カーシェアとは?メリット・デメリットと利用方法を解説

ガイド:渡辺 剛志

カーシェアの正式名称は「カーシェアリング」で、1台の車を会員同士で共有するサービスです。サービスを利用すれば、マイカーを持たなくても好きなときに車に乗ることができます。その一方で、利用の有無に関わらず契約期間中は月額料金の支払いが必要です。この記事では、カーシェアを利用するメリットやデメリットを中心に解説します。サービスの利用手順も併せて解説するので、これからカーシェアの利用を検討している人はぜひ参考にしてください。

若者を中心に車離れが加速化している中、マイカー以外にも車を利用できるサービスが増えています。例えばレンタカーやカーリース、カーシェアなどです。マイカーを持つと購入費用やランニングコストがかかるため、これらのサービスを利用するのも選択肢のひとつです。

マイカーを持つことに抵抗がある人の中には、カーシェアの利用を検討している人も多いのではないでしょうか。この記事では、カーシェアを利用するメリットやデメリットを中心に利用手順も併せて解説するので、カーシェアの基礎知識が身につけられます。

カーシェアとは

マイカーを持つと、好きなときに好きなだけ利用できるので便利です。その一方で、購入費用やランニングコストに経済的な負担がかかります。必要なときに短時間だけ車に乗りたい場合は、カーシェアの利用を検討してみましょう。

1台の車を複数人で共有できる会員制サービス

カーシェアの正式名称はカーシェアリングで、1台の車を複数の会員で共有できるサービスです。日本では2002年からカーシェア事業が導入され、現在までに会員数は増加傾向にあります。

公益財団法人エコロジー・モビリティ財団による2021年7月の「わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」調査では、2021年の会員数が224万5,156人であることがわかっています。2002年のサービス開始当初は50人だったため、20年近くで著しい増加傾向です。

カーシェアで車を利用する際には、「ステーション」と呼ばれる場所が拠点となります。ステーションの数や場所はサービス会社ごとに異なりますが、首都圏を中心に全国各地に設置されています。

レンタカーとの違い

カーシェアとレンタカーは、どちらも車をレンタルできるサービスです。しかし、料金の仕組みや利用できる時間などに違いがあります。カーシェアとレンタカーの違いは次の通りです。

項目 カーシェア レンタカー
会員登録の有無 必要 不要
初期費用 必要 不要
月額料金 必要 不要
利用できる時間 分単位または時間単位 時間単位
満タン返しの必要性 不要 必要
乗り捨て 不可 可能

誰でも利用できるレンタカーに対し、カーシェアは登録した会員のみに限定されています。カーシェアは月額料金の支払いが必要になるため、利用しない期間があると損をする可能性があります。

その一方で、カーシェアはレンタカーに求められる満タン返しが不要です。給油には給油専用カードを利用できるため、ガソリン代を負担する必要がありません。

カーシェアを利用するメリット・デメリット

これからカーシェアの利用を検討しているなら、メリットやデメリットを把握しておきましょう。自分にとって、デメリットに対してメリットがどのくらい大きいかを考えることも大切です。

メリット

カーシェアを利用するメリットは次の通りです。

・好きなときに好きなだけ利用できる
・使い方によってはマイカーよりもコスパが高い
・キャンセル料がかからない

好きなときに好きなだけ利用できる

予約はウェブサイトやアプリなどで、24時間いつでもできます。時間単位だけでなく分単位にも対応しているため、買い物やレジャーなどの目的に合わせて必要なだけ利用できる点がメリットです。

使い方によってはマイカーよりもコスパが高い

カーシェアはレンタルなので、そもそも車の購入費用を準備する必要がありません。ガソリン代や保険料などのランニングコストが一切かからないため、使い方によってはマイカーよりもコスパが高くなります。

キャンセル料がかからない

レンタカーの場合、期日までに連絡しないとキャンセル料が発生します。一方のカーシェアは利用予定時間の直前までキャンセルを受け付けており、キャンセル料もかかりません。

カーシェアは、車が必要だけどコストを抑えたいという人に適しています。

デメリット

カーシェアを利用するデメリットは次の通りです。

・乗り捨てができない
・利用の有無に関わらず固定費かかかることがある
・予約時に返却時間の設定が必要

乗り捨てができない

カーシェアは、レンタカーのようにレンタルした店舗とは別の店舗に返却できません。レンタルしたステーションに返却する必要があるため、例えば引越しで遠方に移動するケースには不向きです。

利用の有無に関わらず固定費がかかることがある

カーシェアは、好きなときに好きなだけ車を利用できる便利なサービスです。しかし、カーシェアの料金タイプはレンタカーと異なり、月額料金制です。契約期間中は、利用しない月があっても月額料金を支払わなくてはなりません。

ただし、サービスの中には月額料金をほかの料金に補填できたり、利用しない月は無料になったりする場合もあります。

予約時に返却時間の設定が必要

カーシェアは、予約時に返却時間を設定する必要があります。これは、1台の車を複数人で共有するサービスならではのデメリットです。利用時間が予定より長引いても延長できないこともあるため、返却時間が長引く可能性がある場合はあらかじめ長めに設定しておかなければなりません。

ただし、次の予約者がいなければ延長ができるケースもあります。乗り放題プランを用意しているサービスもあるため、利用前にチェックしておくといいでしょう。

カーシェアを利用する手順

最後に、カーシェアの利用手順を解説します。

1. サービスに入会する

カーシェアは1台の車を会員同士で共有する仕組みなので、まずはサービスへの入会が必要です。サービス内容や月額料金などはサービスごとに異なるため、複数のサービスを比較して自分に適したものを選びましょう。

多くのサービスは、インターネットでの入会が可能です。入会後すぐに利用できるサービスもあれば、利用までに数日を要するサービスもあります。

2. 車を予約する

カーシェアを利用するためには、インターネットやアプリからの事前予約が必要です。予約の際には、画面の案内に従って次の項目を選択します。

・利用したいステーション
・車種
・利用予定時間
・返却予定時間 など

空きがある場合は即時予約が可能です。

3. 車を利用する

車を利用する際には、予約した車があるステーションに行く必要があります。ドアロックの解錠は、会員カードやICカードなどで行えます。エンジンキーは、車内のグローブボックスに入っているケースが多いです。

利用中は、必要に応じて給油や洗車を行いましょう。ガソリン代は月額料金に含まれており、車内にある給油専用カードで支払いができます。

4. 車を返却する

カーシェアの場合、車をレンタルしたところと同じステーションに返却する必要があります。同じエリアに同じサービス会社のステーションが複数あっても、返却場所を間違えないように注意しましょう。

車を降りる際には、次の利用者のためにエンジンキーや給油専用カードを元の場所に戻します。カーシェアはほかの利用者もいるため、ゴミの撤去や忘れ物をしないようにしましょう。

目的に応じてカーシェアとレンタカーを使い分けよう

カーシェアとレンタカーはどちらも車をレンタルできるサービスですが、利用方法や料金の仕組みなどが異なります。買い物や家族の送り迎えなど短時間の利用であれば、カーシェアは便利なサービスです。

一方でアウトドアや旅行などで長時間車が必要な場合は、レンタカーを利用するといいでしょう。マイカーがなくても、カーシェアとレンタカーを利用すれば目的に応じた使い分けができます。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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