夏休みシーズンは子供との交通事故に注意
自宅付近の生活道路にこそ危険が

ガイド:矢部 亨

夏休みシーズンは子供との事故リスクが上昇すると考えたほうがよさそうです。なぜなら、子供が路上にいる時間帯が普段と大きく異なることが予想されるから。「交通統計 平成25年版(公益財団法人 交通事故総合分析センター)」によると、交通事故による子供の死傷者は、その半数近くが14時~18時に集中しています。しかしこれは、通学というサイクルがあってのもの。夏休み中はあらゆる時間帯で、子供が路上に出ていることを想定して運転する必要があります。また、自宅から500m以内のエリアでの死傷者数が圧倒的に多いというデータもあり、運転し慣れた道路でも油断はできません。

夏休みシーズンは普段と比べて大きく交通環境が変化します。特に注意が必要なのが子供の存在です。データとともに子供との事故リスクについて解説していきましょう。

夏休みシーズンはあらゆる時間帯に子供との事故リスクが

夏休みシーズンにおける子供との事故リスクに関して、最も注意が求められるのが、事故が発生しやすい時間帯です。「交通統計 平成25年版(公益財団法人 交通事故総合分析センター)」によると、中学3年生までの子供の交通事故による死傷者は、14時~18時にその半数近くが集中しています。

交通事故による子供の死傷者数の時間帯別割合

この時間帯は、子供が学校から帰宅する時間帯にぴったりと当てはまることに注目してください。普段の状況では子供の帰宅時刻に事故リスクが最も大きくなると考えればいいでしょう。

しかし、夏休みシーズンは事情が大きく異なります。登下校という決まったサイクルがなくなるため、一定の時間帯だけ子供が路上に増えるという状況が考えづらく、あらゆる時間帯に子供との事故リスクが分散することが予想されるのです。

つまり、「この時間帯なら子供は通らない」と思っているような場所でも、子供が路地などから飛び出してくる可能性があるということ。ドライバーの油断とあいまって、事故リスクが急激に上昇してしまうことを覚えておきましょう。

子供との交通事故リスクは自宅から500m以内が最大

もうひとつ注目したいのが、子供との事故が起きやすいエリア。同じく「交通統計 平成25年版」によると、中学3年生までの子供の交通事故による死傷者は、その約6割が自宅から500m以内のいわゆる生活道路で発生しているのです。

交通事故による子供の死傷者の自宅からの距離別割合

通勤や業務で車を運転する大人からすれば、生活道路を、渋滞を避けるための「抜け道」や「近道」として使っている場合もあるはず。しかし、夏休みになると、昼間の生活道路が小中学生の遊び場になっている可能性も。より一層、子供の存在に細心の注意を払い、慎重にハンドルを握る必要があるでしょう。

夏休みシーズンも半ばに差しかかり、お盆休みの時期になりました。車での外出予定がある人も多いはずです。「この時間帯なら子供は通らない」という先入観を捨て、あらゆる場所で細心の注意を払って運転することが、子供との事故を避ける大切なポイントと言えそうです。

2015年8月14日掲載

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ガイドプロフィール
矢部 亨(やべ・とおる)
フリーエディター、「Motor Magazine」「ホリデーオート」元副編集長

モーターマガジン社で「Motor Magazine」や「ホリデーオート」等の自動車雑誌やウェブサイトの副編集長、編集長を歴任。現在はフリーエディターとして、守備範囲を広げ活動中。

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