引越しをする人必見!
マイナンバーの疑問をまとめて解決

ガイド:下玉利 尚明

2016年1月に始まったマイナンバー制度は、個人情報をひとつの番号で管理することで、不正を防いだり、役所の手続きをスムーズにするなどのメリットがあります。2017年に始まる「マイナポータル」というインターネットのサービスでは、マイナンバーカードを使って、役所の手続きや情報の確認などが、自宅のパソコンからできる予定です。引越しなどの面倒な手続きなども、まとめてできるようになることが期待されています。一生同じ番号を使い続けるものなので、安易に他人に教えたりしないように気をつけましょう。

マイナンバー制度は、まだ始まったばかりで、よくわからないという人も多いと思います。しかし、役所の手続きなどが簡単になるなど、メリットもたくさんあるので、よく知っておくことが大切です。今回は、マイナンバーの素朴な疑問や引っ越すときの疑問にお答えします。

いまさら聞けないマイナンバーの素朴な疑問

マイナンバーとはなんですか?

国民全員に割り当てられる12桁の番号のことです。個人の情報がひとつの番号で管理されるため、不正な行為を防いだり、情報の確認や手続きがスムーズに行えるようになったりします。2017年から始まる「マイナポータル」というインターネットのサービスを利用すれば、役所の窓口で行っていた手続きや情報の確認を、自宅のパソコンからもできるようになる予定です。

自分のマイナンバーは、市町村の役所から郵送されるマイナンバー通知カードか、マイナンバー付きの住民票で確認することができます。

なお、会社や国の機関、地方公共団体などにもマイナンバーが割り当てられます。これら法人向けのマイナンバー(法人番号)は、個人向けのマイナンバー(個人番号)と異なり、13桁の番号になります。

マイナンバー通知カードとマイナンバーカードの違いはなんですか?

マイナンバー制度では、マイナンバー通知カードとマイナンバーカードという2種類のカードが使われます。それぞれ役割が異なり、通知カードは、マイナンバーを割り当てられた人に番号をお知らせするもので、マイナンバーカードは、個人情報が記載されたマイナンバーを証明する顔写真付きのICカードです。

マイナンバーカードは、運転免許証やパスポートのように、写真付きの身分証明書としても使えます。ほかにも、インターネットで確定申告をするときの電子証明書や、コンビニなどで住民票や印鑑登録証明書を取得するときにも利用できます。マイナポータルのログイン認証でも使われる予定です。一方、通知カードは、住所などの情報が記載されていますが、身分証明書としては利用できません。

マイナンバーカードはいつまでに申請すればいいですか?

マイナンバーカードには、申請の期限はありません。いつでも好きなときに申請できます。また、申請も必須ではありません。マイナンバーカードが必要なサービスを利用する予定がなかったり、運転免許証などの身分証明書をすでに持っているのであれば、すぐに申請しなくてもいいでしょう。

マイナンバーカードは、申請の多い時期でなければ、15営業日程度で発行されます。申請は、郵送のほか、パソコンやスマートフォン、対応する証明写真の撮影機からも行えます。

マイナンバー通知カードを受け取れませんでした。

マイナンバー通知カードは、配達されたときに自宅で受け取る人がいないと、郵便局で1週間保管され、その後は住んでいる市区町村の役所に返還されます。そのため、郵便局の保管期間が過ぎたときは、役所の窓口で受け取ることになります。その際には、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要です。ちなみに、役所が通知カードを保管している期間は約3ヵ月で、それを過ぎてしまった場合は、手数料を払って再発行することになります。

通知カードが郵送されるのは、10月5日時点で住民票に記載されている住所です。それ以降に引っ越してしまい、通知カードが受け取れなかった人は、転居先の区役所の窓口で、通知カードの発行を依頼すれば郵送してもらえます。

引っ越したときのマイナンバーの疑問

引越しのとき、マイナンバーの手続きが必要になりますか?

マイナンバー自体は、引っ越しても変わりませんが、マイナンバーカードやマイナンバー通知カードに記載されている住所が変わるので、役所の窓口にカードを提出して書き換えてもらう必要があります。手続きの期限は、カードに記載されている内容に変更が生じてから14日以内なので、忘れないように気をつけましょう。

マイナンバーカードの申請中に引っ越してしまいました。

マイナンバーカードの申請が集中しているときは、発行されるまで時間がかかるため、受け取れないまま引越しをすることもあるでしょう。その場合、マイナンバーカードを受け取れません。引越し先の役所の窓口で相談の上、マイナンバーカードの再申請をしてください。

近いうちに引越しの予定がある場合は、旧住所で申請しても新住所になった段階で書き換えが必要になります。そのため、なるべく引越し先でマイナンバーカードの申請をするほうが効率的です。

海外に住んでいる日本人のマイナンバーはどうなりますか?

日本人であっても海外に住んでいると、住民票が国内にないため、マイナンバーは割り当てられません。マイナンバーが必要になる手続きがあっても、記入せず、空欄のまま提出できます。帰国して転入届を出すと、マイナンバーが割り当てられ、マイナンバー通知カードが郵送されます。

単身赴任で海外に在住し、家族が日本に住んでいる場合は、住民票が国内にある家族にだけマイナンバーが割り当てられます。

海外に引っ越しても、マイナンバーは利用できますか?

日本でマイナンバーが割り当てられても、転出届を出して海外に引っ越すと利用できなくなります。また、転出届を出すときに、役所の窓口で、マイナンバー通知カード、またはマイナンバーカードを返納する必要があります。海外に在住しているときに、マイナンバーが必要な手続きがあっても、マイナンバーは空欄のまま提出できます。

帰国して転入届を出すと、転出したときと同じ番号が割り当てられ、再び利用できるようになります。返納した通知カードとマイナンバーカードも還付されます。

住民票を移していない学生のマイナンバーはどうなりますか?

大学などに進学して一人暮らしをする学生には、住民票を移さないままにしている人も多いと思います。そういった人の場合、マイナンバー通知カードは、住民票のある実家に配達されています。通知カードやマイナンバーカードに記載される住所も、実家の住所になります。マイナンバーカードを身分証明書として利用したい場合は、いま住んでいる場所に住民票を移す必要があります。

また、アルバイトをするときに、マイナンバーの提示を求められることがあるので、学生でも自分のマイナンバーは把握しておきましょう。

2016年3月15日掲載

ガイドプロフィール
下玉利 尚明(しもたまり・たかあき)
ジャーナリスト/株式会社タンクフル 代表取締役

株式会社タンクフルの代表取締役兼ジャーナリスト。引越しサイトの企画・制作に深く携わり、マーケット、流通といったマクロの側面から引越しを語ることができる稀有な存在。

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