車買取店でも無料で代車が借りられる?車買取店の「代車サービス」を調査!

ガイド:渡辺 剛志

「代車」といえば、車検や修理、納車待ちなどの期間中にディーラーで借りられるものというイメージが強いかもしれませんが、中古車買取店ではどうなのでしょうか。今回は、「ズバット 車買取比較」に参加している車買取業者20社を対象にアンケートを実施し、代車の貸出しについて調査しました。

査定金額に納得して愛車を売却したものの、「次の車が届くのに時間がかかる」「納車を待つあいだの移動手段がない」など、売却タイミングと納車タイミングの違いに悩む人は多いものです。そんなときに利用したいのが、買取店が行う「代車貸出しサービス」。

ここでは、中古車買取店の代車貸出しサービスについて調査した結果を紹介します。「代車は無料で借りられるの?期間は?」「代車で事故を起こした場合は?」など、みなさんのお悩みにお答えします。

車買取店でも代車は無料で借りられる?

車買取店でも代車を利用できるケースがほとんど

代車とは、車を売却・下取りに出した場合に、自動車販売店などが用意する代わりの車のこと。新しい車に乗り替えるまでの空白期間が生じないため、移動手段の心配をする必要がないというメリットがあります。

「ディーラーが代車を貸してくれるのは知っていたけど、買取店でも代車を貸してくれるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。確かに、ディーラーでは車を買い替える顧客に対し、下取り後の新しい車が納車されるまでの「つなぎ」として代車を貸し出していますが、近年は買取店でも代車を利用できるケースが増えています。

代車を無料で借りられる期間は2週間~1ヵ月程度

現在、大手を中心にさまざまな買取店が代車の貸出しを行っていますが、サービスの内容・費用・期間・条件などの対応は、買取店や同じ買取店でも系列店舗によって異なるのが実情です。

代車を借りる場合の費用は、一定期間「無料」としている買取店が大半です。貸出期間も2週間~1ヵ月とさまざまで、中には2週間以上利用する場合は、1日1,000円のレンタル代がかかるという条件を設定している買取店もあります。

無料で借りられる期間は2週間程度ということを前提に、次の車が納車されるまで時間を要する人は、必要に応じて期間を延長できるか事前に確認しておきましょう。

代車サービスは買取業者とディーラーどちらで利用する?

代車貸出しサービス自体の内容は、ディーラーと買取店とで大きな違いはありません。貸出し期間や条件などは店舗の状況により細かく異なりますが、代車の基本的なサービスはどちらも大差はありません。

そのため、選ぶ基準は自分の目的に合うかどうかということになります。より高額で車を買い取ってもらうことを重視するなら買取店、手続きの手間を省いたり新車の納車まで期間があったりする場合など、ディーラーのほうが融通が利くことを重視する場合は下取りがいいでしょう。

それぞれについて詳しく解説します。

買取業者を利用したほうがいいケース

買取店は査定時の相場などで車の買取価格を決めるため、買取価格は高い傾向にあります。サービス内容が変わらないなら、高く買い取ってもらえる可能性のある買取店を選ぶのもいいでしょう。

ただし、すべての買取店で代車貸出しサービスを提供しているわけではありません。気になる買取店がある場合は、代車の貸出しを行っているか事前に確認しましょう。インターネットで一括査定依頼をする際に、代車の貸出しを行っている販売店を選ぶと、確認の手間が省けます。

最初から代車利用込みで買取店を考えている場合は、インターネットで「代車無料サービスあり」マークなど、代車サービスの記載がある買取店だけに絞って査定を依頼するのもおすすめです。

ディーラーを利用したほうがいいケース

ディーラーでの下取りはあくまでも新車購入サービスの一環であるため、買取店に比べて高額査定は期待できません。しかし、長期の納車待ちや新車購入時の下取り額の減額がなければ、ディーラーで代車を借りるか下取り予定の車を乗り続けるなど、融通がきくほうが便利な場合もあります。

例えば、買取り業者の代車貸出しサービスは、期間を過ぎると有料になる場合や期間内しか借りられない場合があります。この場合、有料で期間延長するかレンタカーを探すなど別途費用が必要です。

一方、ディーラーの場合は、新車の納車まで代車サービスを無料で利用できることがほとんどです。代車の心配をしなくて済み、手続きも新車購入時に一緒にできるため、手間もかかりません。

代車を借りる際に知っておきたいポイント

代車の車種や年式は選べない

代車を利用する場合、どんな車種になるのか気になる人も多いのではないでしょうか。代車は、あくまで次の車に乗り替えるための「つなぎ」。幅広い車種を揃えている買取店は多くなく、所有する代車から店側で選んで貸し出すというスタンスを取っている買取店が多いです。

