タイヤの評価で車の査定額は変わる?タイヤの評価ポイントを解説!

ガイド:渡辺 剛志

車に装着されているタイヤの状態は、査定額に影響します。状態によってはマイナス査定につながる可能性があるため、査定を受けるまえに確認しておくことが大切です。この記事では、査定時にチェックされるタイヤのポイントをわかりやすく解説します。マイナス査定になる可能性がある場合の対処法も併せて説明するので、車の査定を受ける予定がある人は必見です。

車の査定額は外装や内装、エンジンなどのさまざまな項目が評価されて決まります。査定項目の中には、車を走行するために必要不可欠なタイヤも含まれているため、事前にチェックしておくといいでしょう。

この記事では、査定時にチェックされるタイヤのポイントをわかりやすく解説します。さらにタイヤをチェックした結果、マイナスポイントが発覚した場合の対処法も併せて説明しますので、参考にしてください。

車査定時のタイヤの評価が決まるポイント

車の査定は、基本的に一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)のガイドラインに沿って行われます。ガイドラインには項目ごとに評価基準が定められており、基準に沿っているか否かで評価が変動します。

タイヤのおもな評価基準は次の通りです。

・タイヤの溝の深さ
・タイヤのひび割れやキズ
・純正タイヤかどうか
・スペアタイヤの有無
・スタッドレスタイヤでも評価は変わらない

それでは各項目を詳しく解説します。

タイヤの溝の深さ

車の査定額は、タイヤの溝がどのくらい残っているかでプラス査定になったりマイナス査定になったりします。タイヤの溝は車の安全な走行に影響するため、深いほど評価が高くなります。

評価基準は3段階で定められており、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤで異なります。

ノーマルタイヤ スタッドレスタイヤ
1.6ミリメートル未満 5ミリメートル未満
1.6ミリメートル以上 5ミリメートル以上
5ミリメートル以上 8ミリメートル以上

3段階の中で高い評価になるのは、ノーマルタイヤが5ミリメートル以上、スタッドレスタイヤが8ミリメートル以上です。タイヤの溝が1.6ミリメートル未満は車検に通らず公道を走行できなくなるのでマイナス評価となります。

また、タイヤの評価は溝の深さ以外にインチ数も影響します。インチ数の評価基準は、次の13以下から19以上の7段階です。

・13以下
・14
・15
・16
・17
・18
・19以上

査定での評価はインチ数が大きいほど高くなりますが、大きければいいというわけではありません。車に適合しないサイズタイヤを装備している場合は、マイナス査定になる可能性があるからです。

タイヤのひび割れやキズ

車の査定額は、タイヤにダメージがあるとマイナス査定になる可能性があります。タイヤのダメージは、車の安全走行に支障をきたす恐れがあるからです。マイナス査定の可能性があるおもなタイヤのダメージは、次の通りです。

・ひび割れ
・キズ
・亀裂
・ピンチカット など

ピンチカットとはタイヤ内部の強度部材が断裂した状態で、横溝に盛り上がったこぶのような変形が現れている状態のこと。縁石に乗り上げたりタイヤを何らかの障害物にぶつけたりした経験がある場合は、ピンチカットを起こしている可能性があります。

純正タイヤかどうか

車の査定では、純正品を装着していたほうが社外品を装着しているより評価が高くなるのが一般的です。これはタイヤも例外ではありません。純正タイヤの評価が高い理由は、中古車市場でのニーズが高いからです。

そのため、純正以外のタイヤを取り付けていて純正タイヤが手元にある場合は、査定を受けるまでに交換したほうが高い評価が期待できます。しかし、タイヤを交換するには手間がかかりますし、タイヤ交換を業者に依頼する場合は費用がかかります。

