引越しでパソコンを運ぶ手順
引越しのときにパソコン(Personal Computer:PC)などの精密機器は、輸送中の衝撃によって本体やデータが破損してしまうことがあります。電化製品のようにむき出しではなく、気泡緩衝材(エアクッション)などで包んで、衝撃で破損しないように梱包してください。パソコンのデータは、破損してしまうと元通りにはできないので、「おまかせプラン」で梱包をお願いしていても、必ずバックアップを取っておきましょう。
パソコンはテレビや冷蔵庫といった生活家電と比べて、繊細な精密機器です。引越しで破損を防ぐには、しっかりと梱包を行い、運搬時に受ける衝撃を和らげる必要があります。
目次
パソコンを引越しで運ぶときに用意するもの
デスクトップパソコンを運ぶときは注意が必要
デスクトップパソコンは、ノートパソコンと比べて、衝撃に弱いので運ぶときは注意が必要です。ノートパソコンは持ち運びを想定しているため、ある程度の衝撃には耐えられるように作られていますが、デスクトップパソコンは持ち運ぶことを想定していないので、落下などの衝撃にはあまり強くありません。
また、デスクトップパソコンと接続するディスプレイやプリンターも、持ち運ぶことを想定していないので、衝撃に弱いものが多いです。
デスクトップパソコンやディスプレイなどの周辺機器を運ぶときは、衝撃から守るために保護用の梱包をしてください。衝撃に強いとはいえ、ノートパソコンも精密機械なので、引越し業者に運んでもらうのであれば、念のため、保護用の梱包をしておきましょう。
引越しでパソコンを運ぶ前の準備
データのバックアップを必ず行う
パソコンを運ぶときは、落下や輸送中の破損によって、記録されていたデータが消えてしまう可能性があります。パソコンは買い直すことができますが、消えてしまったデータは基本的に元には戻りません。データの復旧サービスもありますが、必ず復旧できるとは限りません。万が一のときに備えて、引越しでパソコンを運ぶときは、必ずバックアップを取っておきましょう。
パソコンのバックアップを取る方法
パソコンのデータのバックアップを取るには、データを外部に記録する装置が必要です。外付けのハードディスクかUSBメモリー、DVD-R/ブルーレイディスクに記録するディスクドライブを用意してください。記録するデータの大きさを調べて、それにあったものを選びましょう。
データの破損に備えてバックアップを取る場合、ふたつの方法があります。
(1)パソコンのデータのバックアップを丸ごと取る
この方法であれば、パソコンが破損したときに、元の状態へ戻すことができます。その代わり、保存するデータのサイズが大きいため、大容量の記録装置が必要です。また、バックアップを取るのに非常に時間がかかります。バックアップを取るには、専用のソフトかOSの機能を使って行います。
(2)書類や写真などのデータだけを別の装置に保存する
この方法の場合、もしパソコンが破損したら、元の状態に戻すことはできません。復旧するには、ソフトウェアなどを再インストールする手間などがかかります。丸ごとバックアップを取るのに比べてデータのサイズが小さいため、バックアップを取るのが簡単というメリットがあります。専用のソフトか、データを外部記録装置へコピーして、バックアップを行います。
WindowsやMacintoshの場合、パソコンのデータを完全にバックアップを取るには、ハードディスクの内容をひとつにまとめたイメージファイルを作成します。パソコンのデータが大きければ大きいほど、イメージファイルのデータのサイズが大きくなるので、大容量の記録装置を用意してください。イメージファイルの作成方法は、それぞれのマニュアルに記載されているので、そちらを参考にしてください。
パソコンの掃除をする
デスクトップパソコンや一部のノートパソコンは、パソコンの内部を冷却するためにファンがついており、ケースに吸気口が空いています。多くのパソコンは、この吸気口にホコリが溜まっています。ホコリが溜まったままにしていると、あまり吸気ができなくてパソコンの性能が落ちてしまったり、ホコリに引火して発火したりする恐れがあります。パソコンを掃除する機会はなかなかないので、引越しを機に、ホコリを取り除いておきましょう。ホコリは、モップで吸気口を拭いたり、掃除機で吸い込んだりして、取り除いてください。
パソコンを引越しで梱包する方法
ノートパソコンやタブレットの梱包
●電源が切れているかを確認
