引越しをするのは犬や猫だけじゃない
水槽の魚はどうやって運べばいい?

ガイド:船木 麻里

ペットを飼っている人は、引越しをするときに、ペットをどうやって新居へ連れて行くのかが大きな悩みになっていると思います。犬や猫など、多くの人が飼っている動物については、対応してくれる引越し業者も少なくないですし、自分で運ぶのもそれほど大変ではありません。しかし、最近買う人が増えている観賞魚になると、水に入れておかなければいけないので、運ぶのは意外と大変です。犬や猫以外のペットも対応してくれる引越し業者に依頼するか、ペット輸送専門のサービスも検討してみましょう。観賞魚以外にも、は虫類や両生類といった動物は、環境変化にとても弱い生き物なので、自分で運ぶより専門の業者に依頼したほうがいいでしょう。引越しの際は、荷物や家具だけでなく、ペットのことも考えて計画を立てましょう。

一緒に暮らすペットは、大事な家族の一員という人も少なくないでしょう。環境が大きく変化すると、ペットに大きな負担がかかるので、引越しでは荷物と同じようにはペットを運ぶことができません。大事なペットに負担がかからないよう、引越しでは十分に気をつけてペットを新居へ連れて行く必要があります。

ペットの引越しは荷物を運ぶよりも大変

疲れた人の心を癒し、生活に潤いを与えてくれるペットは、家族の一員ともいうべき大事な存在です。最近では、ペットを飼う人が増え、ペット対応のマンションなどが増えています。犬や猫はもちろん、ウサギやミニブタなど、飼われる動物の種類も増え続けています。

中でも魚類は、水槽以外を汚すことも、散歩に連れて行く必要もないため、最近飼う人が増えています。金魚や熱帯魚などの一般的な観賞魚以外にも、クラゲやエビなど、魚類以外のさまざまな水生生物を選べるのも魅力のひとつです。こういった生物のカラフルで美しい姿や、ユニークな動きは、飼い主の目を楽しませるだけでなく、部屋を飾るインテリアにもなります。

しかし、引越しとなると魚類は大変です。犬や猫であれば、飼っている人が多いので、いろいろな引越し業者がサービスを用意していますが、それ以外の動物は、あまり対応できる業者がいません。水槽に入れたままでは、輸送中の揺れで水がこぼれるでしょうし、魚などに強い衝撃を与える可能性があります。熱帯魚のように水質、水温管理の厳しいものは、さらに困難です。

魚類の引越しをするときは、事前にしっかりとした準備をしておく必要があります。

熱帯魚を運ぶ3つの方法

魚類を新居へ運ぶにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、比較的運ぶのが難しい熱帯魚を例に紹介します。主に、次の3つの方法があります。

1 魚類も運べる引越し業者に依頼する
犬や猫といった一般的なペットであれば、引越し業者によってはオプションサービスを利用することで、対応してくれることがあります。しかし、熱帯魚となると、対応している引越し業者はあまりありません。これは「標準引越運送約款」で、引き受けを拒否できるものとして、「動植物」が挙げられているためです。トラブルを避けるためにも、熱帯魚を運んで欲しいときは、見積もりのときに確認するようにしましょう。

2 ペットの引越しだけ別の業者に依頼する
荷物や家具は引越し業者に依頼して、ペットだけは別の業者に依頼することができます。宅配便業者の中には、通常の宅配便とは別に、ペットの輸送を請け負っている業者があります。ただ、地域などの条件によっては、対応できないこともあるので、予め確認しておきましょう。

ペットの輸送を依頼するときは、受け渡し・受け取りの日時を確認しておくことも大切です。引越しの繁忙期などで予約が混み合っていると、希望の日時で輸送できるとは限りません。早めの予約が必要です。また、届いたらすぐに対応できるように、水槽の準備を済ませておきましょう。

また、熱帯魚などの魚類の引越しを専門に請け負う業者もあります。水槽、魚の搬出から搬入までをプロに依頼できるので、熱帯魚の取り扱いに不慣れな初心者にはおすすめです。

3 ペットだけは自力で運ぶ
自家用車を持っている人であれば、自分で新居まで運ぶことができます。熱帯魚の場合は、急な水温の変化などの影響を受けるので、専門店に相談して、魚を引越しができる状態に整えておきましょう。そして、水槽に入れたまま輸送しようとすると、水がこぼれたり、濁ったりして、魚に悪影響があります。水を入れたビニール袋に魚を入れて、専門店で酸素を注入して膨らませてきましょう。これで一定時間は大丈夫なので、なるべく早く新居へと運びましょう。引越しをする本人は引越し作業で忙しいでしょうから、友人、知人に手伝ってもらうのがいいかもしれません。

新居で水槽を設置したら、水槽の状態を安定させてから魚を入れていきましょう。いきなり魚を水槽に戻すとショックで弱ってしまうことがあります。魚の様子を見ながら、徐々に元の状態に戻していってください。

なお、引越し業者に依頼する場合でも、ペット専用の業者に依頼する場合でも、どのように搬送するかを確認してください。魚類は種類によって対処方法が違ってきます。飼っている魚に適した搬送が可能かの確認が必要です。


どのペットでも新しい環境に移すことは、強いストレスになります。急激に環境を変えずに、徐々に引越しできる状態へと整えていきましょう。自分では難しいと思った場合は、費用はかかってしまいますが、専門の業者に依頼したほうが安心です。

2016年5月6日掲載

ガイドプロフィール
船木 麻里(ふなき・まり)
家事セラピスト、整理収納アドバイザー、フリー編集者/ライター

出版社勤務を経て、出産を機に独立。雑誌、書籍等で教育や家庭生活をテーマに幅広く取材、執筆。家事セラピストとして、自分らしく気持ちのいい暮らし方を提案。「引越し9回&立ち退き2回」の経験から引越しにも一家言あり。

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