車を高く売るなら1月~3月・9月がチャンス!? 買替えや売却のベストな時期・タイミングを解説

ガイド:渡辺 剛志

車には「高く売れるタイミング」があります。季節要因、モデルチェンジのサイクル、市場動向などで、そのタイミングは左右されますが、ここで紹介するポイントをしっかりと押さえておきましょう。車の価値は週単位、月単位でも変動していきます。現在の車の価値を知りたい場合は、一括査定を依頼してみるのもひとつの手。査定金額をチェックした上で、いつ売るかを考えるのがいいでしょう。ただし、「売りたいときに売る」のもひとつの選択肢であることをお忘れなく。

「愛車を手放すなら高く売りたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。車を高く売るコツは、売却時期とタイミングを見極めること。車の買取相場は週単位・月単位でも変動するため、市場動向や季節、モデルチェンジのサイクルに着目するだけで、査定額が大きく変わる可能性も。ここでは、車を高く売るために知っておきたい、時期とタイミングについて解説します。

中古車の需給サイクルを知れば高く売れる時期がわかる

売却におすすめの時期は1月~3月と9月

車には「高く売れる時期」があります。それは、車に対する需要が高まる時期のことです。車の需要はいつ高くなるのでしょうか。

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表した2019年の「新車の車種別販売台数」によると、1年のうち最も多く普通乗用車と小型乗用車が販売されたのは、3月の35万7,000台。その後に9月(30万台)、2月(26万1,000台)が続きます。最も少なかった10月の16万4000台と比較すると、その差は最大で約20万台にも広がります。

中古車の登録台数も3月の40万1,000台が最大値となっており、車の需要は1月~3月と9月にピークを迎えることがわかります。

コロナ禍の状況にあった2020年も同様の傾向で、3月に32万1,000台、9月に25万2,000台を記録しています。全国的に緊急事態宣言が発出された2020年4月、5月で大きく新車の販売台数を落としたものの、その後は回復傾向にあり、コロナ禍が車需要に与える影響は限定的だと考えられます。

車を高く売るなら、まさにこの1月~3月と9月が一番の狙い目。これらの時期は新生活の準備や自動車業界の決算期などが重なり、中古車市場が活性化します。新車・中古車ともに販売台数が増えるので、需要と供給の関係から買取価格が高くなる傾向があるのです。

また、新年初売りのある1月から乗替えを検討し始める人も多くなるため、年明けから少しずつ中古車市場が賑わってきます。各社が総力をあげて販売台数を伸ばそうとするので、新車の値引きやオプション割引きなどのキャンペーンが行われることも多いのです。

車検の残期間など、考慮すべき事情が特段見当たらない場合は、この時期を狙って買い替えるのがおすすめと言えます。

※上記の動向はあくまでも一例です。

▼ 今が車売却のベストタイミングかも!? ▼

3月に中古車市場が賑わうのは、自動車税の確定前に手放す人が多いことも影響

3月に中古車の販売が増える要因のひとつとして自動車税の影響も挙げられます。自動車税は毎年4月1日時点での所有者に納税義務があります。そのため、「どうせ乗り替えるなら、税金を払うまえに」と3月中の乗替えを考える人が多くなると同時に、中古車へのニーズも高まるので、それだけ高額査定も期待できます。

自動車税・軽自動車税が課税される3月31日までに売却を

上で紹介したように、「自動車税」と「軽自動車税」は、毎年4月1日時点での車の所有者に、その年度1年分の支払い義務が発生します。つまり、4月1日までに売却手続きを終えて、名義変更が完了していれば、自動車税、軽自動車を支払う必要がなくなります。

たとえ車を手放していても、名義変更の手続きを終えていない状態で4月1日を超えたら税金の支払い義務が発生するので、車の買替え、売却を考えているのであれば、3月31日までに売却の手続きを終えましょう。

自動車税の一覧(自家用・普通乗用車) 軽自動車税の一覧(四輪以上の乗用・自家用) >>「自動車税」「軽自動車税」について詳しく確認する

自動車税の「還付制度」を使えば、支払った税金が返ってくる?

「車を買い替えるときや売却するときに、自動車税が還付される」という話を聞いたことはありませんか?自動車税は4月1日時点の所有者に、1年分の納税義務が発生するため、仮に期限内に車を売却した場合、すでに納めている自動車税を返却してほしいと思うのは当然のことです。

しかし、この制度を利用して還付金を受け取れるのは、「抹消登録」を行った場合のみ。買取(売却)時には還付金が発生しないため、注意しましょう。

その代わり、車買取店などでは、自動車税の残月分に応じた金額を買取価格に上乗せして支払うなど、独自の対応を行っています。車を売却するときは、下の図を参考に、自動車税の残月分が上乗せされているかを確認しましょう。

