯もデリバリーで済ませるという人もいるでしょう。それでも、歯ブラシなどの洗面具やタオルといった日用品は必要です。そういった、引越し当日から使用する日用品は、ひとつのダンボールにまとめて、すぐに取り出せるようにしておきましょう。

■引越し後にすぐ使うもの例
日用品
歯磨き用品 シャンプー、石けんなど
ゴミ袋 掃除用具
トイレットペーパー ティッシュペーパー

寝具、衣類など
着替え
(パジャマなど)
寝具
(シーツ、まくらなど)
タオル カーテン

そのほか
スマートフォン、携帯電話の充電器 救急箱、薬品類
タオル カーテン

使わなかったものは思い切って処分

引っ越してから数ヵ月経っても、ほとんど開けずに、そのままになっているダンボールがあったら、中に入っているものは思い切って処分してしまいましょう。引越し前にさまざまなものを処分したと思いますが、新居に引っ越してから新たに判明する不用品があります。もともと使用頻度の低いものならともかく、そうでないものが数ヵ月手付かずであれば、その後も使わないと考えてもいいでしょう。

引越し後に効率良く荷解きする方法

  • ■引越し後の片付け、荷解きを効率良く進めるコツ
  • ・部屋、家具、荷物などに破損がないか確認する
  • ・搬入されていない荷物がないか確認する
  • ・新居のホコリや汚れを掃除する
  • ・収納家具を組み立てる
  • ・すぐに使うものからダンボールを開ける
  • ・一度に開けるダンボールはひとつだけ
  • ・使い終わったダンボールを回収する引越し業者もいる

引越し後は届いた荷物をチェック

荷物の搬入が終わったら、部屋の壁や家具、電化製品にキズがないか、食器などが割れていないかを確認します。もし、破損や変形などが見つかったら、作業員に伝えてください。後日、補償や修繕の担当者が来訪します。引越しから数日経ってから、引越しによる破損が見つかったときは、速やかに引越し業者に連絡してください。引越し作業による破損の補償は、引越し作業が行われてから90日以内と定められているので、それを過ぎると補償を受けられません。

また、ごくまれにですが、積み荷をトラックから降ろし忘れることがあります。すべての荷物が新居に搬入されているか、確認してください。

新居の清掃、収納家具の組み立てをする

引越しの直後は、簡単に新居の掃除をしておきましょう。屋外からたくさんの荷物を運び入れ、多くの人が出入りしていたので、きれいに見えても床にホコリや砂などが落ちています。浴槽も使用前に一度、洗っておきましょう。

新居の掃除が終わったら、ラックや本棚などの収納家具を組み立てます。家具の組み立てには、広いスペースが必要になるので、ダンボールを空ける前に組み立ててしまいましょう。

ダンボールはすぐ使うものから開ける

荷解きするダンボールの順番は、すぐに使うものからが鉄則です。特に、日用品は、引越し当日から使うものなので、ダンボールを開けたらすぐに収納、設置しましょう。次は、収納場所の決まっているもの――例えば食器や衣類、本、CDなどが入っているダンボールを開け、それぞれを家具に収納します。

緩衝材や新聞紙などのゴミは、新居の自治体のルールに従って捨てます。引っ越してすぐにルールを破ってしまうと周辺の人の印象が悪くなるので、予め確認しておきましょう。

あとは、必要なものの入っているダンボールから順に開けて、荷解きを進めていきます。一度に複数のダンボールを開けると場所をとるので、一度に開けるのはひとつまでにして、空になってから次のダンボールを開けていきましょう。

使い終わったダンボールを処分する

使い終わったダンボールは、引越し業者によっては無償または有償で回収してもらえます。荷物を取り出して使い終わったダンボールは、畳んで紐で縛り、ひとつにまとめておきましょう。引越し業者によりますが、荷解きが終わってから連絡すると、ダンボールを回収してくれます。

ゴミとしてダンボールを捨てるときは、自治体のルールに従ってください。多くの自治体では、ダンボールは資源ゴミとして、無料で回収してくれます。ただし、一度に大量のダンボールを捨てると、近所迷惑になることがあるので、複数回に分けて出したほうがいいでしょう。

2016年12月13日掲載

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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