引っ越すときが最適!?家電の買い替えどきはいつ?

ガイド:船木 麻里

最近の家電は節電能力が高く、便利な機能を多数備えています。しかし、買い換えるきっかけをつかめず、不満を感じながら古い家電を使い続けている人も多いのではないでしょうか。家族が増える、部屋が広くなるなど、引越しはこれまでと生活が大きく変わる機会です。引越しを機に、家電の買い替えを検討してみましょう。新しい家電に買い換えることで、快適に新生活を送れるはずです。また、引越し前に古い家電を処分すれば、引越し料金が安くなる可能性もあります。

引越しをすることで、部屋が広くなったり、家族が増えたりする人が多いと思います。そういうときは、これまでの家電では能力不足になることがあります。引越しを機に、家電の買い替えを検討してはいかがでしょうか。

家電の買い替え

冷蔵庫を買い換えるタイミング

人数にあった冷蔵庫の容量の目安

冷蔵庫は、家族が増えたときが買い替えるタイミングです。冷蔵庫のスペックには容量が書かれていますが、これはその冷蔵庫が何リットルの容積を持っているかを示しています。同居人が増えた、家族が増えたのを機に引っ越すなら、より容量の大きい冷蔵庫への買い替えを検討しましょう。

■冷蔵庫の容量の目安
人数 冷蔵庫の容量
1人 200L前後
2人 200~300L
3~4人 400~500L

新居の近くにコンビニやスーパーがあり、いつでも買い物に行けるなら、容量の少ない冷蔵庫でも問題ありません。逆に、スーパーが営業している時間に帰宅できず、1週間分の食料品を週末にまとめて購入するというライフスタイルの人は、容量が大きめの冷蔵庫を選ぶといいでしょう。

古くなった冷蔵庫は、損耗による保冷機能の低下に加え、作動音が大きくなるなど快適性も大きく低下しています。大型の冷蔵庫は、経済性が悪いと思われがちですが、最近は節電効率が高い設計になっているため大型になるほど年間の電気消費量は少なくなります。

冷蔵庫の最新機能、流行の機能

最近の冷蔵庫は、チルド室と野菜室が著しい進化を見せています。最新型の冷蔵庫は-1~-3度のチルド室を備え、より長期間、鮮度が保てるよう作られています。また密閉式のチルド室なら、食材にラップをする手間を省くこともできます。野菜室も、霧吹き機能を備えるなどして、長期間、鮮度が保てるよう作られています。

ほかにも、操作パネルに手を触れるだけでドアが開いたり、自動で節電できたりと、新機能を搭載した冷蔵庫が続々登場しています。

また、冷凍食品の品質が著しく向上したこともあり、冷蔵庫の容量より冷凍庫の容量を重視して選ぶ人が多くなっています。

冷蔵庫を買い換えるときの注意点

多くの住宅には、キッチンのシンク周りに冷蔵庫用のスペースがあります。このスペースに冷蔵庫を設置する予定であれば、事前にサイズを計っておきましょう。冷蔵庫は排熱のため、両脇と背面に、最低でも1~2センチの空間を空ける必要があります。

また、大型の冷蔵庫を購入するのなら、玄関や廊下を通るのかも調べておく必要があります。購入したものの、室内に運べずに返品される冷蔵庫は少なくありません。

洗濯機を買い換えるタイミング

人数にあった洗濯機のサイズの目安

家族が増え、洗濯物の量が増えるときが、洗濯機の買い替えどきです。洗濯機の容量は「1度に洗濯できる、乾いた衣類の重さ(キログラム)」で表記されています。1日あたりの洗濯物の重さはひとり1.5キログラムとされています。これにタオルやシーツといった、かさばる衣類を洗うための余力(1キログラム)を持たせた数字が、購入する洗濯機の目安です。

ふたりで暮らしているなら、1日に3キロの洗濯物が出る計算になり、余力の1キロを加えた4キロが目安になります。

毎日洗濯できるのであれば、1日あたりの洗濯物の重さが購入する洗濯機の目安になりますが、実際には雨が降るなどして洗濯できない日があります。ふたりで暮らしているなら、洗濯できない日を考慮して、「1.5kg×2人×2日=6kg」が洗濯できる量はほしいところです。

■洗濯機で1度に洗える量の目安
人数 洗濯できる衣類の量
1人 4.0kg
2人 6.0kg
3~4人 7.0kg以上

縦型とドラム式の洗濯機の違いはなに?

