引越しでエアコンを運ぶ方法と処分の手順

ガイド:吉田 章

引越しで新居へエアコンを持っていこうとすると、とても手間がかかります。取り外し、取り付けに専門業者が必要で、場合によっては壁に穴を開けるなどの工事を行います。そういった事態に備えて、エアコンを引越しで運ぶときは、事前に準備をしておく必要があります。また、エアコンは家電リサイクル法に定められた方法で処分しなくてはならないので、引越しを機に買い換える人は注意してください。

エアコンは、引越しのときに事前に取り外し、取り付けといった作業が必要です。場合によっては、壁に穴を開けるなどの工事を行うため、新居の確認や専門業者との相談など、事前の準備が大切です。

エアコンの工事

引越しでエアコンを持って行く方法と料金の相場

エアコンの取り外し、取り付けは専門業者へ依頼する

エアコンの取り外し、取り付けには、専門的な知識や技術が必要なので専門の業者へ依頼してください。引越しでエアコンを新居へと運ぶのなら、引越し業者のオプションサービスとして、エアコンの取り外し、取り付けを依頼することができます。依頼を受けた引越し業者は、提携している専門業者か自社の技術者を派遣して、エアコンの作業を行います。

引越し業者を通してエアコンの取り外し、取り付けを依頼する最大のメリットは、依頼者の負担を軽減できることです。引越し先が遠方の場合、旧居と新居でそれぞれ専門業者へ依頼しなくてはいけませんが、そういった手間は引越し業者が引き受けてくれます。基本的に、引越し業者へエアコンの作業を依頼したら、あとは任せておけば大丈夫です。

エアコンの取り外し、取り付けの料金

エアコンの取り外し、取り付けにかかる料金は、10,000~25,000円が一般的です。ただしこれは、特殊な作業を行わなかった場合の基本料金です。新居に室外機を設置するスペースがなくて吊り下げ式にしたり、配管パイプを延長したりすると、追加料金が加算されます。ほかにも、古いエアコンだと、劣化した部品の交換費用がかかることもあります。

引越しを機にエアコンのクリーニングを

長年使用したエアコンには、本体内部にカビや汚れが溜まっているので、引越しを機にクリーニングを専門業者に依頼することをおすすめします。フィルターや外装であれば、簡単にクリーニングできますが、エアコン内部は、専門の業者に任せたほうがいいでしょう。自動的にクリーニングを行うエアコンがありますが、そういった機種でも、内部の汚れは除去されていません。エアコン内部の汚れは、臭いや不調の原因になるので、定期的にクリーニングを業者へ依頼しましょう。

専門業者に依頼すると、1台10,000~15,000円程度の料金がかかります。複数台のクリーニングを同時に依頼すると多少の割引がされることがあります。

新居にエアコンを設置するときの注意点

必ず大家さんや管理会社の許可を得る

賃貸物件でエアコンを設置するときは、大家さんや管理会社から事前に許可を得てください。エアコンを設置するには、壁に穴を開けたり、室外機を屋外に固定したり、少なからず工事が必要になります。無断で工事をするとトラブルの原因になります。すでに壁に穴が開いていて、エアコンを設置できるようになっていても、追加で工事が必要になることがあるので、許可を得ておきましょう。

また、エアコンを設置したら、退去するときに必ず取り外してください。賃貸物件から退去する際は、入居前の状態に戻す、原状回復が基本です。退去してから、管理会社からエアコンの取り外し、処分にかかった費用を請求される可能性があります。

引越し前にエアコンの設置場所を決めておく

引越しをする前に、新居のどこにエアコンを設置するか、実際に部屋を見ながら検討しましょう。室外機を設置する場所や、どこに穴を開けて配管を行うか、どこから電源取るかまでしっかりと考えてメモをとっておき、引越し業者に伝えることで、速やかに設置作業を行うことができます。

引越しのときに深く考えずに決めてしまうと、あとになってから使い勝手が悪いことが発覚し、後悔することがあります。

エアコンを購入するときのチェックポイント

エアコンや室外機の設置場所を確認する

エアコンを購入するときは、室内の本体と屋外の室外機を設置する場所を確認しましょう。もし、室外機を設置するスペースがない場合は、屋根の上や軒下から吊り下げるといった特別な設置をしたり、配管パイプの延長をしたりする必要があります。こういった特別な工事を行う場合は、追加の工事料金が発生します。

また、エアコンは消費電力が大きいため、独立した専用のコンセントを設けなくてはなりません。小売店では、エアコンの工事料金が明示されていますが、それはあくまでも基本料金です。追加の工事が必要だった場合は、さらに料金がかかります。

設置する部屋の広さをチェックする

エアコンの出力は、6~8畳用や10~12畳用と部屋の広さで表現されています。エアコンの部屋の広さが示しているのは、6~8畳用の場合、住宅が木造なら6畳、鉄筋なら8畳が適正な広さという意味です。そのため、木造住宅の8畳の部屋に6~8畳用のエアコンを設置すると、部屋がなかなか冷えなかったり、温まらなかったりするだけでなく、エアコンがハイパワーで運転するため、電気代が余計にかかってしまいます。

また、部屋の広さはエアコンの出力に適していても、換気扇を使用するダイニングキッチンや、ロフトがあって天井が高い部屋は、出力が不足する可能性があります。部屋の状況などを小売店の店員に伝えて、相談してから購入する製品を決定しましょう。

部屋にあったエアコンを選ぼう

適切な機能を持ったエアコンを設置することで、快適さを確保しつつ、購入予算を抑えることができます。

エアコンは製品ごとに機能が異なり、多機能なものからシンプルなものまでさまざまです。例えば、コンロなどを扱うダイニングキッチン用のエアコン、1日中使用されるリビング用のエアコン、夜間だけ使用する寝室用のエアコンでは、求められる機能は大きく異なります。それぞれの部屋に適したエアコンを設置することで、無駄をなくし、結果的に購入費用や電気代を割安にできます。

エアコンが、どういった部屋に向いているかは、カタログに記されています。多くのカタログを入手して検討し、小売店の店員に相談しましょう。

エアコンを処分する方法

エアコンは家電リサイクル法に従って処分する

エアコンは「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」の対象品のため、法律に従って処分するように定められています。

エアコンを処分するには、リサイクル料金を払って購入した小売店へ依頼する、もしくは、リサイクル券を購入して自分で指定引取場所に持ち込みます。もし、購入した小売店が近くにない、指定引取場所へ持ち込む手段がないという場合は、自治体に連絡すれば、処分を引き受けてくれる小売店や業者を紹介してもらえることがあります。

■エアコンのリサイクル料金
電化製品 リサイクル料金
エアコン 972円~
※平成28年4月1日現在。別途収集・運搬料金が必要です。また、メーカー等によって料金が異なります。
※経済産業省のウェブサイトを参考に作成。

経済産業省「家電リサイクル法の仕組み」

小売店や業者に処分を依頼した場合、リサイクル料金のほかに、エアコンの取り外しや運搬に料金がかかります。これらの料金は、電話などで処分を依頼するときに、大まかな金額を教えてもらえます。引越しを機にエアコンを処分する場合は、引越し日前に処分してもらえるように、早めに連絡をしましょう。

2016年12月27日掲載

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ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

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