知っておきたい本・漫画の梱包のコツと賢く処分する4つの方法

ガイド:吉田 章

引越しで本を運ぶときは、詰めるダンボールのサイズに気をつけましょう。大きなダンボールに本を詰めてしまうと、重くて持ち上がりません。本は小さめのダンボールに詰めてください。さらに、ダンボールの中で本が崩れないように、詰める前から本の大きさを揃えておくことも大切です。引越しを機に本を処分する場合は、本にあった方法を選びましょう。本によっては、古書店で買い取ってもらえるものがあるので、引越し代の足しにできます。

本を大量に持っている人にとって、引越しは大イベントです。本だけで数十箱になってしまう人もいるでしょう。本がたくさんある人は、少しでも効率良く引っ越すために、本の荷造りの方法を知っておきましょう。

知っておきたい本・漫画の梱包のコツと賢く処分する4つの方法

引越し前に知っておきたい本の梱包方法

引越しの際に、大切にしている本が破れたり傷がついたりしまうのは悲しいもの。きちんと梱包しておけば、そんな事態を防ぐことができます。

ここでは、本を運びやすく、そして安全に運ぶためのコツをご紹介します。

本を詰めるダンボールのサイズに注意

本を詰めるダンボールは、なるべくサイズの小さなもので、なおかつ丈夫なものを選びましょう。本は1冊だけなら軽くても、10冊にもなると片手では持てないほどの重さになります。そのため、大きなダンボールへ本を大量に詰めてしまうと、重くてとても持ち上がりません。持ち運びやすいように、サイズの小さなダンボールを選んでください。

また、持ち上げても底が抜けないように、強度のあるものを選びましょう。特に、スーパーなどでもらったダンボールは、一度使われて強度が落ちているので、底をガムテープで十字に貼って補強したほうがいいでしょう。

ダンボールにフタをしたら、箱の上面と側面に本が入っていることがわかるように注意書きをしておきます。どんな本が入っているのかを書いておくと、荷解きの作業が楽になります。

本はひもで縛らずにダンボールへ詰める

本を梱包するときは、ひもで縛らずに、積み重ねるようにダンボールへ詰めてください。本をまとめて運ぶというと、まとめてひもで縛るイメージがありますが、この方法だと本が傷む上に、ひもがゆるんで持ち運ぶときに崩れてしまうことがあります。本を処分するときなら良いのですが、新居へ持って行く大切な本であれば、ダンボールに詰めて丁寧に運びましょう。

本をダンボールに詰めるときは、入れる本のサイズを揃えておくのがおすすめ。サイズの異なる本を重ねて詰めると、運んでいるときに本が崩れてしまい、表紙などが傷むことがあります。

ダンボールの中の隙間はしっかり埋める

本を梱包する際は、ダンボールに詰め込み過ぎないのがコツ。しかし隙間が空いた状態だと運ぶ時に本が動いてしまい、傷ついたり破れたりする原因になってしまいます。緩衝材などを使って隙間をしっかり埋めて本が動かないようにすることで、本が傷つくのを防ぐことができるだけでなく、搬入・搬出もしやすくなります。

緩衝材は、よくプチプチと呼ばれる気泡緩衝材や、新聞紙、ビニール袋などなんでも問題ありません。タオルや衣類などを使えば、荷解きの際に緩衝材を処分する手間が省けます。

専用の収納ケースを使う手も

漫画本や文庫本など、同じサイズの本が大量にある場合は専用の収納ケースを使うという手もあります。収納ケースを使えばぴったり本を収めることができるので、緩衝材などを用意する必要がありません。また、引越し先でそのまま保管することも可能です。

収納ケースは、通販サイトやホームセンターなどで購入することができます。

本の引越しでよくあるトラブルと対処法

引越し時に、実は多い本の運搬に関するトラブル。ここではよくあるトラブル例とその対処法をご紹介します。

重すぎて運べない

本はサイズのわりに重量があるものが多く、運ぶのが大変です。重い荷物を運ぶのに慣れている引越し業者のスタッフでも、苦労してしまいます。特に階段の登り下りがある場合や、狭い通路を通らなければいけない場合は、注意が必要です。

先にもご紹介しましたが、梱包するダンボールは小さめのものを選びましょう。もし小さめのダンボールがない場合は、本と一緒に衣類や日用品など軽いものを詰めるのがおすすめです。

