失敗しない中古車選びのポイント

ガイド:矢部 亨

中古車選びで失敗しないために、最も必要なのが「その車が自分のライフスタイルに合っているか」をしっかりと見極めることです。予算やデザイン、性能などは気にしても、ライフスタイルまで考えて車を選ぶ人は少ないのです。実はそれこそ大切。また、中古車は前オーナーの扱い方によって、同じ車種、年式でも車の状態がまったく違います。必ず自分の目でコンディションを確認してください。

ライフスタイルに合わせた車選びのポイントと、車のメンテナンス状況を見極めるコツを紹介します。中古車を購入してから後悔しないように、ぜひチェックしておきましょう。

ライフスタイルに合わせた車選び

車は暮らしを便利で豊かにしてくれますが、自分や家族のライフスタイルに合わない車は、かえって負担になることもあります。車選びの際には、「いつ」「誰が」「何のために」乗る車なのかを、はっきりさせることが重要です。
代表的な車のタイプとその車に合う用途をまとめましたので、車選びの参考にしてください。

セダン

居住性と操作性を兼ね備え、買い物などの日常シーンから家族でのドライブまで、最も幅広く使えるタイプの車。

  • ●適する用途例
    買い物/家族でドライブ/通勤・通学/送り迎え
  • ●おもな車種
    プリウス(トヨタ)/クラウン(トヨタ)/スカイライン(日産)

ミニバン

車高が高く、荷室と座席が一体になっており、車内が広々としている点が特徴。目的や用途に合わせて、車内の空間を活かした使い方ができます。乗車定員8人など、多人数が乗れる仕様もあります。

  • ●適する用途例
    買い物/家族でドライブ/送り迎え
  • ●おもな車種
    ステップワゴン(ホンダ)/セレナ(日産)/エスティマ(トヨタ)

ステーションワゴン

レジャーや長距離ドライブに最適なタイプの車。座席とトランクルームが一体になっており、多くの荷物を積むことができます。

  • ●適する用途例
    マリンスポーツ/ウィンタースポーツ/長距離ドライブ
  • ●おもな車種
    レガシィ ツーリングワゴン(スバル)/ウイングロード(日産)/カローラ フィールダー(トヨタ)

SUV

「Sports Utility Vehicle」の略。荒れた道でも安定して走れるパワーと足回りを備えており、デザイン性の高い車種も増えています。

  • ●適する用途例
    マリンスポーツ/ウィンタースポーツ
  • ●おもな車種
    エクストレイル(日産)/ランドクルーザー プラド(トヨタ)/フォレスター(スバル)

スポーツカー

「走り」を楽しみたい人向けの車。走るための性能とデザインが最優先されており、ほとんどが2ドアです。

  • ●適する用途例
    長距離ドライブ
  • ●おもな車種
    RX-8(マツダ)/GT-R(日産)/86(トヨタ)

軽自動車

小回りが利き、燃費もいいのが特徴です。普段の通勤・通学・買い物などに最適で、維持費も安く経済的です。

  • ●適する用途例
    買い物//通勤・通学/送り迎え
  • ●おもな車種
    アルト(スズキ)/ミラ(ダイハツ)/ライフ(ホンダ)

軽自動車(ワゴンタイプ)

車高が高い分、軽自動車でありながら車内空間に余裕があります。小回りが利き、燃費もいいので、日常使いに便利です。

  • ●適する用途例
    買い物/家族でドライブ/通勤・通学/送り迎え
  • ●おもな車種
    ワゴン R(スズキ)/ムーブ(ダイハツ)/N BOX(ホンダ)

ライフスタイルの変化も想定しておこう
車選びをする際は、少し先のライフスタイルの変化も視野に入れておきましょう。
例えば子供が生まれたのをきっかけに車を買い替える場合、夫婦ふたりと赤ちゃんだけならコンパクトな軽自動車で十分と思えるかもしれません。しかし数年後、大きくなった子供といっしょにレジャーに出掛けるといったことを想定すると、居住性や荷物の積載量も考慮にいれる必要が出てきます。

中古車を選ぶ際に確認すべきポイント

中古車を購入する際に気を付けたいのが、その車のコンディションです。中古車は、前オーナーがどのようなメンテナンスをしてきたかによって状態がまったく違います。購入前には必ず実物を見て、キズの有無や、音、においなどを確認しましょう。

中古車を購入する際にチェックしておきたい項目と確認のポイントをまとめましたので、参考にしてください。

外装全体

チェックはできるだけ昼間行いましょう。全体のバランスを確認するために離れて見ることも大切です。ドアのフチなどの塗装の「カケ」や「はがれ」が多い車は、前オーナーの使い方が雑だったことを意味するので要注意です。

  • ●チェックする内容
    キズ/ヘコミ/歪み/塗装のはがれ/ドアなどの開閉状態

ドアミラーやホイール、タイヤ

ドアミラーやホイールの状態からは、前オーナーの車に対する愛情や運転技術が読み取れます。タイヤのキズ、穴なども注意して確認しましょう。

  • ●チェックする内容
    ドアミラーのこすりキズ/ホイールのこすりキズ/タイヤ側面の文字のこすれ具合や溝の状態

車内やシート

大事にされていた車かどうかは、車内を見てもわかります。特に「タバコの焦げ跡」や「シートのシミ」などには注意しましょう。フロアやトランクの汚れや傷みも確認が必要です。

  • ●チェックする内容
    車内のにおい/ドアの汚れ/トランク内の状態/シートの状態/フロアやフロアマットの状態

エンジン部分など

始動時やアイドリング時のエンジン音や、ファンベルトなどからの異音がないかを確認します。また、定期点検整備記録簿を参考に、オイル交換の頻度や定期整備の実施状況を確認しましょう。

  • ●チェックする内容
    エンジンの調子/ブレーキの効き具合/ハンドルの操作感覚/エンジンオイルの交換頻度

メーター・操作パネルやオーディオなど

目と耳をフルに使って確認しましょう。走行距離はできるだけ少ない車を選ぶのがポイント。ボンネットやトランク、給油口などの開閉確認も忘れずに。

  • ●チェックする内容
    走行距離/各種スイッチの動作確認/ランプ類やクラクションの動作/オーディオの動作

備品の確認

車の備品は、販売時にセットされていたものがすべて残っているかどうかを重点的に確認しましょう。また、キーの数、スペアタイヤに傷みがないかなどもチェックすること。

  • ●チェックする内容
    キー(マスター、スペア)/スペアタイヤ/車載工具/定期点検整備記録簿

そのほかの確認事項

そのほか、疑問があればその場で質問し、必要であれば契約書に記載してもらいましょう。

  • ●チェックする内容
    修理歴の有無/保証関係/定期点検整備状況

試乗して慎重に検討を
「試乗」は、車の状態確認における最重要項目。試乗を断るようなお店は避けたほうが無難です。ステアリングの操作感やアクセルの状態、ブレーキの効き方など、問題なく運転できるか確認しましょう。
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ガイドプロフィール
矢部 亨(やべ・とおる)
フリーエディター、「Motor Magazine」「ホリデーオート」元副編集長

モーターマガジン社で「Motor Magazine」や「ホリデーオート」等の自動車雑誌やウェブサイトの副編集長、編集長を歴任。現在はフリーエディターとして、守備範囲を広げ活動中。

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