走行距離が車査定に及ぼす影響とは|中古車を高く買い取ってもらうコツも紹介!

ガイド:渡辺 剛志

高走行距離の車を手放す場合、気になるのは「長い距離を乗りすぎて、査定額が下がってしまうのではないか」ということではないでしょうか。ここでは、走行距離が長いことで査定どのような影響を及ぼすのか、また、高値で売却するにはどうすればいいのか、そのポイントを紹介します。

車を所有していると、いつかは買替えのタイミングがやってきます。その際に、少しでも高い価格で売りたいと考える人は多いでしょう。しかし、長期間乗車した車や長い距離を走行した車は、高く売ることができるのでしょうか。

本記事では、走行距離が査定に及ぼす影響や、高く買い取ってもらうコツをご紹介します。車の買替えを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

車の走行距離は査定に影響する

どのような自動車でも走行距離は査定に影響しますが、どのくらい影響するのかわからない人も多いはずです。そこで、トヨタの「エスティマ」を例に、買取査定の相場をご紹介します。想定は2016年6月発売の「エスティマ アエラス」7人乗りで、新車価格は3,312,655円です。ここでは便宜的に2016年式とみなして、査定相場を見てみましょう。

走行距離 査定相場
5,001~10,000km 104万円~193万円
25,001~30,000km 98万円~187万円
45,001~50,000km 92万円~181万円

※当サイト『トヨタ「エスティマ」の中古車査定相場』から算出した2023年3月時点の査定相場

上記の表から、買取査定額は走行距離が20,000km長くなるごとに約10万円ずつ下がることがわかります。次の章からは、車の走行距離について詳しく見ていきましょう。

走行距離だけでなく年式も査定に影響する

車の査定には走行距離だけではなく、年式も影響します。年式は新車が運輸支局に登録された年月のことであるため、車がどれだけ古いものなのかを表す指標といえるでしょう。そのため、査定にも当然ながら影響しており、3年目や5年目など節目の年に価格が大きく下がる傾向があります。

査定は走行距離と年式のバランスが大事

査定にあたっては走行距離と年式のバランス、およびコンディションがポイントになります。走行距離が短い車は本来査定において高値で評価されます。しかし走行距離が短くとも長期間運転していない車は査定において評価されない場合があります。

その理由は以下の通りです。

1. 長期間運転せずに車を放置するとガソリンやオイルが劣化する
2. 劣化した状態で車を走らせるとエンジンに悪影響を及す
3. 上記を繰り返すと車のコンディションが悪くなる

走行距離だけでなく年式とコンディションのバランスも重要な要素となります。

車の走行距離による査定の目安

車の買取り・下取りの査定においては、走行距離が重視されます。なぜなら、走行距離は車の寿命を測る目安になるからです。

・~50,000km:比較的高値で買い取ってもらえる
・50,000~10万km:査定額が下がりやすい
・10万km以上:査定額がつきにくくなる

ここでは、走行距離ごとの査定の目安について詳しくご紹介します。

~50,000km:比較的高値で買い取ってもらえる

走行距離50,000kmまでの車であれば、比較的高値で買い取ってもらえる傾向にあります。その理由は走行距離の累計が50,000kmを超えると多走行車と判断されることが多いためです。ただし、車のコンディションにもよるので一概には言えません。

また、車の運転の仕方や使用用途によって異なりますが、基本的に走行距離は1年で10,000km程度が目安とされています。5年間で約50,000kmとなる計算ですが、例えばメンテナンスを定期的に行っていて休日のみレジャーなどを目的に使用していたなど乗車回数が少ない車であれば、年数が経過していてもコンディションが良いケースも少なくありません。高値で買い取ってほしい場合は、走行距離50,000km以下を目安に査定に出すことをおすすめします。

50,000~10万km:査定額が下がりやすい

走行距離50,000~10万kmまでの車の場合、おおむね5~10年間使用されているという計算になり、査定額が下がりやすい傾向にあります。また、長く乗車していると部品の故障率も高まるでしょう。そうすると修理費が高額になることが多いため、5年ほど乗って買い替える人も少なくありません。

上記の理由から、走行距離50,000~10万kmの中古車は敬遠される可能性があるため、このレンジの走行距離の車は査定額が下がる傾向にあるのが現状です。

10万km以上:査定額がつきにくくなる

走行距離10万km以上の車だと、査定額がつかなくなる可能性が高いです。走行距離50,000~10万kmの車よりもさらにダメージが蓄積されていて故障率が高い傾向にあるため、コンディションが悪すぎて買い取ってもらえないケースもあります。

買い取ってもらえない場合は、廃車専門業者に相談しましょう。車を分解してパーツを再利用してくれる可能性があるので、お得に車を手放せるかもしれません。

中古車を少しでも高く買い取ってもらうためのコツ

中古車を少しでも高く買い取ってもらうためのコツとして、以下の点が挙げられます。

・走行距離が短い状態で売却する
・走行距離以外で査定金額を上げる
・10万km超えの車は、海外に販路を持つ買取店に売却する

それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。

走行距離が短い状態で売却する

車の買取り査定において走行距離が重視されるのは、車の寿命を測る目安になるためです。車は走行距離が長くなるほどダメージを受け、定期的なメンテナンスを行っていても部品の劣化などコンディションが低下するケースが少なくありません。また、中古車販売にあたっても走行距離が短い方が売れやすい傾向にあることも、走行距離が重視される理由です。

このような理由から、少しでも査定額を高くするためには走行距離が短い状態で売却するのが賢明です。

走行距離以外で査定金額を上げる

査定してもらう際には、走行距離以外の要素で査定額アップの交渉をすることも可能です。アピールポイントの例として、以下の点が挙げられます。

・内装・外装の綺麗さ
・純正パーツなどの付属品が揃っている
・オプション品が付いている
・禁煙車である
・半年ごとに点検を受けていた記録がある
・ペットを乗せていない
・土足禁止にしており、土汚れが少ない

こうした内容をアピールして交渉することで、査定後に多少の金額アップが期待できるかもしれません。車の査定額を上げるためには、車の状態だけではなく依頼者の知識や売りたい気持ちが反映される場合もあります。できるだけ高値で売るためにも、ポイントを押さえて交渉することをおすすめします。

10万km超えの車は、海外に販路を持つ買取店に売却する

走行距離が10万kmを超えている車の場合は、海外に販路を持つ買取店に売却すると多少高く買い取ってくれる可能性があります。海外では精密な日本車の需要が高く、走行距離が10万km以上の車でも問題なく取引されるケースも少なくありません。

海外で人気のある車は、日本国内でしか売られていない車や、軽自動車や商用車、スポーツカーなどです。現在乗車している車がこれらの種類に該当すれば、高く売れる可能性があります。走行距離が10万kmを超えている場合は、海外への輸出も行っている業者を探してみるといいでしょう。

走行距離が長い車でもポイントを押さえれば高く売れる

車の査定は、走行距離だけではなく年式やコンディションなどさまざまな要素を考慮して行われます。基本的には年式とそれに応じた走行距離とのバランスが重要であり、どちらかが偏っていると高額での売却は難しいでしょう。

ただし、走行距離が長い車でもポイントを押さえれば高く売れる可能性があります。この記事を参考にして、乗っている車を高値で売却して乗り替えることを検討してみてはいかがでしょうか。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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