15年を過ぎた車は買い替えたほうがいい?乗り続けるとどうなる?

ガイド:渡辺 剛志

車の寿命は初度登録から10年と考えられていましたが、最近では、10年や20年経っても大切に乗り続けている人も少なくありません。しかし、十数年も同じ車に乗り続けることに不安を感じる人も多いでしょう。この記事では、初度登録から15年を経過した車の注意点や、買い替えたほうがいいのかを解説します。

車の寿命を判断する項目はいくつかあり、初度登録から10年がひとつの目安と言われていましたが、最近では初度登録から10年経っても乗り続けられる車も増えているため、必ずしも寿命だとは言いきれません。

しかし、長い年月同じ車に乗り続けているといつ不具合が起きるか心配になります。この記事では、初度登録から15年経つ車は買い替えたほうがいいのかをわかりやすく解説します。

そのまま乗り続けた場合の注意点や買い替える方法も併せて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

初度登録から15年経つ車は買い替えたほうがいい?

車の寿命は初度登録から10年がひとつの目安ですが、定期的にメンテナンスして大切に使用するとそれ以上乗り続けることも可能です。しかし、初度登録から15年経つ車は目安である10年を大幅に超えているため、何らかの不具合が出るリスクが高くなります。

車の買替え目安は「10年10万km」

上記では、車の寿命を判断する目安として初度登録から10年だと解説しました。車の寿命は、初度登録からの年数のほかに走行距離もひとつの目安になり、10万kmを超えると車の寿命だと考えられています。

初度登録から10年や走行距離10万kmを超えた車は中古車市場でもニーズが低く、査定額がほとんどつかないケースも珍しくありません。また、初度登録から11年~13年で自動車税や自動車重量税が重課され始めるため、これを機に買い替える人も多いでしょう。

メンテナンス次第で15年以上乗ることは可能

車を買い替えるタイミングは、初度登録から10年や走行距離10万kmがひとつの目安です。しかし、車の寿命は、ユーザーのメンテナンス次第で変動するため、目安を超えたからといって車に乗れなくなるわけではありません。

定期的なメンテナンスはもちろんのこと、部品交換や修理を適切に行っていれば、車を15年以上乗り続けることが可能です。実際のところ、30年以上前に購入した車を修理して、本来の乗れる状態(レストア)にして乗り続けている人もいます。

初度登録から15年の車を乗り続ける注意点

初度登録から15年経った車でも、メンテナンス次第で乗り続けることは可能ですが、いくつかの注意点があります。ここでは、初度登録から15年の車を乗り続ける注意点を2つ解説します。

初度登録から13年以上になると税金が高くなる

毎年4月1日時点で車を所有している人には、自動車税の納付義務があります。自動車税は一定ではなく、初度登録から13年を迎えると普通車は15%、軽自動車は20%税率が高くなります。

税率が高くなる理由は、エンジンの劣化によって環境負荷が大きくなるからです。その背景には、2002年から導入されたグリーン化税制が影響しています。ただし、初度登録から年数が経っても環境負荷が少ないハイブリッド車の税率は上がりません。

初度登録から一定の年数が経過すると税率が高くなるのは、自動車税だけではありません。車の重量に応じて課税される自動車重量税も、自動車税と同様に、環境負荷への配慮が理由で初度登録から13年を超えると高くなります。

ただし、エコカー減税の対象車は初度登録から13年を経過しても税率が高くならず、据え置かれています。

修理箇所が増え、費用がかかるようになる

車は使用期間が長くなるほど不具合が起きやすく、部品の交換や修理の頻度も増えるのが一般的です。

初度登録から15年の車は、年数が浅い車では起きにくい部分の修理が必要になったり、部品の交換や修理が必要になる度に費用がかかったりするため、高額になるケースも少なくありません。

部品は車の生産からある程度の年数が経つと、供給を終了してしまうメーカーがほとんどです。初度登録から15年の車を修理する場合、部品の調達に時間を要するケースもあります。

車を買い替える方法

初度登録から15年経過した車は買替えを検討するのも選択肢のひとつ。車を買い替えるおもな方法は、ディーラーの下取りまたは車買取業者の買取りのいずれかです。

ディーラーの下取り

初度登録から15年の車は、ディーラーで下取りしてもらって買い替えることが可能です。しかし、ここで注意しなければならないのは、ディーラーの下取りは新車の購入が前提条件であることです。

新車に買い替える場合、下取額分を購入費用に充てられますが、車の状態によっては下取額が0円になることもあります。下取額がつかない車は廃車となりますが、ディーラーでは廃車費用がかかる場合がほとんどです。

下取額がつかず廃車にする場合は、ディーラーではなく廃車買取業者の利用を検討してみてください。廃車買取業者なら買取価格がつく可能性があるだけでなく、廃車にともなう費用が無料のケースが多いからです。

車買取業者の買取り

初度登録から15年の車は、車買取業者の買取りを検討してみましょう。車買取業者の買取りは、ディーラーの下取りに比べて高く買い取ってもらえる可能性があります。ただし、車買取業者は車を店頭やオークションなどで再販するため、中古車としての価値がなければ買い取るメリットがないので、車の状態によっては買取価格がつかないこともあります。

車買取業者で買取価格がつかなかった車は、以下で紹介する廃車専門業者の利用を検討してみてください。

廃車専門業者の買取り

廃車専門業者では車を中古車として価値を見出すのではなく、部品や鉄資源として利用するため、廃車同然でも買い取ってもらえる可能性が高いです。

ここでご紹介したいのが、廃車専門業者に査定依頼ができる「廃車ツヨシ!」です。 「廃車ツヨシ!」では、古い車や事故車、車検切れの車など、どんな車でも0円以上で買取りを保証しています。また、廃車になる場合でも、面倒な手続きを無料で代行してくれます。

電話1本で査定から契約まで完了するので、買取価格がつかずに困った場合は利用を検討してみてはいかがでしょうか。

初度登録から15年の車は買替えを検討しよう

愛着がある車の場合、初度登録から15年経っても乗り続けたいと考える人も多いでしょう。しかし、初度登録から一定年数経つと税金や修理費用が高くなるなどのデメリットも少なくありません。

車にかかるランニングコストを抑えたいなら、税金や修理費用が高くなる前を見計らって買替えを検討してみてください。ディーラーや車買取業者では価値がつかないケースもあるため、廃車買取業者を含めた複数社に査定を依頼しましょう。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの営業担当者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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