そのため、これまで乗っていた車や乗り替える車とは別の車種になることも珍しくありません。年式も古いことが多く、カーナビやドライブレコーダーなどの機器がついていない代車も。希望通りの車種を借りることは難しいと言っていいでしょう。

ただし、自宅の駐車場が狭く、軽自動車しか停められないなどの事情がある場合は、買取店に相談を。必ずしも希望を聞いてくれるとは限りませんが、考慮してくれる可能性もあります。

繁忙期は代車がすべて貸出中になっていることもあるので注意

買取店が所有する代車の台数は限られており、時には予約がいっぱいで代車を借りられないケースもあります。特に自動車業界の繁忙期である1月~3月、9月は車を買い替える人が多いため、代車を利用する人も増える傾向にあります。1月~3月、9月に代車を利用したい場合は、できる限り早めに買取店に相談しておきましょう。

現時点で代車に空きがなくても、予約状況によっては数日後に借りられる場合もあります。「代車が空いたらすぐに貸してほしい」と、事前に交渉しておくのもおすすめです。

売却・買替えをキャンセルすると代車の費用を請求される場合も

代車は、あくまで車を売却・下取りする人に向けたサービスの一環として借りられるものです。代車を借りたあとに売却・下取りをキャンセルした場合、レンタル代を請求される可能性も十分に考えられます。

もっとも、代車の貸出しは売却契約を結んだあとに行われるため、こういったトラブルは起こりにくいと言えますが、売却契約を結んだあとのキャンセルは基本的にできないということを押さえておきましょう。

代車のガソリンは満タン返しが原則

買取店によって、ガソリンは「満タン渡し・満タン返し」というように、あらかじめ返却時のガソリンについて指定してくるケースもあります。代車を借りるときに満タンだった場合は満タンにして返すのがマナーの基本です。

中には、5リットルだけ、10リットルだけ入った状態で代車を貸し出す買取店もありますが、その場合は満タンにして返す必要はありません。特に指定がない限り、使った分だけ給油して返せば問題ないでしょう。

車買取店で代車を借りる際に確認すべきこと

事故時の保険・補償内容を忘れずに確認

上で解説したように、代車の車種は自由に選ぶことができません。乗り慣れていない車になることも多く、車両感覚の違いなどから、思わぬ事故に巻き込まれてしまう可能性があります。万が一、代車で事故を起こしてしまった場合、修理費用は誰が負担するのでしょうか。

事故を起こしたときの対応は、買取店によってさまざまです。「全額自己負担で現状復帰して返却」としている場合もあれば、「免責金額を設定し、その範囲内の修理は自己負担」としている場合もあります。

代車を借りるときは、買取店が加入している自動車保険について事前に確認しておきましょう。確認するポイントは大きく分けて2つ。1つ目は、自動車保険の加入状況。ほとんどの買取店が自動車保険に加入していますが、中には自動車保険に加入していない代車を提供する買取店もあります。

2つ目が自動車保険の補償内容です。買取店の加入する自動車保険の多くが、その補償内容を最低限にしているため、事故を起こした場合の自己負担額が大きくなるケースも。また、「代車で事故を起こした場合、お客さまの自動車保険を利用する」と代車貸出しの条件を予め設定している店舗もあります。

自動車保険に加入していない代車を借りる場合や、補償内容が不十分な場合には、ご自身が加入している自動車保険を確認しましょう。「他車運転特約」がついている保険であれば、代車で事故を起こした場合も補償が適用されます。

代車を借りる場合は、代車のキズやヘコミを事前に確認

代車を借りるまえに確認したいのが、車体についたキズやヘコミ。どんなに注意して運転していても、キズやヘコミを指摘されてしまうと、修理代を負担しなければなりません。

そのため、代車の引渡しの際に、担当者といっしょにキズやヘコミの状態を確認しておくとトラブルを防げます。気になる部分があればスマホで写真に撮っておくと、返却時の確認もスムーズです。

万が一、代車にキズをつけてしまった場合は買取店に報告を

運転中にキズをつけてしまった場合は、自分から申告することをおすすめします。小さなキズやヘコミは見つかりにくいと思うかもしれませんが、相手は査定のプロ。キズやヘコミを指摘される可能性は高いと言えるでしょう。

