引越し費用の支払いのタイミングと訪問見積もりの基礎知識

ガイド:吉田 章

ここでは、引越し費用の支払いのタイミングや支払い方法などについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

引越しの際は、依頼する業者に見積もりを出してもらい、その内容に納得した上で契約・支払いとなります。しかし、いつ支払いをするのかそのタイミングをご存知ない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、引越し費用の支払いのタイミングや支払い方法などについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

引越し費用の支払いのタイミングと訪問見積もりの基礎知識

引越し費用の支払いのタイミングはいつ?

引越し業者への費用の支払いをスムーズに終えるためには、事前準備が大切。支払いのタイミングやクレジットカード払いの注意点について理解しておきましょう。

基本は前払い

国土交通省が定めている「標準引越運送約款」では、依頼主から荷物を受け取る際に費用を受け取ることと決められています。つまり、引越し料金は基本的には前払い。引越し当日業者が到着したら、作業開始前に現金で支払うことが多いです。

しかし、これはあくまで基本的なルールとして設けられたものであり、引越し業者によっては後払いに応じてくれることもあります。

支払いのタイミングは業者によって異なるため、見積もり時に確認しておくと安心です。

クレジットカード払いができる引越し業者

最近はクレジットカード払いに対応している業者も増えています。大手引越し業者5社について調べてみました。

引越し業者 対応しているクレジットカード会社
アート引越センター 三井住友VISA、JCB、アメックスなど
サカイ引越センター VISA、JCBなど各種カード
アーク引越しセンター VISA、MasterCard、JCB、AMEX
ヤマトホームコンビニエンス JCB、VISA、MasterCard、ダイナース、アメリカンエキスプレス
日通 UC、VISA、MasterCard、JCB、ダイナース・アメリカンエキスプレスなど

クレジットカード払いは事前に準備が必要な場合があるため、希望する方は見積もりの際に業者のスタッフにその旨を伝えておきましょう。

クレカ払いの注意点

引越し業者によって、使用できるカード会社や支払いの方法が異なります。以前別の引越し業者で使用できたカードが、今回の引越しでは使用できないということもあるため事前に確認しておきましょう。

また、場合によっては手数料が発生することも。その場合、できるだけ費用を抑えるなら現金で支払うのがおすすめです。

見積もり費用を安くするコツ

引越し業者に支払う金額は、見積もり時に決定します。安く済ませたいなら、見積もり時までに準備をしておきましょう。

たとえば、不用品を処分して運んでもらう荷物を減らす、できるだけオプションをつけずに自分でできることは自分でやる、繁忙期を避けて空いている日時を選ぶなど、費用を抑えるためにできることはたくさんあります。

できるだけ費用を抑えたいと考えているのであれば、引越し準備を計画的に進めておきましょう。

引越し当日までの大まかな流れ

新居探しから引越し当日までの大まかな流れを解説します。

新居探し・契約

まずは引越し先の新居探しです。現在住んでいる家から新居までの距離は、見積もり料金に反映されるため、業者を決める前に新居を決定しておくと良いでしょう。

また、3~4月は引越しの繁忙期。不動産会社も混み合う時期となるため、その時期の引越しを考えている方は、早め早めの行動がおすすめです。

引越しをしたい日まで時間がないという場合は、新居探しと引越し業者探しを同時に進めるのも一つの手です。大まかなエリアが決まっていれば、見積もりを出してもらうこともできます。

引越し業者探し

新居が決まったら引越し業者を探します。すでに依頼したい業者が決まっている場合は、直接インターネットや電話などで見積もり依頼をします。

まだどこに依頼するか決めていない、いくつかの業者を比較したいという場合は、一括見積もりサイトの利用がおすすめ。一度に複数の業者から見積もりを取ることができるので、時間や手間をかけずに業者を選ぶことができます。

見積もり・契約

引越し業者に見積もりを出してもらい、サービス内容と料金に納得すれば契約に進みます。

単身者の引越しなど、荷物が少ない場合は電話やメールの見積もりのみで済みますが、家族の引越しの場合は訪問見積もりが必要です。

業者のスタッフを自宅に招き、荷物の量をチェックしてもらいます。訪問見積もりの際は、確認してもらいやすいようにある程度荷物を整理しておくと良いでしょう。

荷造り

引越し業者が決まったら、当日に向けて荷造りを始めます。荷物の量にもよりますが、最低でも2週間前には少しずつ準備を始めておくと安心です。

もし万が一当日までに荷造りが終わらないと思ったら、できるだけ早く業者に連絡するようにしましょう。引越し業者のスケジュールに空きがあれば、当日荷造りをしてもらえるプランに変更できることもあります。

引越し当日

荷物の搬出、搬入にかかる時間は、単身者の引越しでそれぞれ30分~1時間程度。家族の引越しで1時間~2時間程度が目安となります。

無駄な時間をかけないよう、荷造りは業者が到着する前に終わらせておきましょう。荷物の搬出や搬入は業者のスタッフが行ってくれるため、邪魔にならないように注意しつつ、スムーズに作業ができるようにサポートしてください。

訪問見積もりで確認しておくこと

訪問見積もりとは、引越し業者が実際に家や荷物の量を見て、正確な引越し料金を見積もることです。引越し比較サイトを使えば、複数の業者から見積もりを出してもらうことができますが、ここで提示される金額は、正確な料金ではありません。

実際に荷物や家の状態などを見なければ、業者は荷物の量や作業にかかる負担を正確に把握できないので、おおよその金額しか提示できないのです。正確な料金を見積もるには、訪問見積もりが必要になります。

