レンタカーで自力引越しを格安でする方法と注意点

ガイド:吉田 章

ほとんどの場合、引越しには荷物を運ぶトラックが必要です。
トラックと一口にいってもその種類は様々。ここではトラックのサイズと荷物の目安のほか、引越し費用の内訳、レンタカーを使った自力引越しの基礎知識などをご紹介します。

レンタカーで引越し

引越しトラックのサイズと荷物の目安

引越しに使われる主なトラックの種類ごとに、運べる荷物量の目安を解説します。

軽トラック

一人暮らしの引越しに使われるサイズです。ワンルームや1Kの部屋の荷物なら、軽トラックに積み込むことができるでしょう。冷蔵庫、洗濯機、シングルベッド、テレビなど一般的な一人暮らしの家具は積み込むことができますが、ベッドが大きいサイズだったり、ソファや本棚など大きい家具が多かったりする場合は注意が必要です。

2トンショートトラック

大きな家具や荷物が多い一人暮らしの方、二人暮らしのご夫婦やカップルの引越しに使われるサイズです。間取りのイメージは、1K、2K、1LDK。軽トラックに積み込むことができる量に加えて、洋服ダンスや食器棚などの大型の家具、倍くらいの量の段ボールを積み込むことができます。

2トンロングトラック

2トンショートトラックよりも、荷台の長さが長いタイプです。主に二人暮らしの引越しに使われることが多く、2Kや2LDKの部屋の荷物を積み込むことができます。

ファミリータイプの冷蔵庫や洗濯機、セミダブルベッド、ダイニングテーブルと椅子など、より多くの家具を運ぶことができることはもちろん、段ボールのほかハンガーボックスや衣装ケースもそのまま積み込めます。

3トントラック

2〜3人家族の引越しに使われるサイズのトラックです。部屋の広さの目安は2Kや2DK。2トントラックよりも横幅が広く、荷台は6畳半ほどのスペースがあります。

荷物の量によっては、3人以上の家族でも3トントラックで足りるということも。特に大型の家具や家電をあまり持っていないという方やお子さんが小さく荷物が少ないという場合は、3人以上でも3トントラックを検討すると良いでしょう。

4トントラック

一番大きなサイズのトラックです。3人以上の家族の引越しに向いており、家族の引越しでは最もよく使われます。荷物量の目安は、2LDK以上。荷台には8畳程度のスペースがあります。

3トントラックと比べると、荷台の幅、長さ、高さが大きくなるので、その分多くの荷物を積み込むことができます。一般的な家具や家電に加え、段ボールは50箱程度運ぶことが可能です。

引越しトラックのサイズを決める3つの項目

引越しトラックは、主に以下の3つの項目によって当日手配するサイズが決められます。

荷物の量

一番重要なのは、荷物の量です。引越し当日、運びたい荷物がトラックに積みきれない場合、別途料金が必要になることがあります。そうならないためにも、見積もり時に確認してもらった以上の量にならないよう注意しましょう。

また、費用を抑えることはもちろん、荷造りや荷ほどきの負担を減らすためにも、新居に運ぶ荷物は最小限にするのがおすすめです。

荷物の重さ

トラックは、そのサイズごとに積み込むことができる荷物の重さが決められています。それを超えてしまうと過積載となり、罰則や罰金が課せられることも。重大な事故に繋がる恐れがあるため、トラックの最大積載量は必ず守らなければいけません。

荷物が全てトラックに収まったとしても、物によっては最大積載量を超えてしまう場合があります。その際は、トラックのサイズを上げなければいけません。

道路の幅、駐車スペース

引越し当日は、旧居・新居共に玄関前もしくはその付近にトラックを駐車する必要があります。道幅が狭く通れない場合には、通ることができるサイズのトラックを手配し、なんども往復して荷物を運ばなければいけません。

