車の査定に年数(年式)はどのくらい影響する?走行距離との関係性も解説

ガイド:渡辺 剛志

車の査定には、少なからず年数が影響します。年数が査定にどのくらいの影響を与えるのかを知らないまま査定に出すと、車を相場よりも安く売却してしまう可能性があります。そのため、車を売却する場合、年数は無視できない項目のひとつです。この記事では、車の査定に年数がどのくらい影響するのかをわかりやすく解説します。車の売却を見極める目安となるタイミングも併せて解説するので、自分の車の状況と照らし合わせてみてください。

車の査定額は、査定スタッフが基準となる項目に沿って評価した上で算出される仕組みです。評価の基準項目は車種や外装、エンジン周りなど多岐にわたり、それぞれ査定額に与える影響は異なります。

査定額に影響を与える項目として無視できない項目に「年数」があります。果たして、車の年数は査定額にどのような影響を与えるのでしょうか。この記事では、車の査定に年数がどのくらい影響するのかをわかりやすく解説します。

車の売却を見極める目安となる年数や走行距離との関係性も併せて解説するので、この記事を読んでベストなタイミングで車を売却しましょう。

車の査定で年数は影響するのか?

一般財団法人自動車検査登録情報協会の調査によると、普通車の平均使用年数が13.87年であることがわかっています。車は古くなるほど価値が下がるため、13年を迎える頃にはほとんど廃車になっているのが現状です。

ここでは、車の年数が査定に与える影響と年数ごとの価値の目安を解説します。

出典:一般財団法人自動車検査登録情報協会「車種別の平均使用年数推移表(令和3年)」

査定に影響するのは「年式」

車の査定では、査定スタッフによって走行距離やエンジン周りなどのさまざまな項目のチェックが行われます。査定額に影響する項目の中には、「年式」が含まれています。年式とは、車が製造された年のことです。

例えば、2019年に製造された車は「2019年式」と表現されます。年式は、自動車検査証の「初年度登録年月」の欄で確認可能です。時折、年式が「2年落ち」や「5年落ち」などの年数で表現されることもあります。

年式を年数で数える場合は、新車登録されてから何年経過しているかを目安にするといいでしょう。

年数ごとの価値の目安

一般的に、車は新車登録から経過している年数に比例して価値が下がります。年数による価値の下落率は次の通りです。

新車登録からの年数 価値の下落率
1年 30%程度
3年 30%~45%程度
5年 40%~60%程度
10年超 90%程度

例えば300万円の車を新車で購入した場合、1年経つと210万円程度、3年経つと165万円程度まで価値が下がります。余程の人気車種でニーズが高い車ではない限り、新車登録から10年を超えるとほとんど価値がありません。

ただし、ここで紹介した年数と価値の下落率の関係性はあくまでも目安です。車の価値は、年数以外にも走行距離や車種などのさまざまな項目が評価され、総合的に判断されます。

年数で考える中古車を売るタイミング

ここまでで解説した通り、車の価値は新車登録から年数が経つにつれて下がります。車をより高く売却するためには、より早い売却が望ましいです。それでは、どのくらいの年数を目安にして車を売却するのがいいのでしょうか。

3年目

新車を購入後、車を売却する人が多いのは新車登録から3年目~5年目です。3年目は、初回車検を受けるタイミングと重なります。初回車検の費用は受ける場所によって変動しますが、20,000円~10万円が相場です。車検前に車を売却するとコストカットできるでしょう。

また、3年目にはメーカーから新モデルが登場している可能性があります。新モデルが発売されると、旧モデルの価値が下がるのが一般的です。そのため、新モデルの発売時期を狙えば、車を高く売却できる可能性が高いでしょう。

5年目

新車登録から3年目で売却するタイミングを逃した場合は、5年目を狙ってみましょう。5年目は2回目の車検を受けるタイミングと重なるため、車検前に売却すればコストカットに繋がります。

2回目の車検費用は、初回よりも高くなるのが一般的です。5年も経つと部品の交換やメンテナンスが必要になり、車検費用の負担が大きくなるからです。また、5年を経過した車の価値は大幅に下がり、60%程度になると言われています。

例えば、新車価格が300万円だった車も5年経つと120万円程度、500万円だった車は200万円程度まで価値が落ち込みます。5年目を逃すと車の価値は下がる一方なので、3年目の次はこのタイミングでの売却を検討してみましょう。

10年を経過した車でも買い取ってもらえる?

