敷金トラブルを防ぐため、入居を決めたらするべきこと

ガイド:船木 麻里

入居する際に退去時のことを考えるのは難しいものですが、敷金トラブルを防ぐためにできることをしておきましょう。契約前には内容をよく確認し、特約があればその内容についても納得してから契約することが重要です。入居の際は、荷物を運び込むまえに物件の状況をチェックします。汚れや傷があれば貸主に伝え、写真やメモで記録しておきましょう。入居後は1週間以内を目安に、各設備が問題なく使えるかをひと通り確認します。不具合があれば速やかに貸主に連絡しましょう。

賃貸住宅をめぐるトラブルで多いのが、敷金の返還に関することです。退去時に揉めないために、入居を決めたらやっておくべきことを説明していきましょう。

契約内容はしっかり確認。特約には注意!

通常の賃貸契約では、退去時の部屋の状態を大家・不動産会社が確認し、国土交通省のガイドラインに基づいて原状回復の負担を決定するのが一般的です。敷金はその決定によって、補修費用に使用されたり、一部または全額返却されたりします。

しかし、賃貸契約の中にはガイドラインにあてはまらない「特約」がつけられている場合があり、多くはガイドライン以上の負担を借主が負う内容になっています。よくあるものとしては、ハウスクリーニング代、畳やカーペットの交換費用などが借主の負担となるケースが挙げられます。

退去時の敷金トラブルを防ぐためには、契約を結ぶまえに内容をよく確認し、わからない箇所があれば説明を受けることが重要です。特約があって負担が重いと感じたら、条件を変えてもらえないかを交渉してみましょう。その結果、どうしても条件に納得できないのであれば、契約を見送るという選択もできるのです。

入居前に物件の状況を記録しておく

入居前には、大家・不動産会社と一緒に物件の状況を確認しておくといいでしょう。傷や汚れなどがある場合は、その場所と程度について話し合っておきましょう。しかし、記憶だけが頼りだと、いつ、誰がつけた汚れなのかの認識に差が出てきます。傷や汚れについてはっきりさせるには、物件の状況をメモしたり写真を撮ったりして記録しておくのがおすすめです。万が一、トラブルが起こった場合の証拠としても有効でしょう。

大家・不動産会社と一緒に物件の状況を確認するのが難しければ、ひとりで行っても構いません。その場合、荷物を運び入れるまえに行うのが理想的です。

確認作業は、チェックシートがあるとスムーズに行えます。下のファイルをプリントアウトするか、参考にして自分で用意しておくといいでしょう。

全チェックリストを一括ダウンロード(PDF)

入居した後は1週間以内に各所をチェック

入居後は、おおむね1週間以内に各設備をひと通り使用し、状態を確認しておきます。照明、キッチン、お風呂、トイレなどの各設備がきちんと使えるか、水やお湯の出具合や排水に問題はないか、ドアやふすま、引き戸などがスムーズに動くかを確かめ、不具合がある場合は速やかに大家さんや不動産会社に連絡しましょう。

2016年1月25日掲載

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ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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