普通乗用車がすれ違える程度の道幅があれば問題ないことが多いですが、判断が難しいようなら引越し業者に直接相談してみると良いでしょう。

どうやって決まる?引越し費用の内訳

引越し費用は、基礎運賃、実費、オプション料金の3つの項目によって決まります。それぞれどんなものか詳しく見ていきましょう。

基礎運賃

旧居から新居までの距離や、引越しにかかる作業時間に応じて決められている料金です。これは国土交通省が定める「標準引越運送約款」に沿って各業者が割り出しているため、業者ごとの差はほとんどありません。

実費

引越しに必要な作業スタッフの人件費、段ボール箱など梱包に必要な資材費、交通費などです。

当たり前のことですが、スタッフの人数が多ければ多いほど人件費が高くなり、支払う費用も高くなります。費用を節約するのであれば、荷物をできるだけ減らす、梱包資材は自分で準備するなどの工夫が必要です。

オプション料金

引越しの際に付帯するサービスにかかる費用のことです。具体的には、家具や家電の荷造り・荷ほどき、エアコンの取り外し・設置、ピアノや車の運送など。これらの作業を業者に頼みたいと考えている場合は、別途オプション料金がかかると考えておいた方が良いでしょう。

同じ荷物の量と移動距離でも業者ごとに料金に差が出るのは、このオプション料金の違いです。サービス内容によって、料金は業者ごとに決められているため、業者を比較する際はお願いしたいオプションサービスの料金を比較してみると良いでしょう。

レンタカーを使った自力引越しの基礎知識

レンタカーでトラックや車を借りて、自分で引越しをすると、費用を引越し業者に依頼するよりも安く抑えられることがあります。

引越し料金は、基礎運賃+実費+オプション料金からなっています。そして、引越し料金の内訳の基礎運賃は、移動距離や時間、荷物の量から決まります。つまり、引っ越す距離が短ければ短いほど、荷物の量が少なければ少ないほど、引越し料金は安くなります。

引越し料金が安くなるとはいえ、限度があります。格安の引越し業者でも、1万5千円ほどが最低料金になっており、どんなに引っ越す距離が短く、荷物が少なくても、それよりは安くなりません。

引っ越す距離が極めて短く、荷物が非常に少ない人であれば、レンタカーを借りて自力引越しをすれば、引越し料金を安く抑えることが可能です。

例えば、学生寮や会社の独身寮などに住み、家具や電化製品が備え付けで、荷物のほとんどを段ボールに梱包するような人の場合は、レンタカーでの自力引越しのほうが安くできるかもしれません。もちろん、レンタカーではなく、自分が車を所有しているか知り合いから車を借りられる場合は、引越しの費用をもっと安くできるでしょう。

レンタカーで自力引越しをするためのノウハウ

参考までに、引越し業者に頼らないで荷物を運搬する場合に知っておきたい基本知識を解説します。

大型の家具や電化製品は最後に積み込む

車に荷物を積み込むときは、段ボールや小型の家具、電化製品を積み込み、最後にタンスや冷蔵庫といった大型の家具、電化製品を積み込みます。

大型の家具や電化製品を最後に車へ積み込むのは、これらを新居へ移動して最初に運び込むためです。段ボールや小型の電化製品が新居に置かれていると、大型の家具や電化製品を運び込むときに邪魔になってしまうのです。

もし、大型の家具を運んでいるときにつまずいてしまうと、破損やケガをする可能性があります。先に大型の家具や電化製品を新居へ運び込むために、最後に車へ積み込みましょう。

重い荷物は下に、軽い荷物は上に積む

車やトラックで段ボールを積み上げる場合、下に重くて丈夫なものが入った段ボールを置き、上に小物や衣類などが入った軽い段ボールを積みます。運搬中に荷物が崩れても、軽い段ボールであれば、ほかの荷物へキズが付く可能性が低くなります。

ただし、割れ物が入った段ボールの場合は、軽くても下に置き、なるべく重いものを上に積まないようにしましょう。

近距離はワンウェイ・レンタルの手数料がかからない

基本的に引越し業者のトラックに乗って新居へ移動することはできませんが、自力引越しであれば、自分が運転して新居へ向かうので、移動にかかる交通費を節約できます。

レンタカーは、基本的に借りた営業所と返却する営業所を同じにしなければならず、異なる営業所へ返却するワンウェイ・レンタル(いわゆる乗り捨て)の場合は、距離に応じて手数料がかかります。ところが、多くのレンタカー業者では、同一都道府県内、または近距離であれば、ワンウェイ・レンタルの手数料が無料です。

