引越しで出た粗大ゴミを処分する3つの方法とは

ガイド:吉田 章

粗大ゴミとして捨てることができないもの、引越し当日までに処分ができない場合の対処法などについてまとめています。

引越しを機に、断捨離をして荷物を減らそうと考える方も多いでしょう。大きな家具や家電は、粗大ゴミとして処分しなければいけません。

ここでは、粗大ゴミを処分する方法について詳しく解説。さらに粗大ゴミとして捨てることができないもの、引越し当日までに処分ができない場合の対処法などについてまとめています。

引越しで出た粗大ゴミを処分する3つの方法とは

引越し時に出た粗大ゴミを処分する方法

不用品を買い取ってもらう時間がないときは、ゴミとして処分することになります。処分方法によっては、時間がかかったり、費用がかかったりします。どの方法が自分に適しているか、比較、検討をしましょう。

買取り方法 買取り価格 かかる時間
ネットオークション ◎ △
フリーマーケット △ △
ネットフリーマーケット ○ ○
リサイクルショップ △ ◎

自治体の粗大ゴミ回収サービスに依頼する

大きな不用品は、粗大ゴミとして捨てるのが、安くて、手っ取り早い方法です。粗大ゴミの処分方法は、自治体によって異なるので、ウェブサイトで確認しておきましょう。

一般的には、粗大ゴミの収集を自治体に申し込んで、指定された料金のシールを購入してゴミに貼り、指定した日に家の前かゴミ収集所に廃棄します。3~4月の引越しの繁忙期だと、捨てたい日の予約がすでに埋まってしまっていることがあるので、なるべく早く申し込みましょう。自治体によっては、ウェブサイトから申し込むことができます。

不用品回収業者に依頼する

不用品の回収業者に依頼すれば、費用はかかりますが、ほとんどのものを引き取ってもらえます。ただし、料金に曖昧な回収業者もいて、当日になってから追加料金を請求されることもあります。回収を依頼するときに見積もりをもらい、追加料金が発生するケースについてよく確認しておくことが大切です。可能なら、複数の回収業者から見積もりをもらって、比較しましょう。

また、ゴミが山積みになっている部屋でも対応してくれる回収業者もいます。引越しをする前に、大量のゴミを処分する必要がある人は、そういった部屋に対応してくれる回収業者に依頼しましょう。

引越し業者に依頼する

引越し業者によっては、不用品の処分、買取りを請け負ってくれるところもあります。もし、引越し業者のサービスを利用したいときは、訪問見積もりを依頼するときに、そういったサービスがあるか確認しておきましょう。

引越し業者に不用品の処分を依頼する最大のメリットは、訪問見積もりを受けたときに、不用品の処分の見積もりもあわせて行えることです。回収の作業も引越しの作業と一緒に行ってくれるので、別に回収業者に依頼する手間を省くことができます。

その代わり、引越し業者が回収した不用品は、最終的に産業廃棄物の処理業者が処分することになるので、引越し業者が仲介した分、自分で回収業者に依頼するよりも料金が高くなる傾向があります。

粗大ゴミとして捨てられないもの一覧

ある程度の大きさのある家具や家電は、全て粗大ゴミに出せば良いと考えてしまいがち。しかしなかには粗大ゴミとして処分することができず、それぞれ決められた方法で処分しなければならないものがあります。

家電リサイクル法対象品

家電リサイクル法の対象となっている家電は、部品などをリサイクルすることが義務付けられており、粗大ゴミとして処分することができません。対象となるのは、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。

新しい製品を購入する場合は、購入した電気店に引き取ってもらう、処分のみの場合は、指定の引き取り場所に持ち込む、回収業者に回収してもらうなどの方法で処分しなければいけません。

■リサイクル料金例

電化製品 リサイクル料金
エアコン 972円~
テレビ ブラウン管(15型以下) 1,836円~
ブラウン管(16型以上) 2,916円~
液晶・プラズマ(15型以下) 1,836円~
液晶・プラズマ(16型以上) 2,916円~
冷蔵庫・冷凍庫 170L以下 3,672円~
170L以上 4,644円~
洗濯機・衣類乾燥機 2,484円~