かかった費用が査定額に上乗せされるわけではないため、純正タイヤに交換するかは買取業者に相談した上で検討するといいでしょう。

スペアタイヤの有無

車の査定では、スペアタイヤが標準装備されているか否かで評価が変動します。ただし、すべての車にスペアタイヤが標準装備されているわけではありません。時代の流れとともに、スペアタイヤの必要性やニーズが変化したからです。

従来は、ほとんどの国産車にスペアタイヤが標準装備されていました。しかし、最近ではスペアタイヤを標準装備していない国産車がほとんどです。

スペアタイヤが標準装備されない代わりに、近年はパンク修理キットが標準装備されるケースが増えてきました。パンク修理キットは、スペアタイヤに比べて軽く、車内の収納スペースを取らないからです。また、スペアタイヤは未使用のまま廃棄されるケースが多く、車の軽量化が重要視されるようになったのも理由のひとつです。

スペアタイヤが標準装備されている車は、査定までにスペアタイヤが準備できないと評価が下がります。一方で元々標準装備されていない車は、スペアタイヤの有無に関わらず査定時の評価に影響はありません。

また、スペアタイヤの標準装備が主流だった頃には、パンクしたときに使用する応急修理セットも装備されていました。応急修理セットに含まれている修理剤には、使用期限があります。使用期限が切れている場合は、マイナス査定になります。

スタッドレスタイヤでも評価は変わらない

冬場に雪が多いエリアでは、ノーマルタイヤのほかにスタッドレスタイヤも装備している方もいるでしょう。スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて価格が高い傾向にあります。しかし、スタッドレスタイヤを装備していても査定への影響はほとんどありません。

スタッドレスタイヤの評価は、ノーマルタイヤと同様に溝の深さやキズなどの状態で判断されるからです。ただし、ニーズが高まる冬前や雪が多いエリアでは、スタッドレスタイヤの評価が高くなることもあります。

マイナス評価になるタイヤは外したほうがいい?

ここまでは、車の査定でタイヤの評価が決まるポイントを解説しました。タイヤの溝が浅かったりキズがついていたりした場合、残念ながらマイナス査定になる可能性は高いです。しかし、マイナス査定になるタイヤは事前に外しておいたほうがいいのでしょうか。

タイヤのない車はよりマイナス評価になる

マイナス査定になる可能性があるタイヤでも、外さずに査定を受けましょう。車はそもそもタイヤがないと走行できません。そのため、タイヤがない車は「車」と判断されず、より評価が下がるからです。

また、タイヤを外すには手間がかかり、業者に依頼する場合は費用がかかります。さらに、業者によってはタイヤがないことを理由に買取自体を断られる可能性もあります。

タイヤ交換しても交換費用のほうが高くなる

車の査定では、タイヤの状態がいいほど評価が高くなります。査定を受けるまえに、プラス査定を期待してタイヤを新品に交換したほうがいいと考える人もいるでしょう。しかし、タイヤは交換せずに査定を受けることをおすすめします。

タイヤの交換には商品代の支払いが必要になり、業者に依頼する場合はさらに費用がかかります。新品のタイヤで査定を受ければ、その分査定額がアップする可能性があります。しかし、車の査定額には、タイヤの交換に要した費用が上乗せされるわけではありません。

タイヤを交換すると結果的に損をする可能性もあるため、そのままの状態で査定を受けたほうがお得なケースが多いです。

自分の車のタイヤの状態を確認してみよう

車の査定項目は多く、外装や内装、エンジン周りなどさまざまです。走行に影響がなく高い評価が期待できると思っていても、タイヤの状態が悪ければマイナス査定になる可能性があります。

タイヤの査定は、ほかの項目と同様にJAAIの評価基準に沿って行われます。まずは、ここで紹介した評価ポイントを参考にしてタイヤの状態を確認してみましょう。評価をアップするためにできることが見つかる可能性があります。

ただし、評価をアップするためにかけた費用は査定額に上乗せされるわけではありません。費用をかけても交換するかどうか迷った場合は、査定を依頼する買取業者に相談してみましょう。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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