中古車買取ではトラブルが多い?よくある事例と対処法・未然に防ぐ方法
車を手放すときは、買取業者に買い取ってもらうのが一般的です。しかし、車の買取りはクーリング・オフが適用されないため、トラブルが発生しやすいと言われています。それでは、車の買取りを巡るトラブルを回避するためにはどのような対策をしておけばいいのでしょうか。この記事では、車の買取りでよくあるトラブル事例や対処法を解説します。トラブルを防ぐためのポイントも併せて解説するので、安全な車の取引きを目指しましょう。
車を買取りに出す際には、買取業者に買い取ってもらうのが一般的です。しかし、相手が個人ではなく買取業者でも、絶対に安全で安心だとは限らないので注意が必要です。車の買取りを取り巻く環境下では、トラブルが発生しやすいからです。
ここで、独立行政法人国民生活センターのデータを基に、中古車の買取りで発生したトラブル件数を紹介します。
中古車に関するトラブルは2018年度から2020年度までで見ると減少傾向ではあるものの、相談件数は毎年7,000件超です。トラブルの内容はさまざまですが、車の買取りではクーリング・オフが適用されないことも相談件数が増えている原因として考えられます。
自分は大丈夫だと思っていても、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。そのため、これから車の買取りを検討している場合は、万が一に備えてトラブルの対処法や防ぐコツを把握しておくといいでしょう。
この記事では、車の買取りを巡るよくあるトラブルと対処法を中心にわかりやすく解説します。
【契約前】車の買取りを巡るよくあるトラブルと対処法
車の買取を巡るトラブルは多く、どのタイミングで巻き込まれるかわかりません。トラブルは売買契約を結んだ後に発生するとは限らないため、信頼できる買取業者を見つけることが大切です。
ここでは、売買契約を結ぶ前によくあるトラブルと対処法を解説します。
査定の費用を請求された
車を買取りに出すときには、買取業者の査定を受ける必要があります。査定は買取業者の営業活動の一環なので、基本的には無料で受けられます。しかし、すべての買取業者が無料で査定を行っているとは限らないので注意が必要です。
例えば買取業者に出張査定を依頼した場合、店舗と自宅の距離が遠かったことを理由に出張費用を請求されるケースもあります。買取業者の中には、無料で出張査定が行えるエリアを限定しているところもあるからです。
また、査定が無料と謳っている買取業者でも、買取りを断ると査定費用を請求されるケースもあります。実際には、出張費用や査定費用を請求されてトラブルに発展した事例も少なくありません。
トラブルを防ぐためにも、買取業者に査定を依頼する際に費用が発生するかどうかを確認するようにしましょう。
契約を強要された
買取業者で車の査定を受けても、必ず買取りに出さないといけないわけではありません。そのため、買取業者から提示された査定額や条件に納得できない場合は、買取りを断ることも可能です。
しかし、買取業者の中には在庫を確保したいがために、買取りを強く勧めてくることがあります。買取業者と一度売買契約を結んでしまうと、簡単には買取りをキャンセルできません。なぜなら、車の買取りにはクーリング・オフが適用されないからです。
実際のトラブルでは、買取業者からクーリング・オフが適用されると嘘の説明をされ、納得できないまま売買契約に至ったケースもあります。キャンセルできる猶予期間が設けられていることもありますが、入庫した後は基本的にキャンセル料の支払いが必要です。
車の買取りではクーリング・オフが適用されないため、本当に買取りに出すかを十分に検討した上で判断するようにしましょう。
【契約後】車の買取りを巡るよくあるトラブルと対処法
買取業者と売買契約を結んだ後は契約前に比べてトラブルが多く、簡単にキャンセルできないので注意しましょう。売買契約を結んだ後にによくあるトラブルと対処法を解説します。
再査定後の減額
車の売買契約後によくあるトラブルは、再査定後の減額です。車の査定は一度限りではなく、引渡し後に「二重査定」と呼ばれる二度目の査定が行われることがあります。再査定が行われる理由は、一度目の査定でわからなかった瑕疵(かし)が発覚するケースがあるからです。
瑕疵とは、車の修復歴やキズなどです。再査定で瑕疵が発覚すると、それ相当の減額を受けることになります。例えば一度目の査定から引渡しまでの間に事故を起こし、車にキズがついた場合です。