※平成28年4月1日現在。別途収集・運搬料金が必要です。また、メーカー等によって料金が異なります。

※経済産業省のウェブサイトを参考に作成。

資源有効利用促進法対象品

資源有効利用促進法では、10業種・69品目の3R(リデュース・リユース・リサイクル)が求められていますが、その中でも家庭で多く扱われているのがパソコンです。

2003年以降に発売されたパソコンは、購入時にリサイクル費用を製品代に上乗せする形で支払っているため、無償で回収してもらえます。リサイクル費用を払ったパソコンには「PCリサイクルマーク」が付いています。パソコンメーカーに連絡すれば、引き取ってもらえます。

2003年以前に販売されたパソコンやPCリサイクルマークのないパソコンの場合は、リサイクル料金を払って、パソコンメーカーに引き取ってもらうことになります。パソコンメーカーに連絡すれば、回収方法について指示してもらえます。リサイクル料金は、パソコンメーカーによって異なります。

もし、パソコンメーカーが倒産していたり、国内に存在していなかったりする場合は、「パソコン3R推進協会」に連絡して、処分方法を指示してもらいましょう。自作パソコンも有料で処分してもらえます。また、パソコンメーカーが倒産して、その事業を引き継いでいる会社がない場合、PCリサイクルマークがあっても、料金がかかることがあります。

■パソコン機器の回収を担当する業者

PCリサイクルマーク パソコンメーカー *1 回収の依頼先 費用
ある ある パソコンメーカー*1 無償
ない ある パソコンメーカー*1 有償
ある ない パソコン3R推進協会 有償
ない ない パソコン3R推進協会 有償

*1:または、事業を継承する事業者。

適正処理困難物に指定されているもの

スプリング入りマットレス、スプリング入りソファ、物干し台、鉛バッテリー、タイヤ、ホイールなどは、適正処理困難物に指定されているため粗大ゴミとして処分することができません。

これらを処分したい場合は、買取り業者に買い取ってもらう、専門業者に有料で処理してもらうなどの処分方法があります。

事業活動によって出た粗大ゴミ

会社、事務所、店舗などの事業活動によって発生したゴミは、粗大ゴミとして捨てることができません。まだ使用できるものであれば買取り業者に買い取ってもらうか、法人向けのゴミ回収業者に引き取ってもらうなどの処分方法があります。

捨てるにはもったいない!不用品をお金に換えるには

引越しまでまだ時間に余裕があるなら、売ってお金に換えるのがおすすめ。思わぬ値段が付くこともあるので、まずは一度オークションやフリーマーケット、リサイクルショップなどを試してみてはいかがでしょうか。

不用品を買い取ってもらうときは、どの方法が自分に適しているか、よく検討しましょう。

買取り方法 買取り価格 かかる時間
ネットオークション ◎ △
フリーマーケット △ △
ネットフリーマーケット ○ ○
リサイクルショップ △ ◎

ネットオークションに出品する

ネットオークションとは、出品者が商品をオークションサイトに掲載し、商品をほしいと思った落札希望者が値段をつけて買い取る、インターネットを利用した競売システムです。複数の落札希望者が価値を見出すと競り合いになり、予想以上の値段で落札されることがあります。いらないものを処分する方法としては、一番時間がかかりますが、思わぬ価格が付くこともあります。

出品者として商品をウェブサイトに掲載するには、アカウントの作成が必要で、利用料金がかかるサイトもあります。落札者とメール等でやり取りしたり、商品の発送を自分で行ったりという手間がかかるうえに、商品の破損があった場合のアフターケアを求められることもあります。

オークション終了までの期間は自由に設定できますが、より多くの落札希望者に見つけてもらうためには、2週間ほどの期間を見込んでおくのが良いでしょう。引越しまであまり時間がない、仕事をしていて落札者に対応する暇がないなど、ネットオークションに費やせる時間がない人には、あまりおすすめできません。

フリーマーケットで売る

フリーマーケットとは、公園などの公共施設で催される古物市(蚤の市)のことで、個人でも出店して販売することができます。確実に売れるとは限りませんが、いろいろなものをまとめて販売できるので、処分したいものがたくさんある人に向いています。