事前に報告しておけば問題ないと言われるケースでも、黙っていて後からキズやヘコミが判明すると、修理費用を請求される可能性もあります。

車買取店に聞きました!代車貸出サービスの費用・期間・条件を調査

ここからは、「ズバット 車買取」に参加している車買取業者20社に聞いた「代車貸出しサービスに関する調査結果」を公開。代車を利用する際の費用・期間・条件・事故時の対応について、担当者の声を紹介します。

車買取を行う店舗に、代車の貸出しを行っているかを聞いてみたところ、80%が「貸出しを行っている」と回答。続いて、代車利用時における費用を聞いてみると、「無料」と回答した買取店が大半で、無料貸出しを行っている買取店が多いことがわかりました。

代車の台数には限りがあるため、必ず借りられるというわけではありませんが、気になる買取店があれば、代車を利用できるか問い合わせてみる価値はありそうです。

下の円グラフは、代車の貸出期間について調査した結果です。

■代車の貸出期間はどのくらいですか?

【各社の回答】
1ヵ月:40%
2週間:20%
2ヵ月:10%
3週間:1%
その他・状況による:29%


各社の回答を見てみると、「1ヵ月」の割合が総じて高く、「2週間」「2ヵ月」が続きます。1ヵ月と2週間を合わせると全体の60%を占めるため、買取店で代車を借りる場合の目安となりそうです。

続いて、代車貸出しの条件について見てみましょう。

「当社で購入のお客様に限る」「買取りもしくは販売契約を結んだお客様のみ」と回答した買取店が多く、当然のことながら代車の貸出しは「売却(買取り)」「購入(乗替え)」を前提としたサービスであることがわかります。「車を即時買取させていただける場合」と回答した買取店もあるので、仮に代車貸出しを行っていないと言われた場合でも、「無料で代車を利用できるのであれば、すぐに車を売却したい」と伝えることで、代車を借りられる可能性は高まりそうです。

さらに、代車で事故を起こした場合の対応についても聞いてみました。

ほとんどの買取店が自動車保険に加入しているものの、事故を起こした場合は、「自己負担もしくはお客様の保険を利用」と回答する買取店が大半でした。もしものことを考えると、自身が加入している自動車保険について確認するのが大切です。また、代車を貸し出す際に、「自動車保険については説明している」と回答した買取店もありましたが、仮に何も説明されなければ、こちらから尋ねれば安心です。

代車サービスを依頼するタイミング

代車費用の分、買取価格が減額されることを避けるため、代車サービスの依頼をするのは査定額を提示された後や契約の直前がいいでしょう。

具体的に説明すると、提示された査定額に納得した際に「これで無料代車も借りられれば、即決して早く車を引き渡します。」といった交渉が有効です。買取店としては早く車を確保したい背景があるため、スムーズに交渉が進む可能性が高まります。

代車サービスが無い場合はどうする?

希望する買取店に代車サービスが無かったり、代車サービスはあっても台数に限りがあったり、希望する期間借りられなかったりするケースもあります。

この場合、まずは新しい車の購入先販売店に問い合わせてみるといいでしょう。買取店で代車が借りられなくても、新しい車の購入先販売店で代車を用意してくれるケースもあります。

買取店でも新車の購入先販売店でも代車を借りられない場合は、レンタカーやカーシェアリングを利用しましょう。

車を必要とする頻度が低ければレンタカー、長期間や毎日通勤に使うなど頻度が高い場合は定額制のカーシェアリングなど、できるだけ費用を抑えられる方法を検討してみましょう。

<まとめ>車買取でも代車は借りられる!費用や条件、保険について確認を

ポイント1.
ディーラーだけでなく、車買取店でも代車の無料貸出しを行っている。買取店によって対応はまちまちなので、気になる買取店があれば個別に確認を。

ポイント2.
代車を借りられる期間は2週間~1ヵ月程度。ただし、1月~3月、9月の繁忙期は予約がいっぱいで、代車を借りられない場合も。

ポイント3.
基本的に代車の車種や年式は選べない。慣れない車を運転することもあるため、普段以上に安全運転を心がける。

ポイント4.
代車を借りる際は、買取店が加入する自動車保険とその補償内容を忘れずに確認。自身の加入している自動車保険に、「他車運転特約」がついていると安心。

ポイント5.
代車を借りる前に、車体のキズやヘコミは必ず確認を。気になる部分は写真に撮っておくと、返却時の確認もスムーズ。万が一、代車にキズをつけてしまった場合は自己申告を。

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【代車の貸出期間 調査方法】
期間:2021年6月9日~6月20日
対象:「ズバット 車買取」に参加している車買取業者20社
方法:インターネットによる調査

掲載日:2021年7月21日
更新日:2022年2月16日
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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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