洗濯機には、大きく分けて縦型とドラム式の2種類あり、洗浄力にはほぼ差がないものの、乾燥機能でドラム式が秀でています。

日本の水道水は軟水で、洗剤が水に溶けやすい性質を持っています。また、日本は水量も豊富だったことから、洗濯槽に水を溜め、撹拌する縦型洗濯機が主流でした。一方、海外の水道水は、硬水で洗剤が溶けにくく、水も貴重だったことから、少ない水量で衣類を叩きつけて洗うドラム式洗濯機が主流になりました。しかし、最近では、洗剤の発達や洗浄機能の向上もあり、縦型とドラム式で洗浄力の差はほとんどありません。

縦型とドラム式で差が出るのは、乾燥機能です。乾燥機能のある縦型洗濯機も登場していますが、構造上の問題で、ドラム式と比べて、しわができやすいという欠点があります。また、電気消費量の少ないヒートポンプ式の乾燥機能は、ドラム式でしか採用されていません。

乾燥機能を含めると、ドラム式のほうが縦型よりも優れているといえます。しかし、ドラム式は、フィルターの交換が必要で、維持に手間がかかります。また、同容量の洗濯機を比較すると、ドラム式は縦型よりも高価です。

洗濯機の最新機能、流行の機能

縦型洗濯機の欠点として、洗濯物の取り出しにくさがあります。しかし、最新の縦型洗濯機は、洗濯終了後、洗濯槽の底が上昇するなど、洗濯物が取り出しやすくなるような改良も見られます。

室内干しをすると、洗濯物から臭いがしてしまうのですが、主にすすぎきれなかった洗剤や洗濯槽の清潔さが影響しているといわれています。そのため、すすぎ機能が強化された洗濯機で、洗濯槽がステンレス製のものを選ぶことで、室内干しをしても臭いがしにくくなります。

洗濯機を買い換えるときの注意点

多くの住宅には、脱衣所やその周辺に洗濯機用のスペースがあります。洗濯機を購入する前に、スペースを確認し、収まるサイズの洗濯機を選びましょう。また、給水栓の高さによっては、ドラム式洗濯機が設置できないことがあるので注意してください。

洗濯機によっては、屋外に置けない製品があります。室内に洗濯機を置けない住宅の場合は、その点にも注意しましょう。

エアコンを買い換えるタイミング

部屋のサイズにあったエアコンの目安

引っ越して、部屋の数が増えたり、部屋が広くなったりしたら、エアコンを買い替えたり、追加で購入するタイミングです。

エアコンのカタログには、「冷房8~10畳」というようにエアコンを設置する部屋の適正な広さが示されています。これは「8~10畳の部屋が適正」という意味ではなく、「木造住宅なら8畳、鉄筋住宅なら10畳の部屋が適正」という意味です。木造住宅より鉄筋住宅のほうが気密性が高いからです。

エアコンのカタログには、ほかにも「0.5~3.5キロワット」と出力が示されています。これは、「0.5~3.5キロワットまで出力調整が可能」という意味です。最小出力(例では0.5キロワット)が小さいほど、きめ細かな制御ができることを表し、最大出力(例では3.5キロワット)が高いほど、強く冷却できることを表しています。

エアコンの出力は、設置する部屋の目安になります。例えば、寝室に設置するエアコンは、急速に冷却する必要はなく、安眠しやすいようにきめ細かな温度調整ができる最小出力が低いエアコンが望ましいと考えられます。逆に、日差しが強く、人の出入りが多いリビングであれば、適正温度まで短時間で冷却できる最大出力の高いエアコンが向いています。

エアコンを選ぶときは、建築方式や部屋の広さ、部屋の使用目的を考えて、適正なエアコンを選びましょう。

エアコンの最新機能、流行の機能

最近のエアコンは、ほとんどのメーカーで人の動きを感知するセンサーを持ち、効率の良い出力、風向き、風力に自動で調整する機能を備えています。また、暖房機能にも力を入れており、効率良く部屋を暖めるだけでなく、加湿までできるエアコンもあります。

かつてのエアコンは、電気消費量が大きいというイメージがありましたが、機能の向上によって節電能力が高まり、かなり改善されています。もし、エアコンが古くなっているのであれば、最新の製品の消費電力を確かめてみましょう。エアコンを買い換えるだけで、大幅に電気代が安くなる可能性があります。

エアコンを買い換えるときの注意点

エアコンは本体よりも、室外機が設置できるかが重要です。エアコンを設置したい部屋の屋外に、室外機を設置するスペースがない場合は、特別な工事が必要になります。

また、エアコンの設置は、どうしても壁に配管用の穴を空ける必要があります。賃貸住宅でエアコンのなかった部屋に設置する場合は、事前に大家さんや管理会社に許可を得ておきましょう。

2017年4月17日掲載

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ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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