車の価値は新車登録からの経過年数に応じて下がり、10年を経過した頃にはほとんどゼロに近い状態になります。車を売却するおもな方法は、買取業者の買取りとディーラーの下取りの2種類です。

ディーラーで新車を購入する際には、販売価格から下取り額分を差し引いてくれます。しかし、10年を経過した車の下取り額は数万円程度に留まり、引取り費用や廃車手続き費用を請求される可能性もあるでしょう。

一方で買取業者の場合、10年を経過した車でも買い取ってもらうことができます。買取業者には、買い取った車を海外に輸出したり解体してパーツとして販売したりなどのルートがあるからです。

そのため、新車登録から10年を経過した車を売却するときには、ディーラーではなく買取業者に依頼しましょう。


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車の査定は年数だけではない!査定に関わる項目

買取業者やディーラーでは、さまざまな項目を一定の基準に沿って評価し、査定額または下取り額を算出します。査定項目や基準を提供しているのは、一般財団法人日本自動車検査協会(JAAI)です。

JAAIによる査定項目には、年数だけでなく次のような項目が含まれています。

走行距離

車の査定額には走行距離も影響します。走行距離は、車が製造されてから査定を受けるまでの総走行距離です。価値が大きく下がるタイミングは、走行距離が50,000kmと10万kmです。

しかし、50,000kmと10万kmでの価値の下落率は同じわけではありません。50,000kmは、10万kmに比べて下落率が大きいといわれています。

走行距離と年数が、車を売却するタイミングを判断する際の目安となります。車は1年で10,000kmを走ると想定されており、50,000kmは新車登録からちょうど5年目だからです。

ただし、走行距離は年数に対して短ければいいというわけではありません。車を良好な状態で維持するためには、定期的に使用するのがベターだからです。そのため、年数に対する走行距離が短すぎる場合、買取業者によってはマイナス査定になることもあります。

車の外装・内装

車の査定では、外装や内装の状態をチェックする項目があります。外装や内装は、きれいな状態であるほどプラス査定が期待できます。外装の場合、目立たないキズやへこみがあっても査定額への影響はほとんどありません。

しかし、キズやへこみの程度が大きい場合はマイナス査定を覚悟しましょう。特にボンネットやサンルーフなど面積が大きいパーツのキズは、全体を塗装する必要があるため、査定額の減額につながります。

内装は、汚れやキズなどの程度によって査定額が変動します。買い取られた車は中古車として販売されるため、買い手に与える印象が査定額に影響すると考えましょう。

事故歴・修復歴・改造歴

車の査定で重要視される項目のひとつに、事故歴・修復歴・改造歴があります。このような状況の車は、査定額が大きく下がる可能性が高いでしょう。

【事故歴・修復歴】
過去に事故を起こして修理した履歴があっても、すべてが事故歴や修復歴に該当するとは限りません。事故のダメージによっては、軽い塗装や板金で済むケースもあります。通常、事故歴や修復歴に該当するのは車の骨格部分に手が加えられた場合です。

車のおもな骨格部分は次の通りです。

・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ルーフパネル
・トランクフロア など

【改造歴】
車の所有者の中には、エアロパーツやマフラーなどを取り替えて自分好みにカスタマイズする人もいます。しかし、カスタマイズの度合いが大きい場合、査定額が下がる可能性が高いでしょう。特にディーラーでは、改造歴がある車の下取りを断られることもあります。

エンジンの状態

車の査定では、エンジンの状態をチェックする項目が設けられています。エンジンは車を走行させる要の部分になるため、異常があったり故障していたりすると査定額が下がる可能性が高いでしょう。

大幅なマイナス査定になるのは、オーバーホールが必要な状態です。オーバーホールとはエンジンを分解し、整備や修理を行うことです。査定スタッフがチェックすればすぐにわかりますが、予め伝えておいたほうが印象アップにつながります。

車を査定に出すなら一括査定がおすすめ

車の価値は、新車登録からの年数が経つにつれて下がるのが一般的です。そのため、車を高く売却するためには、できるだけ早いうちに査定を受けたほうがいいでしょう。年数を目安に車の売却を検討する場合、新車登録から3年目と5年目がベストです。

3年目と5年目は車検のタイミングと重なるため、車検を受ける前に売却すればコストカットにつながるからです。また、10年を経過した車でも買取業者に依頼すれば買い取ってもらえます。

年数に関わらずより高く車を売却するためには、車を高く評価してくれる買取業者を探すことがポイントです。買取業者を探す際には、複数社にまとめて査定を依頼できる一括買取査定サイトを利用してみましょう。査定額を比較できるため、好条件で車を売却できる可能性が高まります。

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ガイドプロフィール
渡辺 剛志(わたなべ・つよし)
株式会社ウェブクルー 自動車関連サイト 事業責任者

株式会社ウェブクルーが運営する自動車関連サイトの事業責任者。新車・中古車を問わず、マーケット動向に深い知見を持つ。

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