ノートパソコンやタブレットは、電源を切っておいてください。ノートパソコンやタブレットは、電源が切れているように見えても、実際はスリープ状態で待機しているだけのことがあります。スリープ状態は、操作できないだけで、電気が通っているため、衝撃による故障しやすくなっています。梱包する前に、電源が切れているか確認しておきましょう。
●梱包する方法
パソコンを購入したときに入っていた箱と緩衝材がある場合はそれを利用します。緩衝材を破損しないように、収納するパソコンの向きに注意してください。
箱や緩衝材がない場合は、気泡緩衝材(エアクッション)でノートパソコン全体を包みます。ノートパソコンやタブレットが複数ある場合は、それぞれ気泡緩衝材で包んでください。気泡緩衝材で包むときは、隙間ができないように、ぴったり包んで養生テープなどで止めます。
気泡緩衝材でノートパソコンを包んだら、丈夫な箱の中に入れます。箱が大きくて隙間ができる場合は、丸めた気泡緩衝材や新聞紙を隙間に詰め、中で動かないように固定してください。電源コードにアダプタがついている場合は、アダプタを気泡緩衝材で包んでおきましょう。
デスクトップパソコンの梱包
●接続されているケーブル類を外す
デスクトップパソコンには、電源コードのほかに、ディスプレイやプリンターと接続するケーブルなど、さまざまなケーブルがつながっています。これらのケーブルをすべて外し、タオルやハンディモップでホコリを拭き取ったら、紛失しないように手提げ袋などにまとめて入れて保管しましょう。引っ越してからパソコンを設置するときに、まとめてあると便利です。
●パソコンの梱包
パソコンを購入したときに入っていた箱や緩衝材があれば、それを利用します。もし処分していたら、気泡緩衝材(エアクッション)でパソコン全体をぴったりと隙間なく包んでください。気泡緩衝材でパソコンを包んだら、丈夫な箱に詰め、中で動かないように隙間に丸めた気泡緩衝材や新聞を詰めて固定します。
キーボードやマウスといった付属品は、パソコンほど厳重に梱包する必要はありません。ケーブルなどが絡まないようにまとめて、手提げ袋などに入れておきましょう。
●ディスプレイの梱包
ディスプレイを購入したときの箱や緩衝材がなければ、ケーブルを外して気泡緩衝材(エアクッション)で包みます。衝撃を受けたときに画面に傷が付かないよう、気泡緩衝材が厚くなるように複数枚で包み、さらに厚紙で前後を挟んで養生テープで固定しましょう。
周辺機器の梱包
プリンターや無線LANルーターといった周辺機器も、取り外せる付属品やケーブルは取り外し、購入時の箱や緩衝材があれば、それで梱包します。箱や緩衝材がない場合は、気泡緩衝材で全体をぴったりと包んで、丈夫な箱の中に入れ、中で動かないように丸めた気泡緩衝材や新聞紙を隙間に詰めて固定してください。付属品やケーブル類はまとめて手提げ袋などに入れておきましょう。
引越しでパソコンを破損したときの補償
荷物にパソコン(精密機器)があることを伝える
パソコンを旧居から運び出すときやトラックで輸送しているときなど、引越し業者の落ち度によってパソコンが破損してしまった場合、「標準引越運送約款」に基づいて補償を受けることができます。しかし、パソコンに記録されていたデータやデータの復旧にかかった費用は補償されません。引越しでパソコンを運ぶときは、万が一に備えて、必ずバックアップを取っておきましょう。
また、パソコンは精密機器なので、ほかの荷物と同じように扱うことはできません。しかし、引越し業者に対して、パソコンがダンボール箱に入っていることを申告しなければ、通常の荷物と同じ扱いをされてしまいます。丁寧に扱ってもらうには、見積もりの段階で荷物にパソコンがあることを引越し業者に伝えておきましょう。引越し当日も、引越し業者にどの荷物がパソコンなのかを伝え、上に重い荷物を置かないようにお願いしてください。あわせて、パソコンや周辺機器の入っている箱には精密機器の書いておきましょう。もし、申告しなかった場合、輸送中にパソコンが破損しても補償を受けられないことがあります。
2016年10月6日掲載
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株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。
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