引越し先に近所迷惑な人が…!
迷惑行為を解決するポイントをチェック

ガイド:船木 麻里

近所迷惑には、騒音やペット、タバコの煙、ゴミ出しのルール違反など、さまざまなものがあります。引越し先で隣人から迷惑行為を受けると、せっかくの新生活が台なしです。しかし、近所迷惑をする人だからといって、必ずしも悪意があるとは限りません。普通に生活をしていて、自覚なく近所迷惑になっていることがあるのです。それでも、直接本人に抗議をすると、トラブルの原因になりかねません。大家さんや管理会社、民生委員などの第三者を挟んで解決を試みましょう。

じっくりと比較、検討して選んだ新居なのに、近所迷惑な隣人が住んでいることがあります。どんなに良い物件でも、そのような隣人がいるととてもストレスを感じます。そういった場合は、どうしたらいいのでしょうか。

近所迷惑

引越し先に近所迷惑な人がいた場合の対処法

まずは大家さんや管理会社、民生委員に相談を

引っ越したばかりの新居の隣人から、騒音や異臭などの迷惑を受けることがあります。しかし、当の本人は、部屋で聞いている音楽や弾いている楽器の音、飼っているペットが近所迷惑になっていることに気づいていないことがあります。迷惑をかけている自覚が本人にない場合は、「実は、困っているんです」と伝えるだけで解決することがあります。

ただし、直接本人に抗議するのは避けましょう。抗議の仕方によっては、反発され、トラブルになる可能性があります。また集合住宅の場合、隣の部屋がうるさいと思っていたら、「実は斜め上の部屋の住人が騒音の元だった」ということもあります。迷惑をかけている人を決めつけて行動を起こすのは避けましょう。

抗議をするときは、マンションやアパートなどの共同住宅の場合は大家さんや管理会社、戸建ての場合は地域の民生委員、あるいは自治体の窓口に相談してください。民生委員は、生活上の悩みがある地域住民の相談や支援を行う人のことです。民生委員の連絡先は、自治体に問い合わせると教えてもらえます。

警察に相談するときは証拠を揃えて

管理会社や民生委員を通じて抗議をしたのに、まったく改善されないことがあります。 故意であったり、開き直ったりするような人の場合は、通常の抗議では効果がありません。自分で直接抗議をしたら、逆恨みされる恐れもあります。

通常の抗議で対処できない人の場合は、警察に相談してみましょう。警察に相談した記録を残すという意味もあります。また、客観的に迷惑を受けていることがわかる証拠(写真や録音データ、時間の記録など)も用意しておきましょう。騒音は人によって感じ方がさまざまなので、誰からも迷惑とわかるものがあると協力を得やすくなります。

どんなことが近所迷惑になる?

生活音やテレビ、音楽の騒音や振動

騒音には、足音、掃除や洗濯機の音、トイレや風呂の水音、子供が遊ぶ声や泣き声、テレビや音楽の音、楽器の音など、さまざまなものがあります。ただ、掃除機や洗濯機などの生活音は仕方ないですし、お互い様とも言えるものです。テレビや音楽の音もよほどの大音量でない限り、許容せざるを得ないかもしれません。

しかし、多くの人が眠りに就く深夜だと話は別です。管理会社や民生委員などもちゃんと相談に乗ってくれるでしょう。ただ騒音は、人によってうるさいと感じるレベルが違います。自分が神経質なのではなく、客観的にうるさいことをわかってもらえるように、騒音を録音したり、騒音を感じた時間を記録したりするなど証拠をとっておきましょう。

生ゴミなどの異臭

ずぼらだったり、仕事が不規則だったりして、決められた日にゴミを捨てずにベランダなどに溜め込んでしまう人がいます。生ゴミなどがベランダに溜め込まれると、ひどいにおいが周辺の部屋や家にまで届きます。そういった悪臭がストレスになり体調を崩すこともあります。

また、不快なにおいは特定の人が原因とは限りません。排水管などの不具合が原因の可能性もあります。気になるときはまず管理会社に相談してみましょう。

タバコなどの煙

室内は禁煙で吸えないからと、庭やベランダに出てタバコを吸う人がいます。しかし、タバコの煙は、近所の洗濯物ににおいが付いたり、窓を開けているほかの家にまで届いたりします。タバコのにおいが、数階上のフロアにまで届くこともあります。タバコを吸っている本人は、家族に迷惑にならないように外で吸っているので、近所迷惑になっていると自覚できていないことがあります。管理会社などを通して、注意してもらうようにしましょう。

バーベキューのにおいや騒ぐ声

庭やベランダでのバーベキューは、煙や油、においが近所の洗濯物に付くだけでなく、騒々しく楽しむ声も迷惑になります。ごくまれに催すのであれば許容範囲でしょうが、たびたびバーベキューをされると近所迷惑です。

民生委員や自治体に相談する場合は、日時や頻度がわかる情報を記録しておきましょう。また、バーベキューによって迷惑を受けるのは1軒だけではないので、自治会のように地域を管理している組織に相談するのも効果的です。

ペットの鳴き声やにおい

ペットの飼い主がきちんとしつけ、管理ができていれば、それほど問題にはならないのですが、ルーズな飼い主の場合、鳴き声や排泄物のにおいで迷惑を受けることがあります。犬のしつけをせずに、吠え放題にさせていたり、庭でフンや尿をさせてにおいが届いたりするような場合は、改善してほしいことを訴えてもいいでしょう。

直接抗議するとトラブルの原因になるので、まずは民生委員などに相談したほうがいいでしょう。また、保健所では、里親探しやペットの飼育相談、指導なども行っています。

自分が迷惑行為をしないためのポイント

引っ越した先で、自分が近所迷惑と思われる可能性もあります。騒音や異臭、ペットなどの問題を自分が起こさないように心がけましょう。

また、これまで住んでいた地域とのルールの違いに気をつけましょう。例えば、可燃ゴミと不燃ゴミなどの分別がまったく異なることがあります。地域によっては、ゴミのルールを守らないとゴミが一時的に収集されないなどのペナルティーを科せられることがあります。ゴミ出しのルールは、市区町村のウェブサイトやゴミ収集所に掲載されているので確認しておきましょう。

マンションやアパートなどの集合住宅によっては、独自のルールが設けられていることがあります。例えば、宅配便のトラックなどが停まる場所を確保するため、一時的に駐車する場所が決まっていることがあるのです。そういったルールは、ほかの人の迷惑にならないよう決められているので、入居時の説明をよく聞いておきましょう。特に重要なルールであれば、張り紙や看板などで注意がされているので、ときどき確認してください。

迷惑行為と自覚しにくいのが、「余計なおせっかい」です。引越し先の隣人と仲良くなりたいと思って、親切にしたのに、かえって迷惑になってしまうことがあります。自宅前を掃除するついでに隣家の前も掃除するなど、「ありがとう」と口では言ってもらえても、内心は「そこまでしてもらわなくても…」と思っているかもしれません。まずは、コミュニケーションをとって、お互いの距離感を計ってからにしてからのほうがいいでしょう。

2017年4月14日掲載

ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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