傷や汚れがついてしまった

万が一、荷ほどきの際に本の傷や汚れを見つけてしまっても、それを引越し会社に補償してもらうのは難しいもの。家具を壁にぶつけて穴を空けてしまった、荷物を落として床に傷がついてしまったなど、引越し業者の明らかな過失でない限り、補償を受けることは難しいのです。

しかし、引越しによって本に傷や汚れがついてしまうというトラブルは少なくありません。梱包の仕方によって防ぐことができますので、上記でご紹介した方法を参考にしてみてください。

濡れてしまった

雨天の引越しで、本が濡れてしまった場合は、すぐに箱を開けて、乾かしましょう。本に水は大敵です。本が水に濡れると、ページ同士が貼り付いてしまったり、ページが波打ってしまったりします。できるだけ早く対処して、本を乾かしてください。

濡れた本の対処法として、国立国会図書館のウェブサイトで解説されている方法を紹介します。

参考:水にぬれた資料を乾燥させる処置例 - 国立国会図書館(https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/pdf/manual_drying.pdf)

(1)濡れた箇所を、吸水性のあるタオルで押さえるようにして水分を取る

(2)ところどころのページに、吸水性のある紙(無色のペーパータオルやコピー紙)を挟む。本が変形するので、吸水紙の挟みすぎに注意する

(3)濡れた箇所が上になるように本を立てる。自立しない本は、横置きにする

(4)扇風機などで本が倒れないくらいの風をあてて乾かす。自立しない本は横置きにする

(5)ときどき、水分を吸った吸水紙を取り替える

(6)濡れた箇所に触れても冷たく感じない程度の半乾きになるまで、(2)~(5)を繰り返す

(7)吸水紙を抜き取ったら、画板やカッターマットなどの板で本を挟む。板と本の間には紙を一枚挟んで、貼り付かないようにする。あとは、ページの波打ちを防ぐために重石を載せ、乾くまで置いておく

(8)本が完全に乾燥するまで、1日1回程度、濡れたページ同士が貼り付いていないか確認する

引越しを機に本を処分する方法

いらなくなった本を処分する4つの方法についてご紹介します。

自治体の資源回収で本を処分する

本を処分するだけなら、自治体の資源回収の日にゴミとして捨てるのがもっとも手軽です。本を捨てるときは、きっちりとひもで縛って崩れないようにしましょう。ただし、あまりにも大量に捨てると、引取りを拒否されてしまうことがあります。大量に本がある場合は、引越しが決まったら、何度かに分けて処分してください。

まだ新しい本の場合は、古書店などに売却することでお金に換えることができます。ゴミとして処分する本は、傷んだものや古雑誌など、明らかに価値のないものにしたほうがいいでしょう。

まだ新しい本は古書店へ売却する

まだ新しい本であれば、古書店で買い取ってもらえることがあります。特に、マンガや小説などは、発売したばかりであれば、高値の買取りが期待できます。ただ、発売してからある程度経ってしまった本の場合は、1冊数十円程度にしかならないので、過度な期待は禁物です。買い取ってもらうときに、身分証明書が必要になることがあるので、免許証などを用意しておきましょう。

持ち運べないほどの量であれば、自宅まで出張査定をしてくれる古書店に依頼しましょう。ちなみに、古雑誌や傷んだ本、カバーのない本などは、買取りの対象にならず、引き取ってももらえません。そういった本は、自治体の資源回収で処分することになります。

ネットの古書買取り業者に売る

ネットの古書店には、宅配便で送った本を査定してくれるところがあります。買い取ってもらう本が、出張査定してもらうほどの量でなかったり、近所に出張査定をしてくれる古書店がなかったりする人におすすめです。

ネット古書店に査定を依頼すると、発送用のダンボールが送られてくるので、売却したい本を詰めて返送します。本の査定が終わると、メールなどで買取り額の連絡が来ます。買取り額に納得したら、入金の手続きを行います。

もし、買取り額が不満だった場合は、返送してもらうことになります。本の返送には、送料がかかるのが一般的です。本の中に買取り不可のものがあった場合は、返送するか、古書店が処分するか尋ねられます。多くの場合、処分は無料で、返送には送料がかかります。

稀覯本は専門の古書店に相談する

希少価値や歴史的価値がある本は、専門の古書店に相談して売却しましょう。街でよく見かける古書店は、本の新しさと人気を基準にして査定しています。そのため、希少価値や歴史的価値のある本(稀覯本《きこうぼん》)の査定をすることはできません。稀覯本を売却するときは、専門の古書店に依頼したほうが、適切な買取り額を提示してくれます。

意外と大変?本棚の引越し

本をたくさん持っている人なら、それを収納するための大きな本棚を持っているという方も多いでしょう。ここでは本棚の引越しに関するよくある疑問について解説します。

本が入ったまま運ぶことはできる?