つまり、近距離であれば、元の営業所ではなく、新居近くの営業所へ車を返却すればいいわけです。

自力引越しのデメリットと対策

引越しを専門としている引越し業者が行う作業を、自力引越しでは素人で行うので、さまざまなデメリットがあります。自力引越しのデメリットとその対策について紹介します。

梱包資材の手配を自分でしなくてはいけない

多くの引越し業者では、段ボールやガムテープといった梱包資材を無料で提供してくれます。また、引越し業者によりますが、食器用、靴用といった専用の梱包材や便利なグッズがあり、簡単に荷造りすることができます。自力引越しでは、そういったものはなく、すべて自分が準備しなくてはなりません。

ガムテープなどの梱包資材は、決して高価なものではないので、自分で購入しても大した負担ではありません。また、段ボールはホームセンターで購入するほか、無料でもらってくることもできます。

荷物などを破損しても補償がない

引越し業者は、作業中に荷物が破損してしまった場合、修繕や相応の金額で補償してくれます。しかし、自力引越しは、自分で作業しているため、補償を受けることができません。住居へキズを付けてしまった場合は、自分が修繕費用を負担しなくてはなりません。

荷物は破損しないように、厳重に梱包しましょう。割れ物はエアクッション(いわゆるプチプチ)などの緩衝材を使って包み、隙間にも緩衝材を詰めることで、衝撃を受けても破損しにくくなります。

荷物を車などで運搬するときは、荷物をしっかり固定しましょう。レンタカー業者によっては、荷物を固定する資材を貸してくれます(有料)。また、住居で荷物を運ぶときは、通路の角や玄関の扉などに毛布を貼り付けるなどの養生を行うといいでしょう。

重い荷物を自分で運ばなくてはいけない

引越し業者でなければ運べないような、タンスや冷蔵庫などの重い家具や電化製品も自分で運ばなければなりません。こういった重い荷物の運搬は、途中に階段などがあると、かなりの重労働になります。

重い荷物の搬入・搬出は、自力引越しで最も困難な問題です。重い荷物は、できるだけ大人数で運ぶようにしましょう。料金がかかってしまいますが、便利屋などに引越し作業の手伝いを依頼してもいいでしょう。重い家具のみの引越しを引越し業者に依頼する方法もあります。

手伝ってくれた人への謝礼が必要

引越しを手伝ってくれた人がいた場合、食事代や謝礼を支払う必要があります。手伝った人数が多かったり、謝礼が多かったりすると、引越し業者に頼むよりも高くついてしまうことがあります。

引越し料金を節約するのが目的であれば、謝礼は極力低く抑えましょう。また、食事をお弁当などにすることで、出費を抑えることができます。気持ち良く作業できるように、焦らず、時間に余裕を持たせた計画を立ててください。

引越し作業に時間がかかる

作業に慣れている引越し業者であれば、1時間もあれば搬出・搬入できるでしょうが、素人だと何時間もかかることがあります。しかも、真面目にテキパキと作業してくれるとは限りません。

素人には、引越し業者のような手際の良い作業はできません。作業を急かせて、荷物を落とすよりは、安全、確実に作業を進めることを優先してください。引越し作業の計画は、時間に余裕を持たせて立てましょう。また、搬出・搬入の手順を事前に考えておくことで、無駄な時間を省くことができます。

レンタカーを借りるときの注意点

実際にレンタカーを借りる際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

運転できるトラックの最大積載量に注意

運転できるトラックの最大積載量と車両総重量に注意しましょう。特に、2017年3月12日から改正した道路交通法が施行され、普通自動車免許を取得した年月日によって運転できるトラックの最大積載量、車両総重量が異なります。

■普通自動車免許で運転できるトラック(免許取得年月日別)
2017年3月12日~ ~2017年3月11日
最大積載量 2トン未満 3トン未満
車両総重量 3.5トン未満 5トン未満

