犬や猫などのペットと上手に引っ越す方法
ペットを連れての引越しは、脱走などの危険があるため、十分な注意を要します。移動中も、車酔いなどに気をつけなくてはいけません。また、ペット自身も、突然環境が変わるため、大きなストレスになります。どうすれば、ペットの負担を減らしてあげられるか、よく考えて引越しをしましょう。犬や猫といった人に懐くペットの引越しであれば、飼い主と一緒に行動するのが一番です。そうではないペットの場合は、ペットの引越しを扱う業者に依頼してもいいでしょう。
急に環境が変わる引越しは、ペットにとって大きな負担です。どうすればペットの負担を少なく引越しができるか、慎重に計画を立てましょう。
目次
犬、猫、小動物の引越し
乗り物に慣れていないペットに注意
普段から乗り物に慣れている犬や猫ならば問題ないのですが、慣れていないペットは乗り物酔いをすることがあります。特にペットが乗り物に乗るのは、病院に連れて行くときだけといった、乗り物に対してネガティブな印象を持っている場合、酔いやすくなるようです。
ペット用の酔い止めの薬が販売されていますが、効果は個体差が大きく、また副作用が出る場合もあります。酔い止めの薬を飲ませるときは、念のため、かかりつけの獣医に相談したほうがいいでしょう。
自動車で犬や猫を引越し先へ連れて行く
ペットが自動車に慣れていない場合は、引越しの1週間ほど前からエンジンをかけていない状態の自動車に乗せて、少しでも慣れさせておきましょう。芳香剤やタバコの臭いは、乗り物酔いを誘発させる恐れがあるので、自動車から芳香剤を取り出し、引越しの当日まで禁煙にして、臭いを取り除いておきましょう。また、胃の中に食べ物が残っていると、乗り物酔いの原因になります。食事は自動車に乗せる3~4時間前までに済ませ、胃の中に食べ物が何も残らないようにしてください。
安全に自動車を運転するため、移動中のペットはケージの中に入れて、外に出さないようにします。ときどき、ケージの中のペットに飼い主の顔を見せて、不安を和らげてあげましょう。ドライバーは、急発進、急ブレーキ、急カーブといった揺れの大きな動作を避け、いつも以上に慎重で緩やかな運転を心がけてください。また、休憩時間であっても、ペットが脱走することを防ぐため、ケージから出さないようにしてください。
電車やバスなどで犬や猫を引越し先へ連れて行く
盲導犬などの特別な許可を持つ犬でない限り、電車やバスにペットと一緒に乗るには、ケージやバッグに入れる必要があります。また、乗車できるペットのサイズも、「長さ30センチメートル以内」「縦、横、高さの合計が90センチメートル以内」のケージやバッグに収まるサイズで、ペットとケージやバッグを合わせた重さが「10キログラム以下」と決められています(JR、東京メトロの場合)。
電車やバスに乗れるペットは、猫や小動物、小型犬、子犬くらいと考えたほうがいいでしょう。ちなみに、電車や駅の構内では、ペットをケージやバッグから出すことはできません。また、猛獣やヘビの類は、サイズなどの条件をクリアしていたとしても、電車やバスに持ち込むことができません。鉄道会社やバス会社によって異なりますが、飼い主の運賃とは別に、ペットが手回り品として料金がかかる場合があります。
ほかにも、猫や犬などの毛によってアレルギー反応が出てしまう人への配慮も必要です。ペットを電車などで運ぶときは、混雑時を避けるようにしましょう。移動中にペットが怯えて鳴くようであれば、声をかけて安心させてあげましょう。これだけでも、ペットのストレスが和らぐはずです。
また、指定席や乗車券を用意していたとしても、ケージやバッグは座席に置けません。ほかの乗客の邪魔にならないように、ひざか床の上に置きましょう。
飛行機に犬や猫を乗せて運ぶ
飛行機に犬や猫などのペットを乗せて運ぶときは、チケットを購入するときに航空会社へペットを運ぶことを伝えなくてはいけません。ケージに収まらないほど大型の犬などを運ぶときは、事前に問い合わせて、航空会社に相談してください。
また、航空会社によっては、夏期期間中、ブルドッグやボクサーといった短頭種の犬、ペルシャやエキゾチックショートヘアといった短頭種の猫は受け付けない、もしくは夜間の便のみ受け付けています。短頭種は体の構造上、夏期は負担が大きく、深刻な健康被害を受けてしまうためです。預かってくれる航空会社であったとしても、ペットには大きな負担がかかることを承知しておきましょう。
盲導犬などの特別な許可がある犬でない限り、ペットはケージに入れた状態で航空会社に預けます。手荷物カウンターで別れたあと、ペットは貨物室(バルクカーゴルーム)で管理されます。ある程度の温度や湿度、気圧は管理されていますが、客室と環境は異なります。着陸し、再び飼い主に渡されるまで、ケージから出されることはありません。
そのほかの種類のペットの引越し
魚類の引越し
金魚や熱帯魚といった魚類は、環境の変化に強い種もいれば、酷く弱い種もいます。環境の変化に強い種であれば、酸素を充填したビニール袋に入れ、箱に詰めて運ぶことができます。自身の糞などで水質を悪化させることがあるので、引越しの数日前から、あげるエサの量を調整しておきましょう。
しかし、同じ魚類でも、環境の変化に弱い種や大型魚類の場合、個人での輸送はとても困難です。専門のペットショップや獣医に相談し、可能な限り専門の業者に輸送を依頼しましょう。
鳥類の引越し
