エコカー減税でお得に車を手に入れる

ガイド:矢部 亨

「エコカー減税」が平成27年度まで延長され、今が買い時のエコカー。車種によって減税額に差はありますが、購入時の費用を十数万円抑えられるケースが多々あります。車の乗替えを検討中の人は、ぜひエコカーを視野に入れてみてください。古いガソリン車などに比べ、飛躍的に燃費が向上するため、維持費を節約することもできますよ。

現在、エコカーには税制上のさまざまな優遇措置が取られています。エコカーの種類と減税率を紹介しますので、車を購入するまえに確認しておきましょう。

エコカーに対する優遇税制はふたつある

ガソリン消費が少なく、排気ガスや二酸化炭素の排出量が少ないエコカー。環境への配慮から、近年急速に人気を集めていますが、人気の秘密はそれだけではありません。エコカーへの乗替えを促進すべく、政府がエコカーに対して税金の優遇措置を取っているのです。

2014年4月時点で、エコカーに関する減税措置はふたつ。ひとつは「エコカー減税」と呼ばれ、自動車取得税と自動車重量税が軽減されます。もうひとつは「自動車グリーン化税制」。こちらは毎年4月1日に課せられる自動車税を軽減する措置です。

新車でエコカーを購入する場合、エコカー減税で十数万円、自動車グリーン化税制で数万円の優遇が受けられるのが一般的です。また中古車でも、自動車取得税が数十万円程度控除されます

  • ●リーフX 2WD(日産)の例
    エコカー減税:10万4,800円減税+自動車グリーン化税制:約22,000円減税
    =12万6,800円減税
  • ●プリウス PHV L 2WD(トヨタ)の例
    エコカー減税:9万5,700円減税+自動車グリーン化税制:約29,500円減税
    =12万5,200円減税

エコカーのおもな種類と減税率

一口に「エコカー」と言ってもさまざまな種類があり、「エコカー減税」における減税率や燃費も異なります。代表的なエコカーの種類と特徴、減税率をまとめましたので、車選びの参考にしてください。

電気自動車(燃料電池車を含む)

電気でモーターを回して走る自動車。最近では、充電スポットの増設など、インフラ整備が進んでおり、徐々に普及しつつあります。

  • 燃費・コストパフォーマンス:
    満充電で300~800円程度。航続距離は満充電で120~160km程度(車種・運転条件による)。
  • 二酸化炭素(排気ガス)排出量:
    走行中の二酸化炭素排出量はゼロ。
  • 減税率
    • ●自動車重量税:新車/免税、2回目車検/免税
    • ●自動車取得税:新車/非課税、中古車/45万円控除

ハイブリッド車(乗用車)

ガソリンエンジンと電気モーターを併用して走る自動車のこと。低速域や発進時など、エンジンの燃費効率が悪いときには電気モーターで走り、中速・高速域ではエンジンを利用します。ガソリンスタンドを利用できるのが魅力。

  • 燃費・コストパフォーマンス:
    通常のガソリン車に比べて、平均2倍以上の燃費を実現。
  • 二酸化炭素(排気ガス)排出量:
    通常のガソリン車に比べて、20~30%程度排出量を抑制。
  • 減税率
    • ●自動車重量税:
      新車/燃費基準達成率に応じて50%軽減~免税、2回目車検/排ガス・燃費基準達成率に応じて免税
    • ●自動車取得税:
      新車/燃費基準達成率に応じて50%軽減~非課税、中古車/15万~45万円控除

プラグインハイブリッド車

電気自動車とハイブリッド車の機能を併せ持った車で、自宅で充電できます。短距離のドライブでは電気自動車(モーターで駆動)として走行し、長距離のドライブではハイブリッドカー(ガソリンエンジンとモーターで駆動)として走行します。また、災害などで停電が起きた際に、電力を家全体に供給することができるメリットも。

  • 燃費・コストパフォーマンス:
    燃費効率は、ハイブリッド車と電気自動車の中間くらい。
  • 二酸化炭素(排気ガス)排出量:
    ハイブリッド自動車と電気自動車の中間くらいの排出量。
  • 減税率
    • ●自動車重量税:新車/免税、2回目車検/免税
    • ●自動車取得税:新車/非課税、中古車/45万円控除

クリーンディーゼル車(平成21年排ガス規制適合の乗用車)

粒子状物質や窒素酸化物といった大気汚染物質の排出量が少ない、新しいタイプのディーゼル車のこと。欧米でエコカーと言えば、このクリーンディーゼル車を指すのが一般的。

  • 燃費・コストパフォーマンス:
    燃料である軽油がガソリンより15%程度安いほか、ガソリン車に比べて平均30%ほど燃費効率が向上。
  • 二酸化炭素(排気ガス)排出量:
    ガソリン車と比べて25~50%ほど排出量が減少。
  • 減税率
    • ●自動車重量税:新車/免税、2回目車検/免税
    • ●自動車取得税:新車/非課税、中古車/45万円控除

天然ガス自動車(平成21年排ガス規制Nox10%以上低減)

天然ガスを燃料とする自動車のこと。天然ガスはガソリンに比べて安く、排気ガスに含まれる有毒物質が少ないというメリットがあります。天然ガスの供給スタンドが少ないのが難点。

  • 燃費・コストパフォーマンス:
    ガソリン車に比べて平均で30~50%ほど燃料代が安価。
  • 二酸化炭素(排気ガス)排出量:
    ガソリン車と比べて20~30%ほど排出量が減少。
  • 減税率
    • ●自動車重量税:新車/免税、2回目車検/免税
    • ●自動車取得税:新車/非課税、中古車/45万円控除

低燃費かつ低排出ガス認定車(乗用車)

国土交通省が定めた低排出ガス車認定制度や燃費基準をクリアしたガソリン車のこと。種類が多く、手が届きやすい価格の車が多いのが特徴です。

  • 燃費・コストパフォーマンス:
    最近では、ハイブリッド車に負けないほど低燃費のガソリン車も登場しています。
  • 二酸化炭素(排気ガス)排出量:
    通常のガソリン車に比べて、窒素酸化物や二酸化炭素などの排出量が抑制されています。
  • 減税率
    • ●自動車重量税:
      新車/燃費基準達成率に応じて50%軽減~免税、2回目車検/排ガス・燃費基準達成率に応じて免税
    • ●自動車取得税:
      新車/燃費基準達成率に応じて60%軽減~非課税、中古車/15万~45万円控除

2013年3月5日掲載
2014年4月8日更新

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ガイドプロフィール
矢部 亨(やべ・とおる)
フリーエディター、「Motor Magazine」「ホリデーオート」元副編集長

モーターマガジン社で「Motor Magazine」や「ホリデーオート」等の自動車雑誌やウェブサイトの副編集長、編集長を歴任。現在はフリーエディターとして、守備範囲を広げ活動中。

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