最大積載量が2トン未満(3トン未満)でも、車両総重量が3.5トン(5トン未満)を超えるトラックは運転できません。もし、最大積載量や車両総重量を超えるトラックを運転した場合は、無免許運転になるので注意してください。

ちなみに、中型自動車免許が新設される2007年6月1日までに普通自動車免許を取得した人は、最大積載量5トン未満で車両総重量8トン未満のトラックを運転することができます(ただし乗車定員10人以下)。

引越しの繁忙期(3~4月)は、先に貨物用トラックがレンタルされてしまっていることがあります。繁忙期に引越しを行う場合は、早めに予約をしましょう。 また、レンタカー業者のウェブサイトから申し込んだり、JAFに加入していたりすると、レンタカーの料金が値引きされることがあります。申込み前にウェブサイトで確認しましょう。

荷物量に見合ったレンタカーを借りる

積載量の大きなトラックほどレンタル料金が高くなるので、荷物量にあったトラックを借りてください。大型の家具や家電がなければ、2トントラックではなく、1トントラックや軽トラックなどで済むことがあります。必要なトラックの大きさがわからないときは、レンタカー業者に相談しましょう。また、レンタカー業者によっては、荷物を固定するロープなどを用意しています(有料)。

運搬中に荷物が落ちてしまったり、雨で濡れたりする可能性があるので、トラックを借りた場合、できれば幌かバン(荷台に設置する箱型の荷室)のあるものを選びましょう。

引越しが終わってトラックを返却するときは、最寄りのガソリンスタンドでガソリンを満タンにしておきます。ガソリンを入れず返した場合は、ガソリン代と手数料がレンタル料金に加算されます。

距離引越しはワンウェイ・レンタルで

引っ越す距離が長い場合、借りたトラックを元の営業所に返却するのは大変です。そういうときは、トラックを借りるときに、ワンウェイ・レンタルを申請しておきましょう。ワンウェイ・レンタルは、距離に応じた手数料を払うことで、移動先の営業所に借りた車を返却できます。費用はかかりますが、戻りのガソリン代や時間を節約することができます。

もし事故を起こしてしまったら…

レンタカーを借りるときに、基本料金に保険が含まれています。そのため、もし、交通事故などを起こしたときは、この保険で賠償することができます。追加料金を払って「車両・対物事故免責額補償制度」に加入することで、保険の対物・車両補償における免責額の補償を受けられる制度もあります。

事故を起こしてしまったときは、負傷した人の救護を行い、その場で速やかに警察へ通報しましょう。その後、レンタカー業者へ連絡して、その後の対応について相談してください。

2017年1月25日掲載

2020年12月27日更新

引越し見積もりを複数社へ依頼

1回の入力で最大12社に一括見積もり!
引越し業者と直接相談・交渉することで、一番安い引越し業者が見つかる!

ライフラインの手続きを依頼

「Smyb引越し手続き」は、電気・ガス・水道などの手続きが一括でできる!
引越し手続きをまとめてカンタンに!

無料 一括手続きを依頼する
ガイドプロフィール
吉田 章(よしだ・あきら)
株式会社ウェブクルー 引越し関連サイト 営業担当

株式会社ウェブクルーが運営する引越し関連サイトの営業担当者。引越しに関する造詣の深さを活かし、営業担当として活躍中。

このページを読んだ人は次のページも読んでいます

不用品・粗大ごみを上手に処分する方法

市区町村の窓口に連絡して回収業者に来てもらう、というのが一般的な流れですが、実は引越し業者の中には、粗大ゴミの回収を行ってくれる会社も。

こうした知識の有無は、掛かるコストや手間に直結します。そこで本記事では、引越しで粗大ゴミを処分する際に知っておきたい、基本的な知識を解説したいと思います。

続きを読む

そのほかのおすすめコンテンツ

引越し料金の節約テクニック のほかのカテゴリ

注目のタグ一覧

引越し前 引越し直前 引越し後 申請・変更 疑問・解決 基礎知識 お得情報 マナー 引越し業者 引越しプラン サービス 注意事項 防犯・防災 子供
ページトップ