本を入れたまま本棚を運ぶことができたら、梱包や荷解きの手間を省くことができますよね。しかし、本がたくさん入った本棚はとても重く、また落下などの危険性があるため、そのまま運ぶことはできません。引越しの際は、必ず本を全て取り出して、中身を空にした状態で本棚を運びます。

本以外に、CDやDVD、ブルーレイディスク、ゲームソフトなどが入っている場合も同様です。

分解は必要?

本棚は多くの場合、ドライバーを使って簡単に分解ができるようになっています。購入した際にご自身で組み立てをして使用しているという方も多いでしょう。

しかし、引越しの際は本棚を分解する必要はありません。テーブルやソファ、テレビ台など、他の家具と同様にそのままの状態で運んでくれます。ただし大人2人がかりでも運びきれないような大きな本棚の場合は、その旨を事前に引越し業者に伝えておくと良いでしょう。

棚版は外しておく?

本棚の中には、棚版が外せるタイプのものもあります。分解する必要はないとご説明しましたが、棚版が外せるタイプの本棚の場合、運ぶ際に棚版が落下して床に傷をつけたり、足に落として怪我をしてしまったりする可能性があるため、棚版を固定しておきましょう。

紐やガムテープなどを使って固定しておけば、わざわざ棚版を外しておく必要はありません。引越し業者が対応してくれる場合もありますが、それほど手間はかかりませんので、事前に固定しておくとスムーズです。

処分するには?

引越しを機に本棚を処分する場合は、粗大ゴミとして捨てる、不用品回収業者に引き取ってもらう、リサイクルショップやフリマアプリなどで売却するという方法があります。汚れていたり壊れていたりする場合は、粗大ゴミとして捨てることになりますが、まだ使える状態であれば売却して、売り上げを引越し費用の足しにするという方法もあります。

どの方法にしても、処分を考えている場合は、引越しに間に合うよう計画的に進めましょう。

一緒に覚えておきたい物別の荷造り方法

最後に、本の梱包と一緒に覚えておきたい物別の荷造り方法を解説します。

食器類

食器類は、引越し作業中の破損が最も心配なアイテムです。食器同士がぶつかり合って割れたり傷がついたりすることを防ぐために、必ず一つずつ緩衝材で包むようにしましょう。

一つひとつ包んだ後は、ダンボールに詰めていきます。その際、大きいものから上に積み上げるように詰めてしまいがちですが、一番下のお皿に負担がかかってしまうため、箱に垂直に、立てるようにして梱包するのが正しい方法です。箱に詰め終わったら、運ぶ際に動かないよう隙間をきっちり緩衝材で埋めておきましょう。

衣類

衣類は比較的軽く、壊れやすいものではないため、梱包の手間はそれほどかかりません。収納ケースの中に入っているものは、そのままの状態で運んでもらうことができます。

また、洋服をハンガーにかけたまま梱包することができるハンガーボックスも便利。コートやスーツ、ワンピースなど、シワになってしまいやすいデリケートな服を運びたいときにも活躍してくれます。利用したい場合は、事前に引越し業者に依頼しておきましょう。

家電

冷蔵庫や洗濯機など、大型の家電は引越し業者のスタッフがそのままの状態で運んでくれますが、パソコンや電子レンジなどの家電は、衝撃によって壊れやすいためダンボールなどを使って梱包しておくのがおすすめです。

家電を梱包する際は、できるだけサイズがぴったり合ったダンボールを用意する必要があります。購入時に入っていたダンボールがあれば、それを使うのがベスト。緩衝材で包み、ダンボールの中に詰めましょう。

箱に入れるのが難しい家電の場合は、巻きダンボールを使うのがおすすめです。形状の複雑な部分にも巻きつけることができるので便利です。

2016年1月18日掲載

2021年3月10日更新

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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