値切りの交渉もフリーマーケットの楽しみのひとつとされているので、自分が付けた値段よりも安く売れることが多々あります。そのため、たくさん売れても、思ったほど儲からないかもしれません。あくまでも、処分を目的としたほうがいいでしょう。

参加料や参加資格、販売できる商品は、開催されるフリーマーケットによって異なります。さらに、申し込みの期限が1ヵ月以上も前だったりすることもあり、引越しまで時間に余裕がない人には難しいでしょう。また、開催場所まで商品を運ばなくてはならないので、自動車などの運搬手段が必要です。

ネットフリーマーケットで売る

ネットフリーマーケットは、インターネットを利用した個人売買のサービスです。ネットオークションと違ってネットフリーマーケットは、出品者が価格を決められるうえに、購入された時点で取引が決まるので、人気のある商品なら時間がかかりません。

ただし、商品の値段が相場より高かったり、そもそも人気のない商品だったりすると、いつまでも売れ残ってしまう可能性があります。また、自分で値付けをするので、ネットオークションのように思わぬ値段が付くこともありません。

アカウントの作成をしたり、購入希望者とメールのやり取りが必要だったりといった手間は、ネットオークションと変わらずかかります。ネットフリーマーケットは、ネットオークションほど時間をかけられない人に向いています。

リサイクルショップで買い取ってもらう

不用品をお金に換える方法としては、リサイクルショップに買い取ってもらうのがもっとも早い方法です。買い取るものによっては、自宅まで引き取りに来てくれるリサイクルショップもあります。

基本的にリサイクルショップでは、個人売買で売るよりも安い金額で買い取られるうえに、古いもの、流行から外れたものは買い取ってもらえません。処分費用がかからなくて助かる、くらいに考えておいたほうがいいでしょう。

リサイクルショップは、時間がなくて、なるべく早くお金に換えたいという人に向いています。電化製品であれば、商品の購入から2年までが買い取ってもらえる目安です。

ちなみに、希少価値のあるものだったら、品物によって売るリサイクルショップを選ぶことが重要です。たとえば、オーディオ機器であれば、中古オーディオ専門店のほうが、正しく価値判断ができます。どんなものでも買い取るタイプのリサイクルショップでは、希少性までは判断できません。

引越し当日までにゴミの処分が間に合わない時の対処法

粗大ゴミは簡単に捨てることができないため、引越し日から逆算して計画的に準備を進めておく必要があります。

しかし、万が一引越し当日までゴミの処分が間に合わない場合は、以下の3つの方法のどれかで解決しましょう。

新居に持っていく

最も手間がかからないのが新居に運んでしまうという方法です。とりあえず新居に運んでしまえば、荷ほどきなどが落ち着いてから余裕を持って処分することができます。

ただし、見積もりの際に引越し業者に処分すると伝えてあった大きな家具や家電の場合は注意が必要です。もし荷物がトラックに積みきれなくなってしまった際には、追加料金を支払う、もしくは後日運ばなければいけなくなる可能性があります。

見積もり時に伝えていたよりも荷物が増える場合は、できるだけ早く引越し業者にその旨を伝えるようにしましょう。

ゴミ処理場に持ち込む

近くにゴミ処理場がある場合は、直接粗大ゴミを持ち込むことができます。即日で処分できるため、引越し前に粗大ゴミをまとめて処分したいという場合におすすめです。

ゴミ処理場の利用方法やかかる費用は、自治体によって異なります。年末や引越しの繁忙期には混み合うため、利用したい場合は早めに問い合わせておきましょう。

家族や友人に引き取ってもらう

壊れていない家具や家電であれば、家族や友人に引き取ってもらうのも一つの手です。特にテレビや空気清浄機など、一家に何台かあっても困らない家電は、引き取り手が見つかりやすい傾向にあります。

買ってどれくらい経っているか、傷などはないか、説明書や付属品が揃っているかなどを確認し、引き取ってもらえる人がいないか声をかけてみましょう。

2021年3月2日掲載

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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