車の査定額はどのような方法で決まる?項目別のチェックポイント

ガイド:渡辺 剛志

車の査定額はどのような方法で決まるのか、項目別のチェックポイントを詳しく解説しています。見落としがちなオプションパーツや付属品なども、ケースによってはプラス査定になるため、ぜひ査定を受ける前に本記事を参考にして確認してみてください。

売却する車の査定額がどのように決まるのかを知りたいという人も少なくありません。

本記事では、中古車の査定基準を項目ごとに詳しく解説していきます。所持している車の状態と査定基準を比較して、査定で評価されるポイントを確認する際の参考にしてみてください。

中古車の査定額を決める方法

中古車の査定はJAAI(一般財産法人 日本自動車査定協会)が定めた「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」に沿って行われるのが一般的です。

この「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」で定められている車の標準状態を基準として、査定士が中古車の状態と比較し、加減点方式で査定額が決まります。

【項目別】中古車の査定基準とは

中古車の査定には、項目ごとの査定基準が示されています。それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

車種

車種によって査定額は大きく異なり、中古車市場でニーズが高い車種ほど査定額は高くなります。

ハイブリッドカー・ミニバン・軽自動車・コンパクトカーは中古車市場で人気のジャンルで、査定額が高くなる傾向があります。

また、プラス査定になることが多いのは、同じ車種の中でも人気があるカラーの場合です。

ただし、人気の車種やカラーでも中古車市場に多く出回っている場合は、需要よりも供給が多くなってしまうため、査定額が低くなる可能性があります。

年式と走行距離

年式は、新しいほど査定額が高くなる傾向があり、10年を超えた車の場合は査定額がつきにくくなります。

ただし、後続モデルがない車種や絶版車などはプレミアがつくことがあるため、たとえ年式が古くてもプラス査定となるケースもあります。

走行距離は、「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」で定められた標準走行キロが基準となり、1年で10,000km程度です。標準走行キロよりも極端に短かったり長かったりする場合は、マイナス査定になる可能性があります。

なお、総走行距離が10万kmを超えている場合は、標準走行キロに関わらず査定額がつきにくいようです。

外装と内装

外装と内装の標準状態は、無傷であることです。外装は、大きさが1cm未満の浅いキズやヘコミであれば、査定額に影響はほとんどありません。

内装は、シートやマット、天井などに破損や汚れ、シミがないことが標準状態です。内装が良好な状態であれば、プラス査定になるケースもあります。

なお、内装の査定は破損や汚れ、シミだけでなく臭いも対象です。タバコやペットの臭い、香水や芳香剤などの強い香りが残っている場合はマイナス査定になる可能性があります。

エンジンルームや足回りの状態

走行に重要なエンジン周りは、重点的にチェックが行われる項目のひとつです。エンジンオイルやバッテリーなどの状態、エンジンをかけたときに異音がしないかを確認します。

足回りは動作が正常かチェックが行われ、不具合がある場合はマイナス査定になる可能性があります。

また、修復歴や改造歴の有無も重要なチェックポイントです。事故による修復で、車の骨格部分を修理・交換した場合は修復歴となり減点されます。車の改造工作をした場合も、減点される可能性があります。

タイヤの残り溝

タイヤの残り溝はスリップサインが基準です。残り溝が1.6mmほどになるとタイヤにスリップサインが出ます。

「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」では、1.6mm以上であることを標準状態と定めており、1.6mm未満でスリップサインが出ている場合はマイナス査定の対象です。

また、タイヤのインチ数に関わらず残り溝が5mm以上ある場合は、プラス査定となります。

オプションパーツの状態

車の装備やオプションパーツも査定項目に含まれています。プラス査定を期待できるのは、純正品の装備やオプションパーツです。社外品の場合は買取業者によって評価が異なります。

査定の際、高い評価を期待できる装備やオプションパーツは次の通りです。

・安全装備
・電動スライドドア
・レザーシート
・サンルーフ
・アルミホイール など

付属品の状態

査定項目には保証書や整備手帳、取扱説明書などの付属品の有無や保存状態も含まれています。

保証書・整備手帳・取扱説明書の3点が揃っている場合は、プラス査定です。一方、汚損や破損、紛失している場合はマイナス査定になります。

また、スペアタイヤやフロアマット、灰皿など購入時に付いていたものも査定対象です。破損や汚れがある場合や欠品しているものがある場合は、減点されます。

査定を受ける前にアピールポイントを整理しておこう

本記事では、中古車の査定基準を項目別に解説しました。

中古車はJAAIが定めた「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」に沿って査定が行われます。外装や内装、付属品にキズや汚れがあったり、車の総走行距離が極端に長すぎたり、短すぎたりする場合はマイナス査定となってしまう可能性があります。

一方、純正のオプションパーツを取り付けている場合や、タイヤの残り溝が5mm以上ある場合などはプラス査定となるため、アピールポイントです。

車の査定を受ける前に今一度、車の状態を確認してプラス査定になるアピールポイントを整理しておきましょう。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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