スムーズに訪問見積もりをしてもらうため、次のことを予め決めておくといいでしょう。

持っていくものと処分するもの

新居へ持っていくものと、処分するものを決めておきましょう。持っていくか処分するか迷ったままだと、引越し業者は、持っていくと想定した見積もりを出すことになります。

つまり、引越し料金がその分、高くなってしまうのです。これでは、わざわざ時間を空けて訪問見積もりを受けた意味がありません。事前に荷物の量を、できるだけはっきりと決めておくことが大切です。

ピアノ、貴重品、ペットなどの特殊なもの

ピアノや絵画、ペットなどの特殊なものは、通常の引越しプランの場合、業者は運んでくれません。それぞれ特別な対応が必要となるため、業者のオプションサービスか、自分で専門業者に依頼することになります(電子ピアノは家電と同じ扱いなので、通常の引越しプランで運べます)。

ペットの引越しは、犬や猫などの一般的な動物には対応できても、熱帯魚やは虫類には対応できないこともあるので、訪問見積もりのときに相談しておきましょう。

引越しの日時

引越しをする日によっても料金に違いがあります。そのため、引越しの日程が決まっていないと、正確な料金を出すことができません。さまざまな事情から引越し日を確定できないこともありますが、予定日をある程度絞り込んでおいたほうがいいでしょう。

また、おまかせプランで荷物の梱包も依頼するときは、梱包の作業をお願いしたい日も決めておきましょう。

引越し先の環境

引越し先の環境によって、引越し業者の作業内容は異なります。そのため、引越し先についての情報も伝えておきましょう。一戸建てか、集合住宅か、何階建てか…2階以上ならエレベーターの有無についても必要です。新居の前にトラックを停められない場合は、離れたところに駐車して、荷物を家まで運ばなくてはいけません。引越し先の環境について調べておきましょう。

その他

  • オプションサービス
  • 引越しの荷物の梱包や開梱、ハウスクリーニング、エアコンの取り外し・設置など、業者にはさまざまなオプションサービスがあります。それらのオプションサービスを利用するかを決めておきましょう。

  • ダンボールなどの梱包資材の有無
  • 引越しでは、荷物を詰めるために大量のダンボールなどの梱包資材が必要になります。そのため、梱包資材をどれくらい用意してくれるのか確かめておきましょう。スーパーなどで廃棄されるダンボールを使えば梱包資材分を引越し料金から割り引ける引越し業者もいます。

  • 追加料金が発生するケース
  • ただ、どんなに訪問見積もりの前に準備していたとしても、追加料金が発生してしまう可能性はあります。そこで、自分の引越しでは、どんなときに追加料金が発生するか聞いておくといいでしょう。荷物の量がトラックに詰めるギリギリだったりしたら、処分するものを増やすなどの対策をすることができます。

  • 事故、破損などの保証内容
  • 引越しの作業で荷物や家屋が破損したときの補償について確認しておきましょう。輸送中のトラックが事故に遭ったり、作業員が落としたりして、荷物を破損してしまう可能性はゼロではありません。家屋についたキズは、賃貸の場合、返還される敷金の額に影響することもあります。万が一のことを考え、保険や補償についても聞いておきましょう。

訪問見積もりは、引越し料金を節約するチャンス

訪問見積もりでは、業者と直接交渉をするので、料金を節約するいい機会です。業者に尋ねるなどして、お得な引越しを目指しましょう。

訪問見積もりを複数の引越し業者に依頼

訪問見積もりを依頼する場合、複数の業者に依頼するのがおすすめです。複数の業者に見積もりを出してもらえば、料金やサービス内容を比較して、自分にあった業者を選ぶことができます。訪問見積もりには、1時間程度かかるので、対応できる数の引越し業者に依頼しましょう。

複数の業者に訪問見積もりを依頼する場合、会社ごとに条件が異なっていたら意味がありません。事前に決めるべきことを決めておき、同じ条件で見積り依頼してください。条件をうまく決められなかった場合は、1社目の訪問見積もりの条件を、ほかの業者にも伝えて条件をそろえてもいいでしょう。

作業員の人数やトラックのサイズを確認

手配する作業員の人数やトラックのサイズを聞いてみましょう。ここから、「人数が少ないから安い」「トラックが小さいから安い」という、見積もり金額の根拠がわかります。少し見積もり金額が高くても、「トラックのサイズが大きいから、想定外の荷物があっても対応してもらえる」という判断も可能です。

お得なプランやオプションを尋ねる

業者から料金の見積もりが出たら、さらに安くできないか聞いてみましょう。値引きに応じてくれることもあるでしょうし、引越し料金を安く抑えられるプランを提案してくれることもあります。例えば、業者の空き時間を利用したフリー便のように、引越しの時間が当日までわからないものの、引越し料金を安くできるプランなどが提案されます。

見積もりが終わるまで決めない

引越し業者によっては、見積もりを出した後に即決を求めてくることがありますが、ほかの業者にも見積もりを依頼していることを伝えて、その場で決めないようにしましょう。依頼した業者の訪問見積もりがすべて出てから、比較、検討しましょう。

依頼する業者を決めたら、ほかの業者に断りの電話を入れるのを忘れずに。まれにですが、断りの電話を入れたときに、さらに値引きしてくれることがあるので、断りの電話を先にするのがコツです。

訪問見積もりは、正確な料金を見積もってもらうだけでなく、値引きやお得なプランを教えてもらえる機会でもあります。効率よくお得に引越しをするために、訪問見積もりを有効に利用しましょう。

2021年3月2日掲載

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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