一人暮らしの女性の防犯対策
犯罪の被害を防ぐ12のポイント

ガイド:船木 麻里

一人暮らしを始めたら、自分の身は自分で守らなければいけません。犯罪の被害に遭わないように、少しでもリスクのあることは避けたいところです。特に女性は、一人暮らしというだけで犯罪者に狙われる可能性があります。寂しい夜道を避けるだけでなく、宅配便の受け取りなど注意すべきポイントがあります。また、セキュリティのしっかりした物件を選ぶことも大切です。

ほかに助けてくれる人がいない一人暮らしの場合、犯罪に巻き込まれないような対策が必要です。女性は、特に注意しましょう。一人暮らしの女性が犯罪に巻き込まれないよう、気をつけておきたいポイントを解説します。

女性の一人暮らし

外を歩くときにも防犯を意識しましょう

ポイント1 暗くて、人の少ない夜道は避ける

朝の出社や登校の時間は明るく多くの人が歩いているので比較的安全と言えますが、夜の帰宅時間は、暗くて周りがよく見えないうえに人も少ないので、ひったくりに狙われたり、ストーカーにあとをつけられたりする危険があります。

もし、自宅までの道のりに、暗くて人の少ない場所がある場合は、できるだけそこを避けて別の道を通りましょう。少し遠回りになっても、人通りが多く、街灯のついた明るい道のほうが安全です。また、交番や夜も営業しているコンビニエンスストアなどの場所を確認しておくと、「不審な人にあとをつけられている気がする」というときに逃げ込むことができます。

ポイント2 歩きスマホやイヤホンは注意力が下がる

歩きながらスマートフォンを操作したり、イヤホンで音楽を聞いていたりすると、意識が画面や音楽へ向いてしまい、周囲の状況に注意が届かなくなりがちです。そのため、電柱や看板にぶつかってしまったり、不審者が近づいてきても気が付かなかったりします。外を歩いているときは、スマホの画面を見たり、音楽を聞いたりするのは避けましょう。

もし、誰かがあとをつけていると感じたら、逆に友人などへ電話をかけるのもひとつの方法です。「誰かがついてきている気がする」とあえて電話で話せば、不審者が狙っていたとしても、行動を起こしにくくなります。

ポイント3 帰宅時、玄関を開けるときは周囲を必ず確認

ドアのカギを開けるときが、非常に危険な瞬間です。ドアのカギに意識が集中して、周囲への警戒がおろそかになっています。犯罪者は、このタイミングを狙って、女性の背後に回り、ドアが開いた瞬間に、一緒に室内へ入り込むのです。

これを避けるには、カギを開けるときに、うしろを振り返って、周囲を確認してください。自宅のブザーを鳴らしたり、「ただいま」と言って、家族がいる演技をするのもいいでしょう。多くの犯罪者は、少しでもリスクがあると思えば犯行に及びません。

ポイント4 不審な人とエレベーターに乗らない

マンションのほかの住人と、同じエレベーターに乗り合わせることがあります。ところが、一緒に乗り込んだ人が住人とは限りません。女性の住むひとつ下の階で降りて、駆け足で女性の階へ移動し、家に入り込む瞬間を狙う犯罪者もいます。マンションの住人だと思い込ませて、油断させてから犯行に及ぶわけです。

エレベーターに乗るときは、周囲に不審者がいないかを確かめ、一緒にならないようにしましょう。もし、不審者が乗ってきてしまったら、エレベーター内を見渡せる入り口近くの壁に背を向けて立ち、いつでも非常ボタンを押せるようにしてください。また、自分の住んでいる階のボタンを押したあとでも、最寄りの階のボタンを押して降りてしまうのもいいでしょう。

ポイント5 個人情報を自転車などに書かない

地域によっては、盗難対策として、自転車に名前や住所などを書くように自治体が指導していることがあります。確かに、自転車が盗まれて乗り捨てされた場合、連絡先が書いてあれば戻ってくる可能性が高いでしょう。

