車のスプリングの寿命は何年?交換時期の目安や長持ちさせる秘訣
車のスプリングとは、サスペンションを構成する部品のひとつです。スプリングには車の重量を支えるほかに、路面から受ける衝撃を吸収する役割があります。スプリングの寿命が近づくと、車の走行中にさまざまなサインが現れます。車を安全に快適に利用するためには、スプリングの寿命のサインに気づいて交換することが大切です。この記事では、スプリングの寿命や交換時期の目安を解説し、スプリングを長持ちさせる秘訣も併せて紹介します。
車の走行中に何らかの異常が現れた場合、原因を見つけて適切に対処しなければ故障につながるリスクがあります。スプリングはサスペンションを構成する部品のひとつです。劣化すると運転に支障を来すため、寿命を迎える前に交換する必要があります。
スプリングは外から見えにくい場所にあるため、劣化具合や交換時期がわかりにくいという人も多いのではないでしょうか。この記事では、スプリングの寿命や交換時期の目安をわかりやすく解説します。交換方法や費用相場も併せて解説するので、この記事を読んでスプリングの適切なメンテナンスを行い、安全に車を走行させましょう。
車のスプリングとは
1台の車に使用されている部品は約30,000個に及び、スプリングも含まれています。スプリングとは、車のサスペンションを構成する部品のひとつです。
サスペンションとは車に取り付ける際に必要なアームのことで、サスペンションアーム、スプリング、ダンパーと呼ばれる3つの部品で構成されています。
スプリングはその名の通りばね状の部品で、車の重量を支える重要な部品。悪路や砂利道など路面の状態によっては、タイヤから伝わる衝撃を直接受けるため、走行が不安定になって危険な場合があります。タイヤと車体の間にスプリングがあれば、路面から受ける衝撃を吸収するため、安定した走行が維持できるわけです。
サスペンションを構成するダンパーには、スプリングの伸縮を穏やかにする役割があります。
車の部品として欠かせないスプリングの寿命
車を安定して走行させるためには、スプリングの存在が欠かせません。しかし、スプリングはほかの部品と同様に寿命があります。ここでは、スプリングの寿命の目安を解説します。
目安は10年程度
スプリングの寿命は10年程度、走行距離では10万km以上が目安だと言われています。車の部品の中でも耐久性は高いですが、10年や10万kmを超えるころには全長が縮んでしまっている場合があります。
スプリングは劣化によって多少曲がるケースはあっても、折れるケースはまれで、基本的には新車の購入から廃車まで使用できるケースがほとんどです。そのため、スプリングの寿命を極端に気にする必要はありません。
スプリングの寿命はあくまでも目安なので、不具合を感じなければ10年や10万kmを超えたからといって慌てて交換しなくても問題ありません。ただし、次のような使用状況では寿命が短くなる可能性があります。
・悪路を走行する機会が多い
・段差の多い場所を走行する機会が多い
・重量がある荷物を載せて走行する機会が多い
舗装された道路を安定的に走行していると、通常よりも寿命が長くなることもあります。走行中に何らかの違和感を覚えた場合は、劣化の可能性が考えられるので交換したほうがいいでしょう。
スプリングの寿命サイン
スプリングの寿命は、走行中に感じる何らかのサインで気づくことがあります。走行中に次のような症状が現れた場合は、スプリングの寿命が近づいているサインです。
・異音(ギシギシ、ガタガタ)
・走行が不安定(ハンドルを取られる)
・タイヤの偏摩耗
・車高が低く感じる
・バンパーや下回りが頻繁にぶつかる など
異音やハンドルを取られるなどの症状が現れる理由は、スプリングの寿命が近づくと路面からの衝撃を吸収する力が弱まるからです。まれなケースですが、スプリングが折れた場合も足回りから異音が生じます。
また、スプリングが劣化して縮むと車高が下がるため、バンパーや下回りが頻繁にぶつかるようになります。
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スプリングの交換方法と費用相場
スプリングの異常で現れるさまざまな症状は、新しいものに交換すれば解消します。ここでは、スプリングの交換方法と費用相場を解説します。
スプリングの交換方法
スプリングの交換方法は、セルフ修理または専門業者への依頼です。セルフ修理ができないわけではありませんが、自分で行うとホイールアライメントのズレが生じたり、「1G締め直し」と呼ばれる特殊な作業が必要になったりします。
「1G締め直し」とは、足回りのねじれをリセットして本来の動きを取り戻す作業です。1GのGは地球上の重力のことを指しています。車も常に重力を受けているので、スプリングを含むサスペンションは少し緩んだ状態になります。
スプリングの交換は車体をリフトアップして行うのでサスペンションが伸びきりますが、車体を地面に降ろすと縮みます。すると、ラバーブッシュというゴム素材でできたショックを吸収する部品がねじれた状態になるため、走行時にサスペンションが十分な役割を果たせなくなるというわけです。
そこで、足回りの整備や交換時には1G締め直しを行い、足回りの違和感を取り除きます。具体的には1Gがかかった状態を再現し、ラバーブッシュが解放された状態でナットボルトを締め直す作業です。
セルフ修理では1G締め直しが難しいため、車検や定期点検の際に自動車整備工場の担当者に相談してみましょう。スプリングの交換は、ディーラーやカー用品店でも受け付けています。
スプリング交換にかかる費用相場
スプリングを交換するためには、部品代と工賃が必要です。
| スプリング交換の費用相場 | 25,000円~60,000円程度 |
|---|---|
| 部品代 | 5,000円~30,000円程度 |
| 工賃 | 20,000円~30,000円程度 |
上記のように、部品代と工賃を含めた費用相場は25,000円~60,000円程度です。スプリングはサスペンションを構成する部品のひとつであり、スプリングだけを交換する場合でもほかの部品を解体する必要があるため、工賃が高い傾向にあります。
また、部品代は普通自動車と軽自動車で異なります。普通自動車の部品代は、軽自動車よりも高めです。
車のスプリングの寿命を延ばす方法
スプリングの寿命は、10年または走行距離10万km以上が目安ですが、車の使用状況によっては延ばすこともできます。ここでは、スプリングの寿命を延ばす方法を解説します。
舗装されていない道路をなるべく避ける
スプリングには車の重量を支えるほかに、路面から受ける衝撃を吸収するクッションのような役割があります。悪路や段差の多い場所を走行する機会が多い場合、劣化に拍車をかけることになるので注意が必要です。
舗装されていない道路をできるだけ避けて走行すれば劣化を抑えられるため、通常よりも長く使用できるケースがあります。
常に穏やかな走行を心掛ける
スプリングの寿命を延ばすためには、舗装されていない道路を避ける以外にもできることがあります。それは運転パターンを頻繁に変えず、常に穏やかな走行を心掛けること。急な加速や減速、急ハンドルなど運転パターンが変わると、スプリングに負担がかかりやすいからです。
常に穏やかな走行を心掛けることは、スプリングを含むサスペンションの寿命を延ばすことにもつながります。
走行中に異常を感じたら業者で点検を受けよう
スプリングの寿命は10年や走行距離10万km以上が目安ですが、廃車まで使用できるケースがほとんどです。しかし、異音や違和感を感じた場合は、安定した走行に支障をきたす場合があります。
セルフ修理は1G締め直しと呼ばれる特殊な作業が必要なので、費用はかかっても専門業者への依頼をおすすめします。普段からできるだけ舗装された道路を選び、スプリングに優しい運転を心掛けましょう。
株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。
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