ただし、上乗せするのは義務ではなく、買取店ごとに対応は異なります。また、軽自動車は「抹消登録」を行っても自動車税の還付がないと覚えておきましょう。

自動車税還付額の計算方法
納付した自動車税額÷12ヵ月×残存期間(3月までの残存月数)=還付金

排気量2,000ccの車を8月10日に抹消録した場合:39,500円÷12×7=23,000円
※100円未満は切り捨て

季節によって人気のあるタイプ・車種が異なる

車が高く売れるタイミングを知りたいなら、新車・中古車マーケットに注目しましょう。マーケットの需要と買取価格は連動しているからです。

例えば、春や夏のボーナス前には、軽自動車やコンパクトカーがよく売れるため、車買取業者も軽自動車やコンパクトカーを高く査定する傾向があります。また、夏休み前や冬には、アウトドア向きの車種に人気が集まるので、RVや4WDは高額査定を期待できます。

▼ 季節ごとの需要を見極めて売却しよう ▼

車売却のベストタイミングを見極めるポイント

自動車メーカーの「モデルチェンジ」に注意

国産車は通常、4~5年程度でフルモデルチェンジ、2~3年に1回程度の割合でマイナーチェンジが行われます。マイナーチェンジはデザインや機能など一部の変更となるため、以前の車の買取価格に大きな影響を与えることは少ないものの、フルモデルチェンジが行われると、以前の車は1世代古いモデルとなってしまうため、買取価格が急落する可能性も。

また、他メーカーのモデルチェンジにも注意が必要です。新型の競合車に乗り替える人が増えるほど、市場には1世代前の同型車が多くなり、買取価格は下がる傾向にあります。

車のモデルチェンジは年間を通して行われていますが、特に9~11月あたりに発表されることが多いので、車の売却を考えている人は、自分が乗っているメーカーはもちろん、他メーカーの同型車の情報をチェックしながら売却のタイミングを見極めましょう。

「年式」や「走行距離」で売却のタイミングを見極める

買取査定の重要な要素に「年式」があります。年式とは、その車に初めてナンバーが交付された年を表すもの。車の年齢表示と言ってもいいでしょう。車は新しいほうが高い評価を受けやすく、反対に新車から5年、10年と経過するほど、その評価は下がる傾向にあります。

注意が必要なのは、年式は1月1日に一斉に更新されるということ。つまり、何月に登録された車でも、年が明けるとすべて1年分古いものになってしまうのです。「車を売ろうかな」と考えている人は、年内の売却をおすすめします。

また、売却のタイミングを考える上で、車の「走行距離」も注目したいポイント。一般的に走行距離が長いほど買取価格も下がる傾向にあります。3万km、5万km、10万kmなど、キリのいい距離数を目安に中古車の購入を検討する人も多いため、その距離に到達するまえに査定してもらうことをおすすめします。

売却の時期・タイミングを逃さないために準備しておきたい書類

車売却に必要な書類を確認して、売却の時期・タイミングに備える

車を売却する際には、「車検証(自動車検査証)」や「自動車税納税証明書」などのさまざまな書類が必要になります。「今が車を売る時期・タイミングだ!」と思っても、事前に必要書類を準備できていなければ、売却する時期やタイミングをみすみす逃してしまう可能性も。売却時期とタイミングを逃さないためにも、必要な書類を確認してスムーズな売却を心がけましょう。

ここでは、普通自動車と軽自動車に分けて、売却時に必要となる書類を紹介します。

普通自動車を売却する際に必要な書類
・車検証
・自賠責保険証明書
・動車税納税証明書
・譲渡証明書
・リサイクル券
・印鑑登録証明書

普通自動車の場合、「車検証」「自賠責保険証明書」「自動車税納税証明書」「自動車リサイクル券」「印鑑登録証明書」といった書類が必要になります。さらに、車を売却する際に実印が必要になるので、印鑑登録をした実印も必ず用意しましょう。

軽自動車を売却する際に必要な書類
・車検証
・自賠責保険証明書
・軽自動車税納税証明書
・リサイクル券
・印鑑

軽自動車を売却する場合、「譲渡証明書」や「印鑑登録証明書」が不要なので、普通自動車よりも用意する書類は少なくなります。ただし、普通自動車の売却時に必要な書類と名称が異なる書類もあるため、注意しましょう。

>>「車の売却・下取り・購入に必要な書類と手続き」について詳しく確認する

<まとめ>車を高く売りたいなら、売却にベストな時期・タイミングを見逃さない!

ポイント1.
売却におすすめの時期は1月~3月と9月。事情がない限りは、自動車税・軽自動車税の課税義務が発生するまえの売却を検討しましょう。

ポイント2.
自動車税の還付金制度が適用されるのは、「抹消登録」を行った場合のみ。ただし、車買取店によっては、自動車税の残月分を買取価格に上乗せしてくれるケースも。軽自動車税の還付金制度はないため、注意しましょう。

ポイント3.
車のモデルチェンジに合わせて、車売却を検討するのもひとつの手。ただし、フルモデルチェンジによって、今の車の買取価格が急落してしまう可能性も。モデルチェンジの情報をこまめにチェックすることが大切。

ポイント4.
車の買取価格は週単位・月単位で変動する。ベストな時期・タイミングを見逃さないためにも、売却に必要な書類は事前に確認を。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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