買取業者は売り手に対して契約不適合適任を追求できる立場にあるため、再査定後の減額がやむを得ないこともあります。しかし、法的に有効な範囲外の可能性もあるため、再査定後に減額された場合はきちんと確認しましょう。
キャンセル不可またはキャンセル料の請求
車の売買契約後にキャンセルを申し出ると、買取業者とトラブルになる可能性があるので注意しましょう。売買契約後でも、契約書に記載されている期限内であれば無条件でキャンセルできるケースがほとんどです。
しかし、期限を1日でも過ぎている場合はキャンセルが難しく、キャンセルできても基本的にはキャンセル料の支払いが必要です。キャンセル料は買取業者ごとに自由に設定できますが、契約書に記載されている金額以上は請求されません。
ただし、キャンセル料を支払う意志を伝えても、買取業者側がキャンセルに応じてくれないこともあります。例えば、すでに買い手が決まっているときやオークションへの出品準備に取り掛かっているときなどです。
買取業者が買い取った車は中古車として再販されるため、売買契約を結んだ後すぐに再販に向けた準備に入ることも少なくありません。すでに再販準備に入っているにも関わらずキャンセルを強く要望した場合、買取業者が被った損害額分を支払う必要があります。
代金が支払われない
車の引渡し後は、買取業者から代金が支払われるのを待つだけです。買取業者ごとに支払い日は異なりますが、車の引渡しの翌日~1週間程度が目安です。支払い日には、きちんと代金が入金されているかを確認しましょう。
悪徳業者の場合、代金を支払わずに車だけを持ち逃げされることがあるからです。支払い日を過ぎても入金が確認されない場合は、単に口座番号間違いの可能性もあるため、買取業者に連絡しましょう。
査定や売買契約の際に印象が良い買取業者でも、実は車を持ち逃げするような悪徳業者の可能性もあります。そのため、車を買取りに出す際には信頼のおける買取業者を見つけることが大切です。
中古車の買取りでトラブルを防ぐためのポイント
自分は大丈夫だと思っていても、車の買取りを巡るトラブルに巻き込まれるリスクはゼロではありません。ここではトラブルを防ぐためのポイントを3つ解説するので、万が一のリスクに備えましょう。
修復歴やキズは正直に伝える
車に修復歴や大きなキズがあると、マイナス査定になる可能性があります。しかし、修復歴や大きなキズがある場合は、最初の査定を受けるときに買取業者にきちんと伝えておくことが大切です。
最初の査定で査定員が車の状態を把握しておけば、再査定後に減額されるトラブルを防げるからです。万が一修復歴を隠していても、査定員はプロフェッショナルなので基本的にはバレてしまいます。
また、嘘の情報を伝えると、買取業者との信頼関係にも悪影響を与える可能性もあります。再査定後のトラブルを防ぐためには、最初の査定で修復歴やキズがある場所を査定員といっしょに確認するのがおすすめです。
すぐに契約しない
買取業者は少しでも多くの在庫を確保したいため、半ば強引に売買契約を勧めてくることも想定されます。しかし、査定を受けた後すぐに車の買取りを判断せず、慎重に検討するようにしましょう。
すぐに売買契約を結ぶと、後から「やっぱり買取りに出したくない」、「査定額が高い他社に買い取ってもらいたい」と思うことがないとは限らないからです。売買契約後のキャンセルはトラブルに発展しやすいため、車の買取りは即決しないようにしましょう。
優良な買取業者を見つける
買取業者の中には、悪徳業者が潜んでいる可能性もゼロではありません。車の買取りを巡るトラブルを防ぐためには、優良な買取業者を見つけることが大切です。ここで、優良な買取業者を判断する基準をふたつ紹介します。
買取業者を探すときには、JADRI(ジャドリ)に加盟しているかどうかをチェックしましょう。JADRIとは一般財団法人日本自動車流通研究所の略称で、優良な買取業者のみで結成された団体です。
JADRIに加盟している買取業者は、既存会員の推薦や質の高い経営など一定条件を満たしているので安心です。また、一括査定サイトの中には、一定の審査基準を満たした買取業者としか提携していないところもあります。
優良な買取業者と提携している一括査定サイトを利用すれば、車の買取りを巡るトラブルを未然に防げます。
株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。
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