しかし、見知らぬ人に、自分の住所を知られてしまうリスクがあります。犯罪者は、わざわざあとをつけることなく、女性の住所を知ることができるのです。誰でも見られるところに個人情報を安易に書かないようにしましょう。

自宅にいるときの防犯対策

ポイント6 インターホンが鳴ってもすぐにドアをあけない

インターホンで「宅配便です」と言われても、すぐにドアを開けないでください。犯罪者が宅配便などの業者を装って、ドアを開けさせようとしている可能性があります。宅配便業者の制服を着ていたとしても、安心はできません。犯罪者が盗んだ制服を着ているかもしれないのです。

まずは、宅配便が届く心当たりがあるか、思い出してみましょう。もし心当たりがなかったら「どこからの荷物ですか?」と確認してから、ドアを開けてください。念のため、ドアにチェーンをかけておきましょう。

ポイント7 盗聴、盗撮の調査をしてみる

一人暮らしの女性を狙って、盗聴、盗撮などを行う犯罪者もいます。盗聴器は、コンセントや電卓などに偽装しているものもあるため、自分で発見するのは困難です。引越し先の新居に最初から仕掛けられていることもあるので、引越し業者の盗聴器発見サービスを利用すると安心です。

住み始めてから、盗聴や盗撮をされているような気がしたら、専門の業者に依頼するか、盗聴器発見器や盗撮器発見器などを使って室内で反応があるかを確かめてみましょう。盗聴器発見器や盗撮器発見器は高価ですが、購入しなくても、レンタルサービスで借りることができます。

ポイント8 個人情報が書かれたものは、破いてから捨てる

宅配便の箱、郵便物には、名前や住所、電話番号などが記載されています。それらをそのままゴミの日に捨てると、ストーカーに漁られて、個人情報がバレてしまう可能性があります。個人情報が記載されているものを捨てる場合は、読めないように破く、シュレッダーを使うなどの対処をしておきましょう。

ポイント9 短時間でも外に出るときは施錠する

朝のゴミ捨てなどのほんの短い時間でも、家に空き巣が侵入することがあります。ゴミ捨てから戻ったときに犯罪者が部屋で待ち構えているという事態も考えられます。用心のため、短時間でも家を空けるときでも、必ずカギをかけてください。

女性が一人暮らしをするときの部屋選び

ポイント10 低層階を避ける

1階や2階などの低層階は、空き巣が入りやすい場所です。玄関だけでなく、窓からも侵入できるからです。女性が一人暮らしをするときは、低層階を避けて、なるべく高い階の部屋を借りましょう。ただし、高層階だから空き巣に入られないとは限らないので、戸締りはしっかりしましょう。

ポイント11 セキュリティ対策がされた物件を選ぶ

空き巣は、わざわざセキュリティ対策がしっかりしている物件に侵入しようとはしません。映像で訪問客の姿が確認できるカメラ付きのインターホンやオートロック機能付きの物件であれば、空き巣に侵入される危険性が下がります。

さらに、管理人がいる物件であれば、より安心して暮らすことができます。それだけ家賃は高くなってしまいますが、セキュリティの劣る物件と比べるとはるかに安全です。

ポイント12 女性専用物件を選ぶ

女性が入居することを前提にした女性専用の物件もあります。建物全体が女性専用だと、男性がやってきた場合は非常に目立ってしまい、犯罪行為を起こしにくくなります。ただし安心だからと言って、窓の施錠を怠るなどをすれば、犯罪に巻き込まれるリスクが生じます。女性専用物件でも、前述のような基本的な対策は心がけましょう。


犯罪の被害に遭う可能性は、誰にでもあります。自分には関係ない、という油断が、犯罪者に狙われる原因になります。可能な限り危険を避けて、安全に一人暮らしを楽しみましょう。

2017年3月24日掲載

ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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