鳥類を運ぶときは、ケージ(鳥かご)にシーツを被せ、周りが見えないようにして運びます。しかし、小型の鳥類は排ガスに弱いため、なるべく街中を持ち歩くことを避け、飼い主が自動車で運ぶのが理想的です。
また、犬や猫などと同じように、電車やバスなどの公共交通機関を利用することができます。電車に持ち込めるケージのサイズは、「長さ30センチメートル以内」「縦、横、高さの合計が90センチメートル以内」、ペットとケージを合わせた重さが「10キログラム以下」と決められています(JR、東京メトロの場合)。このサイズに収まらない大型の猛禽類などは、自動車で運ぶか、専門の業者に依頼して運んでもらうことになります。また、稀に鳥も乗り物酔いをすることがあるので、こまめに様子を見て、休憩を入れてあげましょう。
は虫類の引越し
は虫類は寒さに弱いため、冬場の引越しは可能な限り避けたいところです。自動車で運ぶ場合でも、使い捨てカイロや湯たんぽを使用し、適切にケース内のペットを温めてあげましょう。は虫類の種によって適切な環境が異なるので、引越しをする前に、予めは虫類を専門に扱うペットショップや、専門の獣医に相談しましょう。ちなみに、ヘビなど危険性のあるは虫類は、ケージの中に入れてあっても、公共交通機関を利用できません。
ペットと一緒に引越しする方法
引越しの作業中はペットを隔離
見知らぬ人間が家に入ってきて、騒々しく荷物を運び出す引越しは、ペットにとって、恐怖であると同時に、自分や飼い主の縄張りを荒らす、許せない行為です。日ごろをは大人しくても、興奮のあまり引越し業者の作業員に飛びかかったり、恐怖から家を飛び出してしまったりするかもしれません。
引越しの作業中は、ペットが脱走しないように、出入りの少ない部屋に隔離し、できればケージなどに入れておきましょう。
ペットの輸送を専門業者に依頼する
依頼者自身でペットを運べない場合は、引越し業者か動物輸送の専門業者に依頼して、引越し先へと運ぶことになります。
近年のペットブームを反映して、さまざまな引越し業者がオプションでペットの輸送に対応しています。自社で専門知識を持つスタッフや設備を持っていたり、提携するペット輸送の専門業者に委託したりと、サービス内容は引越し業者によってさまざまです。どういったペットを扱えるのかは、引越し業者によってことなるので、見積もりのときに確認しておきましょう。
引越し業者にペットの輸送を依頼すると、家財の引越しとスケジュールをあわせたり、料金の交渉をまとめてできたりします。窓口が引越し業者だけになるので、引越しの連絡先などが管理しやすいというメリットもあります。その分、引越し業者に手数料が発生するので、やや割高になる傾向があります。少しでも料金を安く抑えたい人は、専門業者に直接依頼しましょう。
大型犬や大型魚類などやや特殊なペットになると、専門業者でも扱えるところが限られてきます。ペット輸送の専門業者は、インターネットで簡単に見つけることができますが、より信頼できる業者や専門性の高い業者に依頼したい場合は、かかりつけの動物病院や行きつけのペットショップなどに紹介してもらいましょう。
引っ越してからのペットのケア
無事に引越しを終えたあとでも、これまでとは異なる環境に、ペットは戸惑い、不安を覚えています。犬や猫の場合、長ければ3ヵ月ほど、居心地の悪い思いをするそうです。少しでもストレスを軽減してあげるため、旧居でペットが愛用していた毛布やクッションは捨てずに、そのまま持ってきてペットの居場所に置いてあげましょう。旧居で利用していたものが置いてあることで、リラックスできるはずです。汚れた毛布やクッションを新居に置きたくはないかもしれませんが、ペットのためと思って、3ヵ月ほど置いてあげてください。
また、これまで脱走癖のなかったペットでも、新居に引っ越したら居心地の悪さから逃げ出そうとすることがあります。しばらくの間は、窓やドアの開け閉めに細心の注意が必要です。
引越し先の動物病院は、これまでかかりつけだった動物病院に紹介してもらいましょう。引っ越したばかりのときは、ストレスなどによってペットは体調を崩しやすい状態です。何かあったらすぐに対処できるよう、紹介された動物病院や最寄りの動物病院の場所を調べておきましょう。
犬は引っ越したら手続きが必要
犬と引越しをした場合は、引越し先の市区町村で住所変更の手続きが必要になります。これは、犬を飼うのに登録を義務付けられているうえに、狂犬病の予防注射を受けるように法律で定められているためです。手続きには、引越し元の市区町村で交付された鑑札と注射済票が必要になります。
すでに飼い犬の登録がしてあれば、原則として住所変更の手続きに費用はかかりません。役所、役場に転入届、転居届を提出するついでに、手続きを済ませてしまいましょう。
特定動物(危険な動物)に指定されているペットは、引越し後の届出はもちろん、引越し前にも届出が必要な場合があります。引越し前に、動物愛護相談センターや動物保護センターに連絡し、確認をしましょう。
また、引越し先の市区町村によっては、猫でも登録が必要など、独自のルールがあります。引越し前に自治体のウェブサイトをチェックしておきましょう。
2016年10月21日掲載
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株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。
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